クラバート改訂
15件の記録
勝村巌@katsumura2025年12月3日読み終わったドイツの児童文学者、オスフリートプロイスラーによるファンタジー長編。かなり真っ当なジュブナイル。 プロイスラーと言えば『大泥棒ホッツェンプロッツ』3部作が殊に有名だが、他の作品も日本語に訳されているものは大変素晴らしい。 この前、水戸芸術館に磯崎新展見に行ったら、ホッツェンプロッツシリーズと一緒にこの『クラバート』が売っていたので、思わず買ってしまった。 いかがわしく何やら謎めいた魔法使いの親方のもとで粉挽き職人として働きながら魔法使いの修行をする12人の青年たち。 しかし、その12人は毎年大晦日に1人ずつ謎の死を迎える慣わしになっていた。ひょんな偶然から親方に弟子入りすることになったクラバートは、仲間の職人たちと奇妙な魔法使いの弟子生活を送りながら、仲間の死の謎に迫っていくという話。 ホッツェンプロッツのようなギャグはなく、正統的なファンタジージュブナイルという趣き。ドイツの深い森や雪深い冬、魔法の持つ神秘性が格調高く描かれている。 ザクソン選帝侯みたいな肩書とか、シュバルツコルムみたいな森の呼び名、そのほかも地名とかもドイツ的で大変魅力的だ。 ドイツの粉挽職人の生活と魔術的な人間関係や謎解きの面白さなど、派手さはないがしみじみと良いファンタジー感に触れることができる。 『千と千尋の神隠し』の元ネタの一つということはよく言われているが、魔法使いの弟子が皆、鳥になるシーンなどは『君たちはどう生きるか』にもイメージの一部が引き継がれているようにも感じた。ジブリ好きの人は是非一読を勧めたい。 ホッツェンプロッツは幼い玄にせがまれて何度も読み聞かせしたけど、青年になった彼とまたプロイスラーについて一緒に話し合えるのは素敵な体験だと感じている。



榊原紘@hiro_geist2025年3月22日かつて読んだ「千と千尋の神隠し」がこの作品のオマージュなの、めっちゃわかる。最後の女の子のセリフが好き。千尋が親があの場にいないと見抜けた理由にも繋がると思う。















