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powder0311
@powder0311
  • 2026年10月9日
    ウォード博士の驚異の「動物行動学入門」 動物のひみつ――争い・裏切り・協力・繁栄の謎を追う
    軽めのもの、と思ったけど厚みはなかなか。 お祭りとかでなんとなく大勢の人が集まっている所に行くとテンションが上がる理由は本能だったのか。 「群れを成したがる性質は非常に根の深いものだ。自身と同種の魚たちの大集団を目にすると、脳の中の視索前野と呼ばれる部位が活性化する。これは、社会的行動を司る部位である。(……)哺乳類においても、視索前野は社会的行動、性行動において重要な役割を果たしている」
  • 2026年10月4日
    逃亡くそたわけ (講談社文庫)
    単行本も持っているけど、文庫を見かけたので思わず買ってしまった。傑作だよなあ。 「それに俺のマヨネーズが……」 「しゃーしかねえ、また買えばよかろうもん」 「もう帰れないよなあ」 なごやんは諦めきった顔をした。青看板が近付いて来て、あたしは言った。 「どこまで行くとかいな」 答のないことは判っている。言ってみたかっただけだ。 「知るかよ、君が言いだしたんだよ」 なごやんが細い目になってつんけんするので、あたしは低い声で、まっすぐいこ、と呟いた。この車にも慣れてきた。あたしの脳にはキョクアジサシのように南へ行く、ということだけが刻み込まれていて、それ以外に正しいことは何もないように思われた。
    逃亡くそたわけ (講談社文庫)
  • 2026年10月1日
    さようなら、いままで魚をありがとう
    さようなら、いままで魚をありがとう
    アーサーが人間ぽくなってた
  • 2026年9月18日
    海とサルデーニャ
    海とサルデーニャ
    石垣島へ旅行に行った帰りに読み終わった。単純な礼讃だけじゃない。喜び、落胆、怒り、驚き……この手の旅行記の中には、アウトサイダーたる自分が現地の人の本質を見抜いたと誇る密かな「俺/私は鋭い目を持っているマウント」があったりするもんだけど、ロレンスはそれをとどめる。厳しく鍛え上げられた文章。素朴に書かれた文章ではなく、素朴になった文章。だから旅の総括なんてしない。振り返ったりしない。サルデーニャを離れシチリアの自宅に戻る最終章のタイトルが「帰る」なのが、とても良い。また訳文もかなり「ひらいて(漢字で書かずひらがなで書くこと)」いるのもいい。 ふたたび自分が現実の活動的世界に、旧秩序の真珠を溶かす発泡ワインのような大気のなかにもどったことを知る。読者諸賢、この喩え、お気に召されたか。(……)人間はものの一時間で自分の魂を変えてしまう。(……)じつに堅固な僕のサルデーニャ魂が溶けだしていって、自分が水蒸気に、これぞ真のイタリアたる不確実性、瞬間性と化すのを感じた。
  • 2026年9月9日
    海とサルデーニャ
    海とサルデーニャ
    バスの旅はしたことないけど、いいなあ バスは峡谷を下ってゆく。ほかの道とぶつかって、休憩所を通ると、また上がる。険しい坂を、上へ、上へ、トナーラへ、きのう日の光を浴びていためざす村へと上ってゆく。村の裏側から近づいていった……前方に、白と緋色のきらめきが見えた。ゆっくり動いている遠く離れた緋色の女たちの行進。
  • 2026年8月23日
    銀河ヒッチハイク・ガイド 銀河ヒッチハイクガイドシリーズ (河出文庫)
    ゼイフォードは良いキャラクターだね おれはゼイフォード・ビーブルブロックスだ。どこにでも行けるし、どんなこともできる。この空でいちばんすごい船を持っていて、彼女がいればなんでもうまく行くって女の子がそばにいる
  • 2026年8月22日
    海とサルデーニャ
    海とサルデーニャ
    ロレンスはマッチョ好きだねえ。 男たちは声を張りあげて、車掌に文句を言う。粗野な活気がみなぎった。なんたる荒くれどもだ! ハンサムな男は袖つきベストの前をあけて、シャツの胸ボタンをはずしている。ぼうっと見ていたので、黒い下着を着ているように見えた。だがふと気づくと、それは彼の胸毛だった。シャツの下は黒山羊のように真っ黒だ。
  • 2026年8月17日
    銀河ヒッチハイク・ガイド 銀河ヒッチハイクガイドシリーズ (河出文庫)
    不機嫌な顔の練習をしている、っていい言い回しだね アーサーはまたうなずき、ふり向いてフォードに助けを求めたが、フォードは不機嫌な顔の練習をしていて、しかもかなり上達している最中だった。
  • 2026年8月17日
  • 2026年8月13日
    海とサルデーニャ
    海とサルデーニャ
    こういう瞳を見たことがあるような気がするけれど思い出せない。 いにしえの音を響かせる瞳、まだ魂が自意識をもたないころの、ギリシャの精神がこの世に現れる前の時代の音がする。遠い、永遠に遠い、まるで洞窟の奥深くに横たわって出てこない知性のような音。
  • 2026年8月11日
    海とサルデーニャ
    海とサルデーニャ
    ロレンスのぴっちりスボン好きはどこから来たんだろう たるんだイタリア人のあとで、こんなぴっちりとした短ズボンをはいた、昔の野生をいまなお秘めるひきしまった男の肉体を見る。ああ、心がうばわれる!
  • 2026年8月9日
    宇宙の果てのレストラン 銀河ヒッチハイクガイドシリーズ (河出文庫)
    イギリスのジョークが少しわかってきた そこから先はララマタイン区だ。商店がたち並び、ボロナッツの木々が茂り、歩道のオープンカフェには小熊座ベータ星人が集まってくる。午後の浜辺でせっせとリラックスに励んだあと、リラックスしすぎた疲れをカフェでリラックスしていやすのである。
  • 2026年8月9日
    海とサルデーニャ
    海とサルデーニャ
    D.H.ロレンスだ。D.H.ロレンスが旅をしている。 僕は心のどこかで怒りを感じていた。彼らが満腔の同情をあてにしているから。偉大な軍神マルスがいくらこの地球で小さくしなびてしまったからといって、これほどの冒瀆を耳にするのは不愉快である。
  • 2026年8月8日
    海とサルデーニャ
    海とサルデーニャ
    30時間の船旅中。まだサルデーニャ島には到着してない。 だが僕らは、岬の先の古城をすぎ、小さな灯台をすぎ、それから港の入り口をすべりぬけて、静かに入江の中に入ってゆく。海も、もうおだやかになった。ああ、ぐっすりと眠りこんだ丸い港にあふれる午後の光の豊かさは、なんという心地よさだろう。海辺には高い椰子の木がまどろみ、水も眠りこんでいる。とても小さくて気持ちよさそうな港。
  • 2026年8月8日
    台湾漫遊鉄道のふたり
    台湾漫遊鉄道のふたり
  • 2026年8月4日
    海とサルデーニャ
    海とサルデーニャ
    DHロレンス、文がべらぼうに良い。 ではどこへ行こう? スペインか、サルデーニャか。スペインかサルデーニャか。サルデーニャにしよう、何もない場所だから。(……)だからサルデーニャにしよう。サルデーニャに決めた。
  • 2026年8月4日
    海とサルデーニャ
    海とサルデーニャ
    書き出しでもうやられた。 どうしても動かずにはいられなくなる。それも、一つの方角に向かって。だから、なすべきは二つ――動きだし、そして、めざす場所を定める。
  • 2026年8月3日
    台湾漫遊鉄道のふたり
    台湾漫遊鉄道のふたり
    ライトな作品。戦中の台湾を舞台にした「内地(日本)」人と「本島(台湾)」人の物語なので自然、全体を通してかすかな緊張感がある。現代日本人には、なかなかこの距離感は掴みにくい。大陸系のホーローや客家と原住民族と定義された人々の差、その上に島を占領し同化政策を進める日本という新たな差別のレイヤーが重なろうとしている。 だから甘いだけの話ではない。苦味がその味の中心にある。ただし、その苦さを感じ取れるかは読者に委ねられている。たとえば「国旗に対する不敬罪」を立法されるのを呑気に素通りする人には意味が不明だろう。 また余談だけど、『ミスター味っ子』や『将太の寿司』の作者がたどり着いた結論のひとつに、究極の美食家とは底無しの健啖家なのでは、というテーマの『喰いタン』がある。青山先生にはその系譜を感じる
  • 2026年7月22日
    台湾漫遊鉄道のふたり
    台湾漫遊鉄道のふたり
    コミカライズ版は、ぜひ名作『大使閣下の料理人』の作画を担当した、かわすみひろし氏で。大日本帝国、中華系の台湾人、現地人の陰影を完璧に描けるうってつけすぎる
  • 2026年7月20日
    台湾漫遊鉄道のふたり
    台湾漫遊鉄道のふたり
    猛烈に絵が浮かぶ。コミカライズされたと錯覚しそうなくらい
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