滅びの前のシャングリラ
34件の記録
ににー@Ninie__2026年5月21日読み終わった冒頭から中盤までは俗っぽい文章で、これはあんまりかなと思って読んでいた。しかし、終盤にかかるに連れて登場人物のどうしようも無いくらいの、“死にたい”の裏側にあった『こんな世界なら生きていたかったかもしれない』が、降り注ぐ小惑星とともに輝き始めた。 滅びゆく世界のなかでしか輝けなかった登場人物たちの人生の尊さを強く感じさせられる作品であった。
橘海月@amaretto3192023年5月27日読み終わった伊坂幸太郎『終末のフール』を彷彿させる、隕石が衝突し、人類が消滅する中でのそれぞれを描いた中編四つ。いじめられている男子、ヤクザになり損ねたおじさん、シングルマザー、歌姫。彼らの不思議な繋がりが、人類滅亡の状況ゆえに語られるやるせなさ。 全編読んで感じたのは、隕石が衝突しなければ有り得なかった未来を、各登場人物が必死に生きていること。好きな子に関わることすらできなかった、元恋人に会えなかった、子育て以外に思いを馳せられなかった、歌うだけでしかなかった、彼らの。今更だけど、やりたいことをやるその必死さに心打たれる。





























