逃亡者は北へ向かう
50件の記録
K野@knocano2026年3月29日読み終わった借りてきた感想柚月さんの未読作だというだけで予約していたので内容を把握していなかったのですが、タイトルでサスペンスと思い込んでいたらがっつり震災の話でした。 震災後に起きた殺人事件を追う刑事と犯人、そして何故か犯人と行動を共にする子供の父の三つの視点から語られる震災直後数日間の話。 災害や被災者の描写がかなり詳細で気持ちがざわざわしたのですが、柚月さん自身が震災で実家とご家族を亡くしていると知り、腑に落ちたと共にかなり大きな覚悟で書かれた作品だと知れた。 どうなるのか…というよりどうにかならないのかと祈るような思いで一気に読み、正直読後は心の置き所が見つからずに作者インタビューを探したりもしたが、読者に委ねるという意味合いのことが語られていて更に自分の中の消化に時間がかかった。 家や家族を無くすというあまりに大きな喪失でありながら、根幹は変わらない、ということなのかな…というのが一つ残った感想だった。 刑事は事件を追い続けるし、震災に紛れて別人になれるわけでもない。 作品の後半である登場人物が言うように生きることを続けていくのか…と。 少なくとも外から納得できる答えを求める事ではないのだと感じた。

汐見@siomi2509272026年2月26日読み終わったaudibleにて。 東日本大震災直後、不慮の殺人を犯した青年が福島から岩手へと逃亡の道を辿る。 不遇な生い立ちの青年、それを追う刑事は震災で家族を失う。本人の意図しない、抗いがたい不条理や理不尽について考えさせられる。 震災で家族が無事だった者が罪悪感を抱く描写も印象的だった。 柚月裕子さんの小説は過去にも何冊か読んだ。岩手県の出身で、東日本大震災で両親を亡くされている。



d@dsan2026年2月22日読み終わった借りてきた2025/02/22(日) 読了 2025/02/22(日) 読み始め 今の自分が望んだ姿でないとしてもその時々で自分が選択をしてきた結果が今にある。 だから今日のいまを一生懸命生きなければいけない。 真柴亮は、幸せな人生だったのだろうか。
yomitaos@chsy71882025年7月26日読み終わった@ 自宅生まれてこの方、ずっと何かを奪われ続けているような、のんべんだらりとした憂鬱を感じていた。あの震災があったとき、また奪われるのかと唖然としたし、惨事便乗型資本主義を始めてさらに奪い取ろうとしてくる「お偉いさん」の姿を見て、奪われる側はずっと奪われる側のままなんだろうかと悲嘆にくれた。 この小説には勝者がいない。カタルシスもない。だれも救われない。逃亡劇というエンターテイメントはあるが、ずっと陰鬱な気持ちで犯人を追い続けることになる。 それでもこの本を読むべきだと思うのは、希望があるから。今ここにあるものじゃなくて、これから先にある「はず」の、希望。人は希望があるなら生きていける。それを、この終わりかけの日本という国でも感じられる。それがこの本の最大の価値だと思った。

はぐらうり@hagurauri-books2025年4月15日読み終わった震災直後に起こった事件をめぐる、哀しい人間ドラマ。ボタンをいくつも掛け違えてしまった結果、不条理にも思える(というか明らかに不条理)、だけれど起こっていてもおかしくない物語。忘れていたけれど、プロローグから結末はわかっていたのだな。 タイトルはなにか込められた思いがあるのかな。表面しか見えていないが、2011年から「北」に新たな意味合いが込められてしまったので、その類の思いかもしれない。

りりり@rin__39162025年4月1日読み終わった借りてきた@ 自宅こんなにも不運な人がいるんだろうか… なんかもう不便に思えてしかたなかった。 東日本大震災の描写もものすごくリアル。 脳裏に映像として浮かんでくる… プロローグで分かっていたラスト。 流れを知った上で読んで迎えるラストは また感じ方が変わる。泣いた。
- 川内イオ@iokawauchi2025年3月9日読み終わった東日本大地震前後に起きた事件を描く小説。震災直後の混乱期、運命の悪戯というか、ボタンのかけ違いというか、主人公のように歯車が狂ってなにもかも望まな方向に進んでしまった人生もあったのかもしれない。そういう人生は誰にも語られず、語られたとしても表にはならず、歴史に埋もれていくのかな。





































