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川内イオ
川内イオ
@iokawauchi
稀人ハンター。本が大好き。書棚は未読の本で埋まってるけど、誰かが言ってた。それは自分用の図書館なんだって。
  • 2025年4月3日
    ルポ 秀和幡ヶ谷レジデンス
    狂ったルールを住民に押し付け、管理費の会計を隠し、独善的に振る舞う管理組合が牛耳る、渋谷区の実在のマンションに関するノンフィクション。 管理組合のおっさんたちはまるで王様とその臣下で、現実とは思えない。この絶対王政に反旗を翻した民衆たちの苦闘が描かれている。 なにより勉強になったのは、管理組合の闇。選挙と同じく我関せずの住民の無関心によって、マンションは独裁国家のようになり得ると知った。
  • 2025年4月1日
    月とアマリリス
    月とアマリリス
    事件記者が書いたノンフィクションや、事件記者が主人公の本が好きだ。 恐らく、この本に登場する「タカハラ」は『消された一家 : 北九州・連続監禁殺人事件』の犯人をモデルにしている。このタカハラを、過去に仕事で心に深傷を負った女性記者が追う。 一気に読み終えて、一番胸に刺さったのはある人物が口にした「この仕事は光の瞬きに似てる」という言葉だった。物書きとして僕も同じように考えていたから、「おれも書き続けなきゃな」と、この本の本質とは関係のないところで熱くなった。
  • 2025年3月31日
    父の恋人、母の喉仏
    同業の先輩で友人、堀香織さんの著書『父の恋人、母の喉仏 40年前に別れたふたりを見送って』読了。 確かに父母を見送る話だけど、しっとりしんみりした内容ではない。堀さんは「人たらし」で3度も結婚したお父さんのテキトーな言動に呆れながら何度もツッコミを入れるし、歌舞伎町で働きながら3人の子どもをひとりで育て上げた母の恋やお店のお客さんとの交流なども登場する。 お涙ちょうだいのエモさもなく、面白おかしく茶化しもせず、かといってドライでもクールでもない。「ふたりの娘」「プロ物書き」として見事なバランスを保ちながら描かれた、ひとりの人間としての父と母。その人生は微笑ましくもあり、切なくもある。 父母の物語が横糸だとしたら、堀家の縦糸は筆者である堀さんの存在。子どもの頃に生活を共にした父親の元恋人に会いに行ったり、母が働いていた店でホステスをしたり、母とその恋人と3人で出かけたり、独特の感性と行動力が読者を飽きさせない。 同業者としての視点でいえば、場面、場面のディテールに目を見張った。細かな描写がリアリティを高めることで、映画やドラマのように登場人物が動く。カフェでこの本を読み進めていた僕は、「聴診器」のシーンで笑って泣いた。 友人としての贔屓目なく、ひとりの読書好きとしてこの本に引き込まれ、一気に読了した。思いのほか爽やかな読後感で、僕はすっかりいい気分になってカフェの席を立った。
  • 2025年3月31日
    楽園の楽園
    楽園の楽園
    伊坂風お伽話
  • 2025年3月31日
    そして奇妙な読書だけが残った
    オーケンはやっぱり面白い。
  • 2025年3月12日
    ルポ“霊能者″に会いにいく
    オカルト好きの僕は、まずタイトルを見てビビッときたんだけど、なによりオビにコメントを寄せている冲方丁、伊坂幸太郎というビッグネームにビビビッときた。このふたりが面白いと勧める「ルポ」なら間違いないと直感。 この直感は当たった。筆者が自腹で会いに行った20人の霊能者は珍妙かつ面妖。詐欺師まがいもいれば、もしやこれは……と感じてしまう人もいる。オカルト話を信じやすい人ではなく、少し離れてのぞきみしたい人にはマジでオススメ!
  • 2025年3月9日
    ブラック郵便局
    第22回 開高健ノンフィクション賞受賞作『対馬の海に沈む』に描かれた農協の深すぎる闇と、まったく同じ匂いがする郵便局の闇。 農協と郵便局、どちらも人が死ぬ組織。
  • 2025年3月9日
    逃亡者は北へ向かう
    東日本大地震前後に起きた事件を描く小説。震災直後の混乱期、運命の悪戯というか、ボタンのかけ違いというか、主人公のように歯車が狂ってなにもかも望まな方向に進んでしまった人生もあったのかもしれない。そういう人生は誰にも語られず、語られたとしても表にはならず、歴史に埋もれていくのかな。
  • 2025年3月5日
    逃亡者は北へ向かう
    読み途中。
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