虚空へ

13件の記録
かのうさん@readskanokanon2026年3月10日読み終わった『虚空へ』谷川 俊太郎 生前最後の詩集ということだ。 どんどんと谷川俊太郎さんの頭の中が宇宙的になっているというか、禅問答をやっているような感じで、何度も何度もこれらの詩を反芻しないと本当によくわからない。 もしも未来人が谷川俊太郎さんの詩を読んだら、もしかすると令和時代に亡くなった高尚なお坊さんだと思うかもしれない。 それくらい、仏教の教えに近いような詩を書かれているなぁといった印象を持った。 俵万智さんの解説でようやく少し理解できた詩がある。


コトリ@kotoribooks2026年3月7日読み終わった積読「言葉数を少なくすることで、暗がりのなかで蛍火のように点滅する詩もあるかもしれない」(あとがきより抜粋) 真っ暗闇の中、点滅する光がある。小さく、ゆっくりと、音もなく点滅を繰り返している。 ただ静かな気持ちで暗闇に佇んでいる。ふと、その光を見つける。ほっとする、緩む、温もりを感じる。 ただ淡々と受け入れる暗闇の中に現れる光。

saeko@saekyh2025年12月15日先日、祖母を見送った。 言葉にできない気持ちでいっぱいで、驚きなのか、哀しみなのか、喪失感なのか。心の準備はできていたからか、思ったより穏やかに受け止められているなと思う時もあれば、不意に涙が流れる瞬間もある。 人が旅立つ瞬間を共にするのは初めてで、あまりにも生と死が地続きで、その境の曖昧さを思い頭がぼうっとしてしまう。こんな時だからこそ思索できることがあるはずだと思い、自分にしては珍しく詩集に手を取った。 十四行の言葉少なな詩。普段好んで読んでいる学術書たちとは対照的なひろい余白。それなのに情報がひろがっていく。まるで森の中でゆっくりと深呼吸をしているかのような、言葉を通して自分の心の内奥に思いを馳せられるような探究の時間。こういう時のために、人には詩が必要なんだなあと思った。 今読んでよかった。今じゃなきゃ読めなかった。








