わたしたちの不完全な人生へ
66件の記録
ゆうみ@Yuumi_Umi2026年3月17日読み終わった借りてきた登場人物が少しずつ繋がっていく、好きなタイプの短編集。 最後どうなるのかなと思っていたら、鮮やかな閉じ方だった。 フランス人女性は自由で闊達な生き方をしているのかと思っていたけど、そんなことはなくて日本女性とあまり変わらない窮屈さがあった。 ところどころ幻想的な展開が印象的だったけど、その下に忍び込まされた、女性達が抱える苦悩に考えさせられた。

カササギ@Kasasagi_shobo2026年3月14日読み終わった借りてきたまた読みたいあの人に贈りたいIllustration by Makiko Tanoue Design by Shinchosha Book Design Division 書評「不完全な人々の静かな共助」 津村記久子 (つむら・きくこ 作家) 「波」2026年1月号 p.23 崩壊するときも、成熟し開花するときも、人は物事がじわじわ進むのを好まない。 p.27-28 その日、彼女はバスの前方で身動きできなくなり、すぐ目の前に運転手のうなじが見えた。…もっと奥へ詰めたらどうなんだ、くそ、と文句を言う声が聞こえた。彼らはみんな(彼女を含めて)ほかの人間の生活のなかでは背景にすぎない登場人物なのだろう。端役なのだ。映画の初めのほうで殺されたり、溶岩流に呑みこまれてしまう人たち。けれども、彼らだって自分の人生では中心にいて、自分で下げ振り〔錘をつけた糸で垂直を調べる道具〕を垂らしているのだ。ところが、こんなに狭い空間にこんなに下げ振りが密集しているのは尋常ではなく、下手をすれば、爆発しかねなかった。人々の頭上に吹き出しが浮かんでいて、だれもが“わたしはわたしの人生の最重要人物なんだぞ”と言っているような気がした。 p.130 もしも自分の人生が手に汗をにぎるようなものならば、それについて書いたりしていないで、それを生きればいいのだし、だれかほかの人がそれについて物語ることになるだろう。 *…*…* 読み進めていくと次はどの登場人物に出会えるのだろうと、お気に入りの人物を心に留めておきたくなる 読み終えて、また最初に戻ってもう一度読みたくなる また出会いたいと思う登場人物の多い連作短編集 第二外国語にフランス語を選んだ友人に薦めたい一冊。








keikos24@keikos242026年3月13日読み終わった借りてきたいろんな本屋さんへ行くたびに目にして 気になっていた本。 フランスが舞台。どこかでつながっている登場人物たちの群像劇。 みんなどこか「完全に」不完全な人生を送っている。しょうがないよね そんなこともあるよね。だから人生は愛おしいのかもね。 とも思えてくる。 フランスのパリ近郊の町が舞台で、いろんな国の人たちが住んでることも感じる。 とにかく 作家であるヴェロニク・オヴァルデの想像力が豊かで 細かい描写によって脳内が鮮やかになっていった。読めてよかった!

- 034@kumo_m2026年3月9日フランスの小説は他の国の小説と比べると、核心をつかずにその周りをぐるぐるしながら本質を描く、みたいな印象がある。読んでいて急におや、となる。 古典を読んでいないから現代のここ最近読んだ物の印象だけど、フランス語の文章そのものがそういう性格なんだろうか。とも思う。 繊細と美にこだわる感受性の土台にすごいしぶとさとガッツがあるような。 章ごとの主人公たちは互いが深くもあればほんの些細な交わりがあって、共通して諦めの暗さと諦めの明るさを持っている。それは裏表なのだけど、明るい方を選んだり偶然そちらの面がでたりして、その登場人物たちの続きのあるはずの結末に、この作品の歩幅は最後の一歩が大きくて軽やかだなと思った。

涼元風花@suzu_fuuka2026年3月4日読み終わったすごく良かった。 彼らの存在や行動がこの世界のどこかでひっそり繋がっているように、自分もまた世界の片隅で彼らと繋がっているのかもしれないと思えることが、なんだか良いなぁ。








おとわ@otty12112026年2月24日買った読み終わった感想休みの日に読めちゃうゴンクール賞。 少しずつ個性のある人たちと、生きにくかった世の中だけど、寛容な出来事でちょっと打ち解け始める短い物語。 ちょっと生活圏の一歩外側にいるような人たちと、世界から離れていかないようにサッと引き留めてくれる人たち。 日本でこういうユーモアと、淡々とした読みやすさがある小説は少ない気がする。 軽やかで、じんわりと救われる物語たちでした。

- はまっこ@misumi_a2026年1月27日読み終わった通勤に持って出て、帰宅後続きを読んで、日付をまたいで読了。京急百貨店の八重洲ブックセンターでなにか買いたくて棚を見て手に取ったんだったか。 なにもかもを執拗に男のもの・女のものに分類する少女の話とか。細かい描写や列挙が好きだなあ。

傘@umbrella__um2026年1月9日読み終わった読後感がしみじみと良かった。 ふとした一言や偶然の選択、たまたま起こした行動が思いもよらない転機(もしくは不幸)をもたらすという、ある意味とても現実味がある、人生そのものを描いたような物語だと感じた。 言い回しにユーモアがあり、作者は同じものでも他の人とは一風変わった視点で物事を見る人なのかなと思った。


彼らは読みつづけた@findareading2025年12月27日読み終わった*読書で見つけた「読書(する人)」* 《ああ、なんということだろう! 彼女は、彼女の望みは、ただ古代ギリシャ語を勉強したいというだけなのに。ただ謙虚に。彼女は勉強をしなおしたかった。サロン・ド・テで勉強したかった。ブルーベリー・タルトと曇った窓のあのサロン・ド・テ。想像のなかのサロン・ド・テ。本、柔らかい肘掛け椅子、猫が一匹か二匹、客は大部分が女性で、繊細そうな男がちらほら。》 — ヴェロニク・オヴァルデ著/村松潔訳『わたしたちの不完全な人生へ』(2025年12月、新潮クレスト・ブックス)



























































