
むとーり
@inemuri
趣味で雑多に本を読みます。広義の文筆業のひと。
- 2025年6月11日片付かないふたり村崎なつ生,眩しいノベル大賞で好きな路線の作品が出てくると嬉しい。自分のことをうまく決められない主人公が、片づけの達人に師事するようになり、人生快適になった気がする!けど周りにひかれてる……? そんな時に不思議な青年と同棲生活することに?? 自分のこと決めるのへたっぴ、部屋片付かないっぴ人間としては共感するところが多かった。あと、「恋愛感情ゼロな男女の同棲もの」がやっぱ好きだな、という。友情的な絆され方はするけど、恋愛感情ではない描き方が良い……。
- 2025年6月7日ハンティングエリア 〜船上の追跡者〜羽良ゆき,蔀シャロン読み終わった少女小説の系譜に間違いなく連なる、SFを下敷きにしたサスペンス小説。科学技術の発達により「遺伝子選択」で子供に対して特性の因子を選べるようになった未来。恵まれた世界の上積みの金持ち側の若い男女が、わけあって船上で閉じ込められ……。 現代の女性が多く直面するような事物を連想させるような、そんな描写が主人公の視点に反映されている。とはいえ、ごりごりのサスペンスなので、男女問わずおすすめしたい小説。
- 2025年5月28日青春テロリズム朱宮あめ読み終わった正直、私がふだん自分からは手を出さないジャンル小説。スクールカースト制のテンプレ設定が、あまりに実体験とかけ離れてるので毎回戸惑うからなんだけど、今作はスクールカースト制の外側の人間性を掘り下げることで成立してるので、割といいように翻弄されて読みました。若々しさとか痛々しさの表現が口語体に馴染んでいて良かった。 #PR レビュープログラムに参加しています。
- 2025年5月28日死んだ彼女が遺した日記菊川あすか読み終わった余命三ヶ月の人気者女子から託された日記。彼女が伝えたかったことを、どうにか日記から読み取ろうとするがーー。回り道をして真相に辿り着く感じが青春って感じで良い。(レビュアー企画で読む)
- 2025年5月8日差別はたいてい悪意のない人がするキム・ジヘ,尹怡景読み終わった「いい本」と思ったけど、この内容だと「一般的な日本人」が読むには難しすぎるな……という気持ちになってしまうのが、なかなか……しんどい。これがちゃんと読める人は既に気をつけているように思う。
- 2025年5月4日烙印の名はヒト人間六度読み終わったAIに人間主義を押し付けることに「人間主義は人間だけができる」という返しがあるところがアツい。マイクロアグレッションを人間間でもやらかしてるのだから、AIに責任を押し付けるのは当たり前か……。今のグロックとかの使い方見ると余計そう思う。
- 2025年4月23日少女妄想中。(1)入間人間読み終わったこれ、私が好きなやつだ……(あたりまえ体操)百合の短編集なんだけど、叔母に片想いしてる「君を見つめて」がめちゃめちゃ、めっちゃくちゃ良かった。「傷」をつけた話ってさ、いいよね……。入間人間の、すとんと染み渡るような文体を愛している……。
- 2025年4月22日君の名前で僕を呼んでアンドレ・アシマン,高岡香読み終わった思春期自意識めちゃくちゃ青春小説で良かった……。好きになっちゃった年上の男の「あとで」の一言に対してすら悶々と考え込んでしまう青年になりかけの主人公の葛藤が、ただただ愛おしいんだよなぁ。
- 2025年3月25日
- 2025年3月25日偏愛執事の悪魔ルポ綾里けいし読み終わった有名作のパロディも入りつつのお茶目な執事とお嬢様の推理掛け合いがなんとも愛らしい一冊でした。悪魔の推理と天使の推理というのが正反対で、後味が変わっていくのが善性……。
- 2025年3月23日自閉症の脳を読み解くリチャード・パネク,テンプル・グランディン,中尾ゆかり読み終わっためちゃ良いのが、感覚の過敏さについて周知されるべきというところが強調されていた点ですかね。あと、発達障害は、いつ生まれ、診断されたか、でだいぶ人生が変わってしまうな……とつくづく思いました。
- 2025年3月23日タイムカプセル浪漫紀行松山剛読み終わった考古学者の父を持つ主人公が、父の「遺跡捏造事件」で考古学者の夢を捨てようとしていた時、十年前に死んだはずのおさななじみが現れる——日本の考古学史をちょっと知っていると「元ネタ~!」ってなるんですが、人生のやり直し小説としてはやはり良くて……。
- 2025年3月23日
- 2025年3月23日
- 2025年3月23日
- 2025年3月23日小説 仮面ライダーフォーゼ 〜天・高・卒・業〜塚田英明,石ノ森章太郎読み終わった仮面ライダーの放送時期的に卒業式の時期に放送が終わらないからこその、小説版で卒業式してた。やっぱり「ゾディアック経験がある」って言い方、じわじわくるよ。そんな、接客経験みたいな感じで言わなくても……。 推しカプがくっついたのでよき。プロムに面白がってるの、絶対ハリポタの影響が強い……。(ちゃんと最終話のウィザードまでネタにされてるところも好き)
- 2025年3月15日詩人の恋深水黎一郎読み終わった最近読んだ某作と路線が同じミステリ。ハイネの詩集から、シューマンが作曲し、それをまとめたものが『詩人の恋』だけれど、どうやらハイネの元々の詩集といろいろ違っていて……?試みとして面白いけど、結局ドイツ語わかんないもんなー、の気持ちが拭えなかった。難しいな……。
- 2025年3月13日DTOPIA安堂ホセ読み終わったリアリティーショーの視聴者の反応の解像度が高くて、ゾッとした(水ダウとかでよく見る光景だな、と思う)。「人種差別を白人側が内省しましたアピールみたいな映画」と言えるのって、日本人側だからこその側面があるよなぁ、とか。読んでいて、ドバッと現代の人種やジェンダーといった諸問題へのとっかかりが降ってくるみたいな小説で面白かった。ちょっと途中から「個人」のエピソードのグロテスクな描写にぎょっとして耐えられなくなっていたけれど……。
- 2025年3月12日
- 2025年3月12日失われたものたちの本ジョン・コナリー,田内志文読み終わったファンタジーの世界を揺蕩うのが目的って感じの作品だった。文章ひとつひとつが、読者への眼差しに優れていて、章ごとに読み聞かせされたくなる。自分の母が亡くなり、いつのまにか別で弟ができて、そいつのことをどうにかしたいと思ったら?という子供が身近に直面しそうな鬱屈した家族への感情から、ファンタジー世界に連れていかれるのが、精神の成長の旅って感じでまたいいんだなぁ。
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