結晶世界
20件の記録
りなっこ@rinakko2025年9月11日読み終わった再読。やはり好きだ。あらゆる生物、無生物が水晶化していく禍々しい幻想美の世界に魅入られた。 不穏で不安な冒頭から、ベックリンの『死者の島』のイメージが物語の先行きを暗示する。友人夫妻の身を案じて主人公が向かったのは、信じがたい変容を遂げつつある出入り禁止の地域だった。そこで森林はプリズムに煌めき、人さえも結晶に覆われていく。ここでの死は、宝石に封じ込められる不死性と隣り合う。 心のなかの“春分の暗い側”に陶然と傾いて、そのまま二度と元に戻りたくはない。グロテスクに病んだ硝子の森に魅かれてやまない。





ユタカ@yytk_11772025年1月24日読み終わったマタール港とモントロイヤルの違いが、解説にも書かれている通り執拗な程の色彩表現によって視覚にはっきりと変換出来るほど上手く描写されているのは凄いが、その分文章はかなり冗長だった。 しかし、世界の結晶化という規模の大きな事象を、1つの森林のなかにスケールダウンして描かれる面白みはあった。グダグダで滑稽なベントレスとソーレンセンの攻防とかシュールで好きだった。インナースペースの描き方が高尚ではなくどこまでも滑稽。













