野生のしっそう

22件の記録
- oheso@oheso2025年8月19日読み終わった@ 自宅異質な存在を勝手に解釈し、行政的判断に基づき管理する社会。どのような状況でも、自らの内面にのみ従い、野生の力をまとうかのようにしっそうする兄。兄の経験や思考を追いながらも、あくまで兄を理解するのではなく、自分自身の思考の仕方を問い直す著者。他者といっとき時間を共にし、身体性を共有することで、「誰かを人ではないものとして扱う思考に対して、抗うための思考」を本書は探し続ける。
- みやも@miyamo2025年7月10日読み終わったおもしろかった!人それぞれ、そして読んだときの各人の心境によって、さまざまな受け止め方や解釈ができそうな、奥行きと幅のある豊かな本だなと。手元に置いてその時々で味わってみたいとう気にさせられる
- 吉田真哉@yancy_752025年5月11日読み終わった猪瀬浩平著『野生のしっそうー障害、兄、そして人類学とともに』(ミシマ社) 障害のある兄、と、家族をめぐる物語。「言葉を奪うことなく、ともにあることができるのか」「つながっているところと、ずれているところと、その両方が重要」という言葉に、自分の振る舞いを省みる…。 読み終えて思ったのは、同じく埼玉を拠点に市民活動分野で活躍しているある方と、トークしたりしていないだろうか?ということ。きっとハマるような気がする。どなたか企画してくれないものか……。
- ぽらりすぶっくす@motosasa2025年3月8日著者の非常に丁寧な語りが印象的だった。それが著者が見て感じている世界なのだと思う。自分だったら、その咆哮を、しっそうを、そんなふうに捉えられるだろうか。変に良い面だけを記載しているわけではなく、悪意みたいなものの存在も隣に感じながら、事実を咀嚼していく。上げるわけでもなく、もちろん下げるわけでもない、冷静な(時に静かな怒りを感じる)語りだった。読んでよかった。