ブラフマンの埋葬 (講談社文庫)

15件の記録
mok@doufu2026年4月6日読み終わったタイトルで結末が分かっているからこそ、ブラフマンの愛らしさが切ない。大切なところをあえて日誌のように淡々と記載することで、想像力をかき立てられる。好きな書き方でした。

shiori@shiori_4172026年3月17日読み終わったかわいいブラフマンに癒されながら読んだ。 同時に、タイトルからしてブラフマンとの別れが訪れるんだろうなと分かってはいたものの、最期があまりにあっけなくて悲しかった。 でも<創作者の家>のみんなが(ブラフマンを毛嫌いしていたレース編み作家を含め)見送ってくれたのは、少し心が温かくなる描写だったな。 ブラフマンは何のメタファーだったのだろう? 片想いをしている雑貨屋の娘に、土曜日にやって来る彼とのことを切り出した途端にブラフマンが死んでしまったことから 少しストーカーぽい仄暗い感情も混ざった、娘に対する主人公の気持ち=恋の終わりなのかなぁ… (娘はブラフマンを終始気味悪がり、葬儀にも来なかった) 最初はそんな風に思ったけれど、他者との踏み越えるべきでない一線を超えたためにブラフマンを失ったのだという、他の方の解釈もしっくりきた。 今回も文章が美しい。 夏の日の白昼夢のような、下記のくだりが好きだった。 “食堂は涼しかった。光にあふれる庭の緑を見ていると、まぶしくて、自分が目を開けているのか、目を閉じて眠っているのか、分からなくなってきた。窓から入ってきた蜂が、サイダーのコップの縁に止まったり、チョコレートの匂いをかいだりしながら、しばらく僕たちの間を飛んでいたが、いつの間にかどこかへ行ってしまった。時折、サイダーの中で氷が鳴った。”
- のま@nmnm_13612026年1月15日読み終わった町も海も過去も未来も広がりきらない、輪郭線のぼやけた世界は解説の通り夢のようでもある。 本を包む帯のラベンダーが死者を悼む木箱の色を彷彿とさせて、捨てないでいようと思った。

-ゞ-@bunkobonsuki2025年8月9日小さな生き物、ブラフマン。 ブラフマンはひょんなことから主人公と出会い、語り手の住む「創作者の家」の一室でこっそり生活する。居候となったブラフマンの、おてんばかつ愛らしい描写が印象に残る、そんな小説。 そんなブラフマンの日々を読む内に、ふとタイトルを思い出す。 ああ、そうだ、この小説は「ブラフマンの埋葬」なのだ。何万文字もの墓碑銘なのだ。















