ホテル・バルザール

10件の記録
セレンシア@febrate12026年8月20日読み終わった借りてきた児童書ホテルアメリカの児童文学作家ディカミロの2025年発表の児童書。タイトルと神秘的な雰囲気のモノクロの挿絵に惹かれて手に取りました。戦争を背景にした物語。戦火を原因に行方知らずとなった父親の帰還を待ちながら、ホテルで静かに、隠れるように働く母親と娘のマルタ。そこに伯爵夫人がやってきて、マルタに7つのお話を聴かせます。鳥になった将軍、修道女になった娘、美しい声を持つ少年。喋る狐やサーカスのお話。一見関係のなさそうなお話が、最後、収斂していく様子に、世界に金色の光や、シナモンの香りや、天使が戻ってくるかのようだった。 疑うことは簡単っで、何も必要ではない。信じることのほうがずっと難しい。 戦争はつねにあらゆるものを破壊することを知っておいてほしい。それが戦争の目的であり、目的はそれしかない。もしも戦争を崇高とか勇気ある行為などという言葉で説明する人がいたら、その人たちを信じてはいけない 作中で一番印象に残った言葉です。戦争反対。
M市のR氏@aoi-honmimi2026年8月10日読み終わった巨大なオウムを連れた伯爵夫人は、戦地に行った父親の帰りを待つ少女に語る七つの物語。それは少女に何をもたらすのか。 ホテル・バルザールの屋根裏部屋に暮らす少女マルタはホテルの客室掃除の仕事をする母親の言いつけを守り、小さなネズミのように静かに過ごしていた。ある日、ホテルの宿泊客としてやって来た全身を真っ赤にまとった伯爵夫人に招かれたマルタは、オウムに変えられた将軍、絵を通して神と通じられる修道女、美しい歌声を持つ少年、眠れない王さま、少女とキツネ、道に迷った老女とサーカスの綱渡りの物語を聞かされる。果たして、これらが意味することとは…。 信じることは疑うことよりも勇気がいる。あらゆる困難を乗り越えた先に奇跡は訪れる。よくも悪くもこの本そのものが「物語」なんだと思った。
r@teihakutou2026年2月2日読んでる児童書p.24 マルタはノーマンから聞いたことがあります。「アルフォンスは、まっすぐな線が好きすぎるんでしょうね」と。 「どういう意味?」マルタが聞くとノーマンが教えてくれました。「それはつまり、人生というものはけっしてまっすぐに進まないものだし、そのせいで頭にくることもありますよ。もし、まっすぐに進もうとすればですがね。あの男には、いつだって決まりごとが多すぎるんです。そのうち具合を悪くするでしょう。よく見ておくといいですよ。人生はいつも自由なんです。人生と曲がった線は、いつでも自由なんですよ。」
かもめ通信@kamome2025年11月3日読み終わった素敵な挿絵とともに味わえるちょっぴり不思議なお話です。とても寂しい思いをしている少女の視点から描かれた戦争の話しでもあります。そしてもちろん、愛の物語でした。





