あなたの愛人の名前は
15件の記録
はづき@stray_night2026年1月11日読み終わった島本理生さんは人生の一部分を切り取るのが上手い。 特に第3章のあなたは知らないと、第4章の僕だけが知らないは、本当に刹那的で脆くてしんどかった。 理解者とパートナーが同一じゃない場合って結構あるよね。てかほとんどがそうだと思う。 どうして嫌いになったの?って聞きたかった。 好きだったのに、喫茶店でフィアンセに言い切ってくれなかったから? 泣いてたるだけの彼女が前のめりに人生を進めたきっかけとか。 そういうのって自分の中で答えをみつけるんだろうなぁ〜と思いつつ、私はみんなの意見が気になって仕方ない。 そして、金って愛がある時じゃなく関わりたくない時に渡すものっていうセリフに同意。 物語の中に、その行為をしたりされたりの悲しさもあった。 さらっと読めて感傷的にもなれていい本だった。


星都@qazwsx2025年11月30日読み終わった静謐な空気を感じる短編集だった。 「あなたは知らない」という話が特に好き。主人公の瞳さんは唯一感情移入できた人物だった。 「それでも浅野さんと抱き合ったら重さを胸のうちにおぼえてしまった。情が生まれてしまうやつだ、ととっさに察した。そう思った時点ですでに生まれていたことには気付かぬふりをして。」という一節が印象深い。重さを感じてしまった時にはもう知らなかった頃には戻れない。初めからどん詰まり、いつか突然終わる日が来る相手。関係性としての名前は与えられない、一見して不安定なつながりにある彼は、自分の求めているものを感じる与えてくれる、安心できる存在。その背にもたれてはいけないけれど、寄りかかり寄り添いたくなる相手、自分をわかってくれる相手。過去と重ねていたいくらいに刺さった。

柴犬@storyseller2022年4月20日かつて読んだてらいのない文章に、かえってなんの意味もないことを悟る。 この人はきっと、月が綺麗、には、ILove You という意味があることなんて知らない。 それでも送り返した。









