孤独の発明

14件の記録
- 数奇@suuqi2025年4月1日読み終わったとてつもなく自分に刺さった一冊だった。小説家になる前、詩人として活動していたオースターの自伝的散文・回想録という立ち位置の作品だが、本人も「自伝ではない」と言っており、作中でも自身のことを「彼は」「Aは」という呼び方をしていて、まさにその後に発表する小説のような読み心地。読みづらく難しい内容ではあるのだが、どんなに目が滑っても「一文も見逃したくない」と思わせる文章で、何度も同じページを読み返しながらじっくり時間をかけて読んだ。一つ一つの言葉、文章がどこをとっても素晴らしい。孤独が物語を生み出すこと。記憶が今を作っていること。偶然が韻を踏むように重なること。
- 一日一菓@mijouter2025年3月13日繰り返し読んでる10年以上も前に読んだことがあったけれど、内容をすっかり忘れていたので新鮮な気持ちで再読。やっぱりオースターの世界観や言葉の選び方が好き。柴田さんの訳は秀逸。
- jyue@jyue2025年2月25日読み終わった読書日記2月某日(火) 旧漢字の多い小説、馴染みのない土地の海外文学…を読むときはすぐ分からない単語をスマホで調べてしまい、なぜか気がつくとSNSとか LINEを返信したりして、そういうのが最近本当に嫌なので、寝室に置いてわたしはリビングで『孤独の発明』を読んだ。お父さんが亡くなったことをきっかけに書かれたこの物語を、オースターが亡くなった今読むというのはとても感慨深い。残された者としてしっかり見届けた。