ふくわらい

ふくわらい
ふくわらい
西加奈子
朝日新聞出版
2015年9月7日
16件の記録
  • ゆき
    ゆき
    @yuki1024
    2025年10月8日
    社会は「きれい」じゃないと愛してくれないけど、こころはグロテスクでも生々しくても、正直でまっすぐあれば、愛せるし愛してくれる。 社会が愛してくれないから「きれい」に執着するけれど、それがこころを侵食して、目に見えるもの、理解ができるものだけが愛されて、こころは無理を強いられて、凍りついていく。 河合隼雄物語賞の選考基準は「人のこころを支えるような物語を作り出した優れた文芸作品」とのことだけれど、まさしくこの作品はこころを支えてくれるような本だった。 社会的には理解不能でも、そこに生きてきたその人だけの物語があって、それがグロテスクであろうとも、生きていることのよろこびや素晴らしさ、それを人とわかち合えることこそが「こころ」の良さだと、完璧じゃなくちゃ受け入れられない(自分も他者も)という苦しみに、暖かく包み込むような視点を与えてくれた。 自分のこころに嘘をつかない、社会の声で蓋しない、ちゃんと耳を傾けてことばにする。そうしたら、他者のこころも自分のこころも、受け入れられるようになるのかな。
  • あんこちゃん
    あんこちゃん
    @anko
    2025年9月23日
    西加奈子さんのエネルギーが溢れ出している。 これだけの作品を単純に面白かったというのも申し訳ないけど、上手く言語化できない。面白かった。圧倒された。定みたいな成瀬みたいな「ミレニアム」のリスベットみたいな女性が活躍する作品好きだな。
  • miran
    miran
    @miran
    2025年6月29日
    大学生の頃、バイト先に、とても仲の良い同期がいた。私は彼女が大好きだった。そして、憎んでいた。それはとても些細なことだ。彼女は、一緒にあてとても心地よい、的を得たツッコミが心地よい。彼女は自分の話をしない人だった。特に、現在の恋事情について一切話さなかった。こんなにも毎日一緒にいるのに、なんで、話してくれないんだろう。私は彼女を妬み恨みさえした。心底大好きだった。今、私と話している、そのあなたが私にとって、あなたの全てで。あなたが生まれてこれまで経験した蓄積された上澄みに、今、私と、会話しているあなたがいる。だから、私の目の前にいるあなたは、あなたのすべてなのだ。これは奇跡だ。
  • あんこちゃん
    あんこちゃん
    @anko
    2025年6月24日
  • ふーーー。このラストシーン、すごいなあ。小説を読むと「もしこれを原作として実写化するとしたら?」っていう思考になってしまうのだが、この作品は……難しいだろうな……
  • 第1回河合隼雄物語賞受賞作。 「ふくわらい」が象徴する、バラバラで断片的なもの、集まって意味をなすもの、偶然性。見えないものを見る。再構成する。 他人の顔のパーツしか見てこなかった主人公が、それが体の一部であること、生きていること、そして愛や感情を知っていく。 人との関わりあいや生きる喜びをこんなふうに表現できるなんてすごい。
  • Blue moon
    Blue moon
    @mimosamimi
    2025年3月21日
  • 半ば狂的に「ふくわらい」に執着する定の言動を追ってたら、やたらとふくわらいしたくなってきた
  • ひよぞう
    @hiyozou
    2025年3月20日
  • 第1回河合隼雄物語賞受賞作ということで気になり読み始めた。まだ序盤だけど続きを読むのが楽しみ。
  • 水
    @en_sui_
    2025年3月15日
  • core_
    core_
    @core_
    2025年1月25日
  • 林檎
    林檎
    @godalin49
    1900年1月1日
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