滅びの前のシャングリラ
51件の記録
トラ@Toreads12342026年8月30日主人公が変わる4部構成の終末もの。あと1ヶ月で終わる。滅びる前にユートピアが現れるのか。1-3部は少年マンガ、青年マンガのようなシンプルで笑えて、スカッとできて、でも暴力が確実に生活を蝕んでという感じ。4部だけ主人公の回想多めで少し内面の吐露が多く湿った質感の部分の割合が高い。 多少時代を前後しながら皆も世間に適応していく、コメディではないが笑えるところもたくさんある話。と同時に、死とは、個人とは、共同体とは等々、考えるシーンが進行していく。純潔では生きられないけど、もう少し無茶(無法・犯罪)に寄ってたら、乗れなかったと思う。自分にはいいバランスだった。 一部の主人公・友樹がいい。家族と話をグングン動かす弱くて強い子。小太りでいじめられているけど、ユーモアを忘れないようにするし、人のために動ける子。 湿っぽいけど、皆ができる範囲で変わっていく、全体的に明るいラスト。終末のフールを読み返して比較したくなった。
K@oimooimo2026年8月12日読み終わった@ 富山県勧められて読んでみた。結果、面白かった! こういう滅亡系の話を読んだのは初めてでヒリヒリした。 極限状態に置かれた人間、善悪の境界が曖昧になった世界、生への執着、希望を見出す力...
ふじつぼ@famisaiko2026年7月22日買った読み終わったかつて読んだ隕石の衝突で一ヶ月後に地球もろとも消滅することが決まった人類。いじめられっ子で学校に居場所が無い高校生・江那友樹を中心に、同じく生きることに絶望していた章別の語り手たちが刻一刻と迫る世界の終わりを前に、自身の生を見つめ直していく一瞬の煌めきが目映かった。 書き終えるの二ヶ月を要したという最後の一日の最後は、それまでの丹念な心理描写とは打って変わって起きた事象のみが書かれていることで、対照的に全員の情念が一気に湧き上がって感じられるラストだった。 著者の作品の中では設定から異質寄りではあるけど、他のヒット作では味わえない読後感に包まれる大切な一冊であることを再確認した。


アのユのミ@imuya_82012026年7月16日読み終わった良かった!これ好きだ。個人的にヤクザが出てくるものを好きになる傾向があってこれも信士の話が特に好きだった。繋がると思ってなかったから余計良く感じた。信士達4人の為に世界の滅亡が無くなればいいのにと思ってしまう本だった。







ににー@Ninie__2026年5月21日読み終わった冒頭から中盤までは俗っぽい文章で、これはあんまりかなと思って読んでいた。しかし、終盤にかかるに連れて登場人物のどうしようも無いくらいの、“死にたい”の裏側にあった『こんな世界なら生きていたかったかもしれない』が、降り注ぐ小惑星とともに輝き始めた。 滅びゆく世界のなかでしか輝けなかった登場人物たちの人生の尊さを強く感じさせられる作品であった。
橘海月@amaretto3192023年5月27日読み終わった伊坂幸太郎『終末のフール』を彷彿させる、隕石が衝突し、人類が消滅する中でのそれぞれを描いた中編四つ。いじめられている男子、ヤクザになり損ねたおじさん、シングルマザー、歌姫。彼らの不思議な繋がりが、人類滅亡の状況ゆえに語られるやるせなさ。 全編読んで感じたのは、隕石が衝突しなければ有り得なかった未来を、各登場人物が必死に生きていること。好きな子に関わることすらできなかった、元恋人に会えなかった、子育て以外に思いを馳せられなかった、歌うだけでしかなかった、彼らの。今更だけど、やりたいことをやるその必死さに心打たれる。










































