ふくわらい

11件の記録
- miran@miran2025年6月29日読み終わったかつて読んだ大学生の頃、バイト先に、とても仲の良い同期がいた。私は彼女が大好きだった。そして、憎んでいた。それはとても些細なことだ。彼女は、一緒にあてとても心地よい、的を得たツッコミが心地よい。彼女は自分の話をしない人だった。特に、現在の恋事情について一切話さなかった。こんなにも毎日一緒にいるのに、なんで、話してくれないんだろう。私は彼女を妬み恨みさえした。心底大好きだった。今、私と話している、そのあなたが私にとって、あなたの全てで。あなたが生まれてこれまで経験した蓄積された上澄みに、今、私と、会話しているあなたがいる。だから、私の目の前にいるあなたは、あなたのすべてなのだ。これは奇跡だ。
- 北村有(きたむらゆう)@yuu_uu_2025年3月22日読み終わったふーーー。このラストシーン、すごいなあ。小説を読むと「もしこれを原作として実写化するとしたら?」っていう思考になってしまうのだが、この作品は……難しいだろうな……
- あずき(小豆書房)@azukishobo2025年3月21日読み終わった第1回河合隼雄物語賞受賞作。 「ふくわらい」が象徴する、バラバラで断片的なもの、集まって意味をなすもの、偶然性。見えないものを見る。再構成する。 他人の顔のパーツしか見てこなかった主人公が、それが体の一部であること、生きていること、そして愛や感情を知っていく。 人との関わりあいや生きる喜びをこんなふうに表現できるなんてすごい。