

ほしなみ
@hoshinami629
自分に話しかける人
- 2025年11月25日
黄金の王 白銀の王沢村凛読み終わった - 2025年11月19日
「色」と「愛」の比較文化史佐伯順子読み終わった日本近代文学のテキストから、近代において(男女の)性愛の呼称や概念が「色」から「愛」へと移り変わる様子とその実態を追いかけた本。タイトルから想像される内容と、実際の内容に違いがあるかもしれない(佐伯順子氏、他の著作を見てもどうもタイトルを付けるのが下手な気がする……)。 内容的には非常に面白い本で、色々と勉強になった。 個人的には泉鏡花を取り上げた第六章と、明治期の女性作家を取り上げた第八章が特に面白く感じた。第八章では私の全く知らなかった明治期の女性作家が次々と出てきて、これだけ興味深い作品を書いていた人の名が何故こんなにも知られていないのだろう……そうか、男性がこの人達を評価しなかったからか……というような気付きもあった。森志げ(森鷗外の妻)の小説なんて驚きづくめである。 そしてそんな多くの明治期の女性作家の中でも、樋口一葉が取り分けて素晴らしい理由も良く分かった。樋口一葉を読んでみたくなる。 それにしても、明治期の男性達の「色」と「愛」を巡るもがきは、当人達は真剣だったのかもしれないが、現代の女性である私から見ると非常に滑稽に感じられる。 男性をあしらうことを職業としていない、いわゆる素人女性に対峙すると、どのように接して良いか分からなくなる、自分の中の女性蔑視と好意との折り合いがつけられない、いきなり性行為に及ぶか逃げるかの二択になる……などという笑える(笑えない)話は、現代日本社会の男性が克服しきっているとも言えない面がある。 男性と女性が関わりながら社会を築いていく、というモデルの日本における歴史の浅さを感じたりもした。 - 2025年10月30日
藤原定家 『明月記』の世界村井康彦読み終わった - 2025年10月30日
- 2025年10月30日
- 2025年10月29日
- 2025年10月28日
藤原定家 『明月記』の世界村井康彦読み始めた - 2025年10月25日
戦争の中国古代史佐藤信弥読み終わった先史時代〜漢辺りまでを、戦争という切り口で語った本。考古学によって明らかになったより古い時代の戦争の様子や、武器のことなど、面白く読んだ。そして系統だって語られない周〜春秋時代の辺りの経過の説明が非常に分かりやすく、ありがたかった。 - 2025年10月24日
大正教養主義の成立と末路松井健人気になる - 2025年10月21日
日本語と漢字今野真二読み終わった面白い内容だったが、著者の中国語に関する知識が恐らくやや古く、かつちょっと難のある書き振りが散見されて気になった。殆どは日本語についての内容で、その部分については大変良かった。 - 2025年10月20日
- 2025年10月19日
日本語と漢字今野真二読み始めた - 2025年10月19日
鏡が語る古代史岡村秀典面白かった。現在の中国・朝鮮半島・日本などで出土する銅鏡から、古代中国社会を生きた鏡職人の実態に迫る本。 こんなにも大量の鏡が出土していることをまず知らなかったし、それらの鏡から具体的な工人の名前や作風、製作スタイルの変遷まで分かるとは思わなかったので、本当に新鮮で面白い本だった。古代社会を職人として生きた人達が確かに存在し、彼らの創意工夫や悩みがどのようなものであったか想像できるような本で、エキサイトだった。 - 2025年10月16日
- 2025年10月6日
珍饌会 露伴の食南條竹則,幸田露伴読み始めた - 2025年10月6日
- 2025年10月2日
第一阿房列車内田百けん,内田百間読み始めた - 2025年10月2日
承香殿の女御上原作和,角田文衞読み終わった - 2025年9月12日
流血女神伝 帝国の娘 前編船戸明里,須賀しのぶ読み終わったこれじゃなくて紙のコバルト文庫で読んだのだが、上手いこと検索に上がってこないので電子書籍で登録。以下シリーズ全体を通しての感想なのでネタバレがあります。 『流血女神伝』、良いエンタテイメント小説でした。近世ヨーロッパ&トルコ史をふんわりとモデルにしてそうな異世界が舞台の小説。歴史物っぽい怒涛の展開(具体的にはルトヴィア帝国という大国が行き詰まり、他国の侵略を許して滅びてゆく様)はかなり大河小説的なおもむきがある。 タイトルにもある流血女神ザカリアと、ザカリアの息子にして夫のタイアスという二柱の神がこの物語の背後に存在していて、登場人物達は歴史の潮の変わり目に巻き込まれながら、自身や自身の大切な人々の去就について神に祈る。歴史とは人が作ってゆくものではあるのだけど、それと同時に一人ひとりの人間にとっては巻き込まれざるを得ない大きなうねりでもあり、そこには神の行いとしか思えない不可思議な偶然も渦巻いている。 一人ひとりの人生の背後に確かに神がいる時思わせる、また仮にいなくても祈らずにはいられない人の心というものがある、ということをかなり克明に描いた小説で、こういう、信仰や宗教の真実みみたいなものを少女小説の中で描いているってかなりユニークだと思ったし、すごい筆の冴えだなと思ったりした。 友人におすすめされて漫画版を読み、そこから原作を一気に読んだのだけど、非常に良い小説でした。 少女小説というものがやはり好きかもしれぬ、と今更ながらに気付いたので、しばらくそれ系統を読んでみようかと思います。 - 2025年8月24日
歴史の中の多様な「性」三橋順子読み終わった
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