写真講義

15件の記録
白玉庵@shfttg2025年11月11日読み終わった好き今夏、恵比寿で初めてまとめて作品をみて好きになったニワカである。バックグラウンドも当時のイタリア、ヨーロッパの写真の状況も全然知らないまま読んだ。 学生向けの講義のため、なぜ自分がこのように写真を撮るのかを深い思考と思いやりとともに語られており、上記ど素人にもすんなりと理解することができた。準備ノートも収録されていて、意図したとおり、またはそれを上回る内容の講義だったことがわかる。ちょうどデジタル技術が一般化し始める時期で、いま起きているトレースの問題やAIの濫用問題を予感しているような話もある。 絵画、映画と絡めて広い視野で写真の歴史を語る章が本当によかったが、一方でびっくりするほどマニアックに早口になっている最終章(特にディランへの愛!)ではちょっと笑ってしまった。言及されているレコードジャケットのあれやこれやを思い出しながら読んだ。 後書きも素晴らしい。まさに視界が清められる写真である。 図録をゆっくりみたい。 堀江敏幸の『戸惑う窓』を想起した。 メモ:MOMAの鏡と窓展の記録を調べる




はせくらふゆこ@coupdecour20252025年9月15日読み終わった写真を撮る人というのはここまで考えて言語化するのかと驚いたけれど、巻末のチェラーティの寄稿に、「考えて、また考えてという並外れた思考力は、ほんの一握りの写真家や芸術家にしか具っていない」とあって、ちょっと安心した。 あと、絞りは絞って被写界深度を深くとることを勧め、背景をぼかすことを下品と感じると書かれていたのが、つい開放で撮りがちなのを変えていこうと思わされた



asuka@ask_5102025年6月2日読み終わった借りてきた世界と関わるひとつの方法として、写真について考えるということです。そこには撮影者のしるし、つまりその人個人の物語やその人の存在物との関係が色濃く反映されます。しかし錬金術にも似た繊細な作業を通して、私たちの内面ーー私の写真家-人間としての内面ーーと私たちの外で生き、私たちがいなくとも存在し、撮影した後も存在し続ける外的な存在物との均衡点を探し当てる方に向かわなければなりません。 (ルイジ・ギッリ『写真講義』みすず書房)












