本陣殺人事件 金田一耕助ファイル2
30件の記録
いちのべ@ichinobe32026年4月5日読み終わった『黒猫亭事件』読了。 > しかし、犯人の計画のドス黒さ、追いつめられた手負い猪のような、自暴自棄の兇暴さ、そういう意味では、とてもまえの二つの事件の比ではない。 冒頭、金田一耕助から筆者への手紙でこうある通りのドス黒い事件だった。 (以下、ネタバレ含む) --- 本編へ入る前、この事件の記録を金田一耕助から著者が受け取るまでのあらましで、「一人二役」型、「密室の殺人」型、「顔のない屍体」型などのトリック分類の話が出ていたのが、この作品におけるフェアさのひとつとは思わぬまま読み進めて、すっかり騙されてしまった。
いちのべ@ichinobe32026年4月5日読んでる『車井戸はなぜ軋る』読了。 大半が少女の手紙で構成され、金田一耕助モノだが金田一耕助は推理を披露しない、という変わった趣向。 (以下、ネタバレ含む) --- いたいけで賢い鶴代が胸を痛める様に同情し、自分もまんまと「戻ってきたのは伍一では……?」という疑念に流されてしまった。伍一が大助に成り代わろうとしていた方が、まだマシだったのでは……と思える真相で、人の怨みの深さ、この時代の「不貞」の重みや不平等さなど、気持ちが沈むばかりの背景だった。『本陣殺人事件』もそうだったし、人間や家族、社会の厭な面を当然のように盛り込んでくるのだな横溝正史は……
いちのべ@ichinobe32026年4月5日読み始めた『本陣殺人事件』読了。 金田一耕助の初登場作品ということで、本編が始まる前から、この先の展開を期待させるような文章が重ねられていてニコニコしてしまう。 > 私は先ずルルーの「黄色の部屋」を思いうかべた。それからルブランの「虎の牙」や、ヴァンダインの「カナリヤ殺人事件」と「ケンネル殺人事件」や、ディクソン・カーの「プレーグ・コートの殺人」や、さてはまた密室の殺人の一種の変型であると思われるスカーレットの「エンジェル家の殺人」まで思いうかべた。 > 密室の殺人、紅殻色の部屋、そして琴の音、──いささか薬が効きすぎるほどのこの事件を、私が書きとめておかないとしたら、それこそ作家冥利につきるというものではないか。 ここで盛り上げた期待を裏切らない事件の展開と、鮮やかな推理が繰り広げられ、ラストまで夢中で読んだ。 (以下、ネタバレを含む) --- 小学生の頃、学習マンガ的なもので本作のトリックの図解を見て、その装置の奇想天外さに度肝を抜かれたことを鮮明に記憶している。 先にトリックを知ってしまったために、実際に読む気は失せたまま歳月を重ね、「犯人は忘れたが、なんか、こう……琴糸を使ってなんかするやつだよな……」程度に細部があやふやになってきたため、今回読むことにした。 読み終えて思ったのは、小学生の時分に読んでいたら、動機や背景のグロテスクさを理解しきれず、楽しめなかったかもな、ということだった。何故このような事件が起こったのかという異様さ、この事件が「本陣」殺人事件と呼ばれるに相応しいことは、大人になった今だからこそ理解できるのかな、と。 > 探偵作家というものは、こういう物の書き方をするものであるということを、私はアガサ・クリスチー女史の「ロージャー・アクロイド殺し」から学んだのである。 最近、クリスティを読んでいるのでここも嬉しかった。
kand@kankan0412026年1月13日読み終わった@ 岡山市語り手のニュアンスでこんなにも話が面白くなるんだ!と、ミステリーに親しんでこなかった私は、ページ捲るごとに暴かれてゆくトリックにド直球に驚かされてました🫨
equality@equality2026年1月11日読み始めた読み終わった表題作を読む。表紙絵は、鈴子さんだったのか。前作の『八つ墓村』の典子さんに引き続き、事件の鍵を握る末娘はなぜか同じように描写されているように思えた。作者の好みなのか、それともたまたまか。おどろおどろしい始まり方とは裏腹に、結末はお粗末だったな。ちょっと拍子抜けした。
KaRo@hua_runchai2025年12月2日読み終わった「本陣殺人事件」、「車井戸はなぜ軋む」、「黒猫亭事件」の三篇を収録。どれも正統派のミステリーといった具合で、魅力的な謎や驚きに満ちていて惹きつけられた。 昭和レトロな雰囲気を文字で追うのも趣があり、楽しめた。作中で、度々、獄門島に触れている場面があったので、いずれは獄門島も読みたいところ。


山口慎太朗@shintaro_yamaguchi2025年9月21日読んでる熊本の実家で鈴虫と蛙の鳴き声を聞きながら読んで痺れました、いつのまにか東京に慣れて夜の本当の暗さを忘れていた俺はこの本を読んであの目が慣れないレベルの暗闇を思い出す。 土着的な不気味さがフルゲインに至った瞬間に金田一耕助を呼ぶための電報が打たれるシーンで「く、くる……!」と高揚した。 あとさあ、探偵小説ってハンバーグみたいだよね、チーズとかトマトとかデミグラスソースもいいけど大葉とか大根おろしとかの和もかなりいいんだよね、むしろそっちのが食うこと多いかもみたいな、パイナップル乗せてもうまいしさ


よしい@Yoshe2072025年5月22日読み終わった金田一耕助、ドラマとかではいろいろ見てるけど原作は読んだことがなかったのでまずは本陣から。現代作家が昭和を描いた作品ももちろん好きだけど、当時を実際に生きた人でないと絶対に書けないであろう描写や発想や言い回しがたくさんあって興味深かった。









