月とアマリリス

78件の記録
- ふくとみー@fukutommie_books2025年4月23日読み終わったサスペンス・記者のお仕事小説・親子や男女の人間ドラマ・価値観が古くて狭い地方社会・挫折との向き合い...と幾重にも折り重なっていて読み応えあり。 加速度的に引き込まれた。何も見えない状態から、取材が進むにつれて次第に繋がり、明らかになる真相。後半ぐんぐんと読める。 負の連鎖が辛いが、力強いラスト。
- 荊木@ibrk2025年4月19日読み終わった圧倒的な力で読ませる。物語の端々に身に覚えのある感情が覗く一方、自分ではない誰かの痛みをわかったつもりでいる傲慢さを突きつけられもする。散りばめられた言葉たちが深く心に響き、涙でべしょべしょになりながら読んだ。 前を向こうと思える本。
- まりりん@mariring_10152025年4月2日読み終わった『人は人で歪むんよ その歪みをどこまで拒めるかが 自分自身の力...』 さすがのリーダビリティ あっという間に読み終わってしまった。 大切にしたい1冊がまた増えた。
- 川内イオ@iokawauchi2025年4月1日読み終わった事件記者が書いたノンフィクションや、事件記者が主人公の本が好きだ。 恐らく、この本に登場する「タカハラ」は『消された一家 : 北九州・連続監禁殺人事件』の犯人をモデルにしている。このタカハラを、過去に仕事で心に深傷を負った女性記者が追う。 一気に読み終えて、一番胸に刺さったのはある人物が口にした「この仕事は光の瞬きに似てる」という言葉だった。物書きとして僕も同じように考えていたから、「おれも書き続けなきゃな」と、この本の本質とは関係のないところで熱くなった。
- しおり@Kaffee58882025年3月27日読み終わった暗闇に浮かぶ小さくてぼんやり浮かぶ光、のような小説だと思う。 この小説を読むにあたって、色々なことを考えさせられた。愛情、環境、少しでも条件が変わっていたら「自分」という存在は今ないかもしれない、と思うと少し怖い気がする。 最後の一文が本当に秀逸だと思う。 それを読んで、町田そのこさんの作品はどうしてこんなにも優しくて柔らかく寄り添ってくれるのだろうといつも思う。この作品は決して幸せではない、と思う。幸せだと思い込む、幸せだと言い聞かせる、そんなのは幸せじゃない、なんて否定するのも違うような気がするし…と唸ってしまう。現実のニュースを見ていると、こういう事件はおそらく普通に世の中にあるのだろう、と思う。自分とは関係がない、と言い切ってしまってもいいのだろうか、とも。 自分に恥じないように、それこそ人生の最期の瞬間に誰かに祝福の拍手を贈ってもらえるような人生にするにはどうすればいいのだろうか。少しずつ、探していこうと思う。がんばろう。
- nica@nica2025年3月20日買った読み終わった★★★★★町田さんのミステリー どんな感じかな?とワクワクしながら読んだ 町田さんのかく 人間の内面 とても好き 途中(4章)読んでて涙がとまらなかった。 苦しかった。 今度こそ来年の本屋大賞にノミネートして欲しい わたしの知る花がノミネートすらしなかったのが不思議でならない。
- いしかわゆき@milkprincess172025年3月17日小説“ただ生きていたいだけなのに、そこに痛みを伴わないといけないっていうことがおかしいんだ" “ひとはひとで歪むんよ。その歪みをどこまで拒めるかが、自分自身の力" ただまっすぐに生きられた人がどれほどいるだろうか。どこからか歪んでしまえば、歪みを伴ったまま生きていかなければいけない。そんな人たちにアマリリスの会は必要とされるのだと思う。
- オバマサキ@sakiobama2025年3月15日読み終わった@ 自宅はじめましての町田そのこ作品。どれだけ「人間」を愛して信じてる方なのだろうかと恐れ入った。本を読むわたしたちに、それこそ瞬きの光だろうと、いつか生まれる光を届けたいと願っているような。 ーー 厳密には異なるけれど、同じ職種の主人公と帯の力強い言葉に心惹かれて手に取った。お昼過ぎに購入して助手席でパラパラと読みはじめつつも、バスケ天皇杯とMLBプレも観戦したというのに日付を跨ぐ前に読み終えた。ものすごい引力と、作品にありがとうと言いたくなる。そんな読後感。 女性の生きづらさや地理的特性、Uターン経験のある女性にとってはわたしの物語じゃんって言いたくなるかもしれない。情報はハックされるし、ハックするものとなった現代への花束でもあった。お仕事がんばりたいな
- oto@sakana__books2025年3月2日読み終わった刊行を心待ちにしていた、町田さん初のサスペンス 人の心の揺れ動きを丁寧な書く町田さんらしい筆致もありながらしっかりドキドキハラハラさせられる展開でページを捲る手が止められなかった…! 今作を書くにあたり100枚にも及ぶプロットを書かれたと聞いたけど、しっかり伏線が張られていて、そことそこが繋がってるの?!と驚くことがたくさん! 結末を知る前と後とではプロローグの印象もガラッと変わった気がした🏓💐🌕 やっぱり町田そのこさんの書く物語が大好きだなと改めて感じる作品でした