一冊まるまる、あらゐけいいち先生について書かれたとても読み応えがある特集ですべて読んだ。様々な分野の著名人が名を連ねるなか、著名人でも無いただのファンだという平山軽さんの文章がずば抜けて素晴らしく、彼の人生が見えるような名文に感動した。彼によるあらゐけいいち全作品解説も凄い。『日常』がいかに斬新な作品だったかを改めて実感し、アニメを見返したくなった。

あらゐけいいち特集。あらゆるジャンルのあらゆる分野の方が寄稿されていてあらゐ先生の活動の幅広さがうかがえて面白かった。「親戚のおにーちゃん」との対談があるのがなんとも新鮮。

ミーハー気分で覗いてみたBUNKITSU TOKYOに積まれていた。各所で品薄の気配を覚えていたので、ありがたく購入。開店前から入荷はしていて、まだ開店3日目だから残っていたのだろう、と思う。

先週出たばかりなのに、e-honはお取り寄せ状態だし、Amazonも2〜3週間待ちになってる……

「言葉で説明できてしまう好みは、他人と共有できてしまう時点で、自分だけの感情ではなくなってしまう。裏を返せば、説明できないが「なんか好き」な物事は、自分だけの「オリジナル好き」に思われて、愛おしい。」（112）

「自分の場合は「これを伝えたい」とか、「これをやりたい」という気持ちはあまりなくて、「何か作りたい」を一番に考えているんです。」（78）