探していたのはどこにでもある小さな一つの言葉だった

探していたのはどこにでもある小さな一つの言葉だった
探していたのはどこにでもある小さな一つの言葉だった
若松英輔
亜紀書房
2024年9月26日
20件の記録
  • 冒頭、「この随想集は必ずしも、最初から読む必要はありません。むしろ、そうしない方がよいようにも感じています。」と書かれている。その言葉の通り、もくじを読んで、今日気になった「22 想像力について」から読んでみた。 p132 「想像力が真にはたらくとき、人は、ある種の現実味、真実味を実感する。」 この言葉がなぜか響いた。一回読んだだけでは意味がはっきりとは捉えられないものの、なんとなく日常で感じているような気もする。 p132 「ミヒャエル・エンデや宮沢賢治の作品を読むとき、私たちは物語空間にいるだけでなく、日常よりも深く、自分の人生とつながっていることに気が付く。空想力が想像力の開花を準備しているのである。」 「モモ」を読むと、時間どろぼうが現代のことを言っているようでドキッとする。出来上がったおもちゃでしか遊べないような人間になっていないか、自分を顧みたりもする。ここで言っているのはそんなようなことなんだろうか。 p133 「空想力は、ほとんどの場合、未来へ、あるいは非現実的な方向へ導く。しかし想像力は、必要であれば、その人の過去に立ち返ることを求める。/別ないい方もできる。想像力を経ない過去は、ひたすら後悔するほかない日々となる。だが、想像力によって過去とつながるとき、人は省察の契機と新しい意味、さらには可能性を見出す。想像力は過去を歴史に変じる。」 「想像力を経ない過去は、ひたすら後悔するほかない日々となる」というのはよく分かる。 心に引っかかったことをぐずぐずと考え続けてしまうのは、振り返りをせず、「じゃあどうすればよかったか」「どう捉えればいいのか」を考えていないとき。後悔していることを書き出すとか、人に話してみることをすると、新たな捉え方ができて救われたり、次にどうすればいいかがわかって心が軽くなったりする。それはつまり、想像力を使って別の可能性が開かれるということ。 「想像力」について、なんとなく考えていたことに言葉が与えられたような、でもまだモヤモヤとして自分の周りを漂っているような気持ち。とりあえず、私は「想像」と「空想」をごっちゃにしていたな、ということはわかった。 若松さんの言葉は何度も読み返すことで自分に入ってくる感覚があるので、今回もこのモヤモヤを抱えながらさらに考えたい。
  • soi
    soi
    @soi_i22
    2025年6月24日
  • soi
    soi
    @soi_i22
    2025年6月22日
  • yuki
    yuki
    @tarutaru_sauce
    2025年5月29日
  • GoHaaaan
    @-9food-
    2025年5月19日
  • 調
    調
    @shirabe
    2025年5月6日
  • 100分 de 名著 谷川俊太郎詩集を見て若松さんの本を読みたくなり再読 ひとつ5〜6Pで読み終わる掌編、難しいことばを使わずに、かつことばの持つ確かな美しさや力を感じられて読むたびに発見がある こういうことばに出会えて嬉しいし、ここで蒔かれた種を元に生きていきたいね なりたい優しさってこういうことなのかも
  • あゆ美
    あゆ美
    @shiroto2340
    2025年3月24日
  • しらたき
    @sedosy126
    2025年3月19日
  • ねこさん
    ねこさん
    @nekosan
    2025年3月14日
  • 菅原茉莉
    @mari_s
    2025年3月14日
    「忘る」で「おこたる」と読む本との出会い。 何か大切なことを忘れるのは、小さな怠りが積み重なった結果でもある、というのである。 言葉の意味を本当にわかるには、実感ではなく、痛感しなくてはならないことがある。 英語の運命 destiny は、目的地を意味する、destinationと語源を同じくする。 日本語の運命、ってちょっと違うニュアンスがある。どこに運ばれていくのか、よりも「命」とはなにか。天命、宿命、使命。これらと運命も一緒。 思うがままに生きようとすると、避けがたい壁、問いにぶつかる。運命には選択できる余地はなく、無理に聞かされるラジオ放送のよう。 運命が選択の自由を奪うのは、私たちの生涯を不自由なものにするためではない。自由、不自由という二択の彼方に導くため。 運命を深く愛することを学ぼう。
  • pm
    @pm
    2025年3月14日
  • soi
    soi
    @soi_i22
    2025年3月10日
  • 菅原茉莉
    @mari_s
    2025年3月10日
    19.聞くことにおいて働くのは、表現力というときの力とは性質が異なる「ちから」である。聞くことにおいて求められるのは、単なる能力ではなく、創造的受動性と呼びたくなるような「ちから」なのである。
  • 菅原茉莉
    @mari_s
    2025年3月9日
  • ひらてん
    ひらてん
    @hiraten3
    2025年3月7日
  • Rie
    Rie
    @rie_bookdam
    2025年1月24日
    ゆっくりゆっくり読んでる。 急いで読むと言葉が入ってこないから。
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