グラン・ヴァカンス 廃園の天使Ⅰ

13件の記録
まゆめろ@msnmy_mymsn2026年9月22日読み終わったVR世界に住むAIたちのお話。 2026年に読むと「仮想世界のAI」という設定自体はそこまで珍しく感じない。 世界そのものは、とんでもなく設定厨な作成者によって作られたんだろうと思うくらい細かい。 特に、必要以上に設定された「過去」のせいで苦しむキャラクターたちが印象的。そこはとても美しかった。 ただ、読んでいて少し距離を感じた。 人間が作った仮想世界の中でAIたちが一生懸命に暮らして、侵入してきた存在に食べられていく。 人間>仮想世界>AIという階層が最初から存在しており、私たち読者はその最上位に居る人間。 だからAIたちにとっては生死をかけた大騒動なのにそれを安全な外側から観察するという、圧倒的に強者側の視点から読むことができてしまう。 だから、世界観や設定は面白いんだけど、物語そのものに没入して引き込まれる感じはあまりなかった。 蜘蛛の描写も思ってたほど気持ち悪くなくてよかった。 というか、蜘蛛の糸でレースを編んでそれを使って力を伝達したり、逆にその経路を敵に利用されて乗っ取られたりする描写って、ネットワークやウイルスそのもの? 2002年当時にはこういう「ネットワークを蜘蛛の巣として捉える」発想ってどのくらい新しかったんだろう。 途中からなんとなくラストが読めてきて、「このまま丸く収まったらちょっとつまらないな」と思っていたので、あの結末は良かった。
ごとー@ptk5102026年9月6日読み終わった人間のゲストを持て成す為のAIと、夏の楽園を模す放棄された仮想空間、その崩壊の顛末。 一見すると童話やファンタジーにも思えるリリカルな文章の中で、“設定”を背負いながら一千年を過ごすAIたちの痛苦が圧倒的。作者のSF像を痛いほどぶつけられ圧巻でした。 飛浩隆先生の初見はBLAME!という漫画のアンソロジー作品「射線」で、これが文字通りその緻密さに射抜かれた訳なんですが、ちゃんとした著作を読むのは実は初めてで…『鹽津城』も積読してまして… ちょっと襟を正して追っていきたい所存であります。本作すんごいドンピシャだった。






凡人凡愚@Bon_jin_Bong2025年10月8日読み終わった友達におすすめされて何も知らずに読み始め、「ゆったりしたSF短編集かな? 寝る前に読むぞ♪」と読み進めていった結果地獄を見ました。 読み終わってからあらためて表紙を見て唸っています。 冴え冴えとうつくしく残酷な文体で、読む人をどうしようもなく打ちのめすけど傷付けない。不思議な読み味。 で、ここから入れる保険ってあります?
結城@aori2025年8月24日かつて読んだ美しさと残酷さ…、自分にとっては残酷さグロテスクさが際立っていて美しさが掠れてしまい常に眉間に皺寄せて読んでいた。 その美しさと残酷さの理由づけはなされていて納得はするし世界観としては理解するけれど、その世界をもっと楽しみたいかと言われると難しいな。 その残酷さありきで描かれている時点で私はお客さんじゃないんだと思う。 読み手をその世界に引き摺り込む力はあるので合う人にはたまらないんだろうな。
佐羽@yagisawasshoi2025年2月24日読み終わったかつて読んだオープニングのキラキラした夏の1日があっという間に地獄の肉塊になってしまった……七英雄か、ネクロニカのレギオン思い出す。 アンヌのところがあまりにもグロテスクでつらかった……強いのにそういう意味をつけられてるの……

