十二神将変

7件の記録
- ぬ井(3匹のペンギン文庫)@omomochiroom2025年8月30日読み終わったケシ栽培の秘密結社をめぐる絢爛豪華なミステリ。一癖も二癖もある人物たちの相関図がどんどん予想外になっていくのが面白くてページをめくる手が止まらない。 植物や食べ物、服飾の描写にもうっとり。特に終盤に出てくる宝石の描写は華やかで、テンション上がります。
- ゆらゆら@yuurayurari2025年6月26日読み終わった歌人の書いた面白いミステリという前情報だけで読み始めると、旧仮名遣いだし「月下氷人」とか「赤い信女」とか知らない言葉、「腥い」とか「慊る」とか読めさえしない言葉とか出てきて、でもそれをいちいち調べながら読むのが楽しかった!あと沙果子の痛快さも良かった。岸本さんの帯文通り、“読む麻薬”だった!(23.3.3読了)
- りなっこ@rinakko2025年1月15日かつて読んだ再読。妖しく絢爛な文章を追う快感は格別で、堪能した。ルビを振られた言葉たちは麗しく、魔方陣を象った花苑に隠密の罌粟栽培、因縁めいて錯綜する人間関係…という小昏い設定も堪らない とは言え、癖強めな登場人物たちの中でも特に女性の扱いがきつくて、魔女や巫女に準えたかと思えば “魔そのもの” とまでいう始末。そして男たちは男同士にしかわからない超俗な世界に耽る…(ミソジニー辛いw) わかっていても読み返したくなってしまうところは、まさに麻薬なのかもしれない。そんな中、ヒロイン沙果子が賢明で清々しく描かれているのにほっとした。