
美湖
@mikoti
- 2025年5月13日
- 2025年1月31日DTOPIA安堂ホセ読み終わった圧巻。まだ上手く言葉にできない。あと3回ぐらい読み直したい。キースがモモの名前を"発掘した"と書いてあったのがなぜだかとても好きだった。結局人間は他人の表層的なところしか理解できないのだろうかと最近悩んでいたので、本人も知り得ない、未知の部分を大切な(自分でない)誰かが発見する的なことが嬉しい、と思ったのかもしれない。 あとキースがモモの睾丸を片方摘出して両家族の会議になった時の父親側の論理について、「父が根拠にしていたものが、今なら分かる。それは国だった。国のルールと一致していれば、暴力は暴力にはならない。」と書いていて、大納得した。 「体切んのが暴力なら」「背伸ばすのも暴力じゃない」というモモの言葉には共感を抱いた。モモの場合、体の改造と成長の違いは強制的なものかそうでないかだと思うのだけれど、望んでもいない成長を喜んで祝ったりするのに、したくてする改造をやたらに批判してそれどころか嘆いたり怒ったりするのはなんだかよく分からない。今でも分からない。分かりたくない。
- 2025年1月31日すべての、白いものたちのハン・ガン,斎藤真理子読み終わった洗練された言葉選びやその並べ方が美しく感嘆のため息が出る。タイトルの翻訳も素敵で、読み終わったあとは、「すべての、白い、ものたちの、すべての、白い、」って何回も口に出して繰り返したくなる。とにかく正確で、世界に対する感度が高い。すこし痛いぐらいだった。 天の川に関する文章で、「一瞬にして目を洗ってくれて、何も憶えていられなくなりそうだった、冷たく清らかだったあの光。」という文章がとても心に響いた。これからたくさんの星を見るたびにこの文章を思い出すだろうと思った。
- 2025年1月31日旅のラゴス筒井康隆読み終わった集団転移とか読心術といったいわゆる超能力がフツーに存在する世界の話。日常の描き方がリアルだから超能力が日常に違和感なく馴染んでいる。今私がいる世界でも人の心が読めたりするのかもしれないわねとか思い始めた。読みやすい。おもろパートもあり。しかし主人公はなんでも出来すぎだし夢小説かと思った。
- 2025年1月31日
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