powder0311
@powder0311
- 2026年8月23日
銀河ヒッチハイク・ガイド 銀河ヒッチハイクガイドシリーズ (河出文庫)ダグラス・アダムス,安原和見読み終わったゼイフォードは良いキャラクターだね おれはゼイフォード・ビーブルブロックスだ。どこにでも行けるし、どんなこともできる。この空でいちばんすごい船を持っていて、彼女がいればなんでもうまく行くって女の子がそばにいる - 2026年8月22日
海とサルデーニャD.H.ロレンス,武藤浩史ロレンスはマッチョ好きだねえ。 男たちは声を張りあげて、車掌に文句を言う。粗野な活気がみなぎった。なんたる荒くれどもだ! ハンサムな男は袖つきベストの前をあけて、シャツの胸ボタンをはずしている。ぼうっと見ていたので、黒い下着を着ているように見えた。だがふと気づくと、それは彼の胸毛だった。シャツの下は黒山羊のように真っ黒だ。 - 2026年8月17日
銀河ヒッチハイク・ガイド 銀河ヒッチハイクガイドシリーズ (河出文庫)ダグラス・アダムス,安原和見不機嫌な顔の練習をしている、っていい言い回しだね アーサーはまたうなずき、ふり向いてフォードに助けを求めたが、フォードは不機嫌な顔の練習をしていて、しかもかなり上達している最中だった。 - 2026年8月17日
宇宙の果てのレストラン 銀河ヒッチハイクガイドシリーズ (河出文庫)ダグラス・アダムス読み終わった - 2026年8月13日
海とサルデーニャD.H.ロレンス,武藤浩史読んでるこういう瞳を見たことがあるような気がするけれど思い出せない。 いにしえの音を響かせる瞳、まだ魂が自意識をもたないころの、ギリシャの精神がこの世に現れる前の時代の音がする。遠い、永遠に遠い、まるで洞窟の奥深くに横たわって出てこない知性のような音。 - 2026年8月11日
海とサルデーニャD.H.ロレンス,武藤浩史ロレンスのぴっちりスボン好きはどこから来たんだろう たるんだイタリア人のあとで、こんなぴっちりとした短ズボンをはいた、昔の野生をいまなお秘めるひきしまった男の肉体を見る。ああ、心がうばわれる! - 2026年8月9日
宇宙の果てのレストラン 銀河ヒッチハイクガイドシリーズ (河出文庫)ダグラス・アダムス読み終わったイギリスのジョークが少しわかってきた そこから先はララマタイン区だ。商店がたち並び、ボロナッツの木々が茂り、歩道のオープンカフェには小熊座ベータ星人が集まってくる。午後の浜辺でせっせとリラックスに励んだあと、リラックスしすぎた疲れをカフェでリラックスしていやすのである。 - 2026年8月9日
海とサルデーニャD.H.ロレンス,武藤浩史D.H.ロレンスだ。D.H.ロレンスが旅をしている。 僕は心のどこかで怒りを感じていた。彼らが満腔の同情をあてにしているから。偉大な軍神マルスがいくらこの地球で小さくしなびてしまったからといって、これほどの冒瀆を耳にするのは不愉快である。 - 2026年8月8日
海とサルデーニャD.H.ロレンス,武藤浩史30時間の船旅中。まだサルデーニャ島には到着してない。 だが僕らは、岬の先の古城をすぎ、小さな灯台をすぎ、それから港の入り口をすべりぬけて、静かに入江の中に入ってゆく。海も、もうおだやかになった。ああ、ぐっすりと眠りこんだ丸い港にあふれる午後の光の豊かさは、なんという心地よさだろう。海辺には高い椰子の木がまどろみ、水も眠りこんでいる。とても小さくて気持ちよさそうな港。 - 2026年8月8日
台湾漫遊鉄道のふたり三浦裕子,楊双子読み終わった - 2026年8月4日
海とサルデーニャD.H.ロレンス,武藤浩史読んでるDHロレンス、文がべらぼうに良い。 ではどこへ行こう? スペインか、サルデーニャか。スペインかサルデーニャか。サルデーニャにしよう、何もない場所だから。(……)だからサルデーニャにしよう。サルデーニャに決めた。 - 2026年8月4日
海とサルデーニャD.H.ロレンス,武藤浩史読んでる書き出しでもうやられた。 どうしても動かずにはいられなくなる。それも、一つの方角に向かって。だから、なすべきは二つ――動きだし、そして、めざす場所を定める。 - 2026年8月3日
台湾漫遊鉄道のふたり三浦裕子,楊双子読み終わったライトな作品。戦中の台湾を舞台にした「内地(日本)」人と「本島(台湾)」人の物語なので自然、全体を通してかすかな緊張感がある。現代日本人には、なかなかこの距離感は掴みにくい。大陸系のホーローや客家と原住民族と定義された人々の差、その上に島を占領し同化政策を進める日本という新たな差別のレイヤーが重なろうとしている。 だから甘いだけの話ではない。苦味がその味の中心にある。ただし、その苦さを感じ取れるかは読者に委ねられている。たとえば「国旗に対する不敬罪」を立法されるのを呑気に素通りする人には意味が不明だろう。 また余談だけど、『ミスター味っ子』や『将太の寿司』の作者がたどり着いた結論のひとつに、究極の美食家とは底無しの健啖家なのでは、というテーマの『喰いタン』がある。青山先生にはその系譜を感じる - 2026年7月22日
台湾漫遊鉄道のふたり三浦裕子,楊双子読んでるコミカライズ版は、ぜひ名作『大使閣下の料理人』の作画を担当した、かわすみひろし氏で。大日本帝国、中華系の台湾人、現地人の陰影を完璧に描けるうってつけすぎる - 2026年7月20日
- 2026年7月4日
時の旅人―H.G.ウェルズの生涯 (1978年)ノーマン&ジーン・マッケンジー読み終わった中断していたけど再開。 H.G.ウェルズ、1866年生まれ没年は1946年。こうやって眺めるとかなり長生きの作家だ。交流のあったコンラッドやヘンリー・ジェイムスはとっくに故人だし当代の作家たとえばD.H.ロレンスやヴァージニア・ウルフもすでに去っていた。 600ページのボリュームだけどSF作家として「タイムマシン」などの代表作を書いた前半生はその三分の一もない。著者はかなり辛辣な寸評を交えて文才が枯れてゆく姿を描く。たとえば晩年についてはこんな感じだ。 「このころの執筆した小説はすべて、H.Gが記憶の屋根裏部屋をごそごそあさって、古ぼけたアイデアや筋書きさがしだし、その埃を払って晩年の用に供している人物のような印象をあたえるものばかりである」 確かに、中年になると「世界文化史大系」で商業的には成功するも小説のほうは冴えなくなる。代わりに出てくるのは“モメ屋”気質で、自分へのささいな不満にも激怒して紙上で延々とレスバする。摩擦こそが人間関係だと思っているタイプ。でも会って見ると人々を魅了するすこぶる好人物だったらしい。難儀な人だ。 ウェルズはビジョナリーな人物だった。そのSF小説さえもたとえばヴェルヌから「科学じゃない」と当時から批判されていたのはちょっと驚きだった。改めて考えると「海底二万里」と「タイムマシン」のどちらが科学的かは明らかだ。しかしどちらが後世に残るだろうか?ヴェルヌだって「十五少年漂流記」の作者としての文声の方が残るのでは? 後半生はなかなかつらい。繰り返されるモチーフはやがて弾力を失い、理想の社会も浮世離れしていったのだろう。フェビアン協会での対立は退屈極まる。多くの女性関係も老年とともに萎んでしまう。彼の政治について呼びかけるけれどフルコミットしないという実現能力の無さは本書で再三指摘されている。一方で晩年でも、ウェルズのソ連やナチスに対する評価は急所を捉えている部分もある。 誰かの落日はしんどくもあり甘美なのだ。それをたっぷりと提供してくれる本を人生の後半に夜な夜な読むというのはなかなかおつなものだ。ともあれ、「タイムマシン」は名作である。 - 2026年6月7日
BUTTER柚木麻子読み終わった一般にフランス料理は足し算の料理と言われている。美味しさに美味しさを足して、味に味を足した重層的な味わいこそがその真髄だという。それは隅々にまで張り巡らせた思想として現れ、ある批評家はナイフを入れた瞬間の感触でもうその美味しさがわかったと記している。 柚木麻子の『Butter』には数多くの要素が込められている。本物のバターと“偽物”のマーガリンという対比を皮切りに、真実と嘘、現代社会におけるキャリアと時間、妊娠出産と年齢、中年の危機、仕事、食欲、恋愛、性欲、家族、親子、家父長制、友情、シフターフッド、外見と社会、痩身圧力、努力、自己実現、ジェンダーロール、セルフケア……そしてこれらを重ね合わせ、フレンチの一皿のようにひとつの小説としてサーブしようという意思があり、その試みは成功している。(海外での評価や受賞はその傍証だろう) 本書を読んでいるとアメリカでの差別論の言葉が浮かんだ。差別されている側は100満点でやっとスタート地点だと(牛乳ひとつ買いに行くのでさえ一度“ちゃんとした”服に着替える)。さらにその人が女性ならば仕事や身だしなみや性格を完璧にした上で「良き妻、良き母、良き女」でなければならない、いわば二重の完璧さを求められる。現代日本に33歳の独身女性として生きる里佳もその例外ではない。強烈な磁場を持つ梶井とのアクリル板越しの接触により、里佳の態度は頼りなくさ迷う。本作は全ての要素を重ねながらはち切れそうなバランスを保って進んで行く。 フレンチのような濃厚な小説。しかし、私の美学からすると「ただし、塩加減は穏当」と付け加えたくなる。個人的にはこれ以上入れたら破綻してしまうギリギリのアタリが好きだから。 - 2026年6月5日
BUTTER柚木麻子読んでるやばいな。ロブション行きたくなってきた ……ぷちりと弾けるザクロの酸味がアボカドの濃厚さとカニの甘みを引き立てる。その天真爛漫な朱い色がアクセントになって散らばり、皿全体を華やかにしていた。シャンパンに後押しされ、カニとキャビアの風味が光のように広がっていく…… - 2026年6月3日
BUTTER柚木麻子読んでる小説を。読んでるとお腹減ってきた。 ……美味しいバターを食べると、私、なにかこう、落ちる 感じがするの」 「落ちる?」 「そう。ふわりと、舞い上がるのではなく、落ちる。エレベーターですっと一階下に落ちる感じ。舌先から身体が深く沈んでいくの」 - 2026年6月1日
二月に殺して桜に埋める 1鳥トマト読み終わった住吉九推薦の帯に惹かれて購入。全員が極端な大学受験コメディ。湿度が高くなりがちなテーマだけど行動原理が振り切れているのでカラっとしていて爽快。共感は出来なくても面白い。続きが気になる作品に出会えてラッキーだった。
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