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しすい
@shisuibubble
感想メモ用
  • 2026年7月3日
    ルビンの壺が割れた
  • 2026年7月2日
    イン・ザ・メガチャーチ
    p84 やけに冷静な絢子。現実逃避と取ることもできるが、ふじみりんたろうを好きな気持ちよりもいづみさんとの繋がりに重きを置いていたのでは。いつからか。 p111 血液型、不明。細かい。 p148 自分の代わりに努力してくれる存在の死によって自らの存在が揺らぐ。実存を他人に仮託することの危うさや傲慢さ。身勝手さ。推すことのローリスクハイリターンであること。 p150 他人への興味の無さ、わかるなあー。 雑談を継続することで少なくとも敵意はないことを示し、あるいは親密度を上げていくこと。逆に雑談をしないということは即ち、相手と積極的に親密になりたくないという表明であること。それらのメリデメを総合して検討することすらしたくないほどどうでもいい。 p163 結局みんなやることないんだよな。暇なんだよ人生。目の前の仕事とか家族とか趣味とかに時間を費やす価値があると思い込まないとやってらんないから。あと自分が死んでも残るものを残そうとする。時間を費やしたものが死んで終わりだといやだから。 p235 「洗脳」 いづみさんが息を呑む。 →これこれ、朝井リョウの真骨頂がこの2行に凝集している。悪意でもって世界を面白がるこの性格の悪さは発揮しようと思ってもなかなか出来るものではない。好き。 p261 「写真一枚で一晩しんどくなれる人たち」 好きすぎる。 これの元ネタ、推し活じゃなくて本当はTwitterで政治ネタで一生ケンカしてる人たちなんじゃないのか。終わることのない物語性がそこにはある。
  • 2026年7月1日
    金閣寺
    金閣寺
    また弱い者の話だ。 p57 いいなあ。瞬間的な美しさがあったんだ。リアルタイムで今生きているこの瞬間が「いい」ものだという感覚。生の喜びだ。現実の金閣は「私」にとって不滅故に瞬間の美を備えないと感じられていたところ、空襲が現実味を帯びたことで永遠性が消滅し、かえってその美は形而上の金閣の美に近づいたように感じられた。実際問題上の永遠性が失われることにより、かえって本当の永遠性を獲得することになるのか。死んだら美談だけが語り継がれて本物よりも善い人物像が残るみたいなもんか。
  • 2026年6月30日
    ハンチバック
    ハンチバック
    共感を拒絶する小説。 読んだ直後に思ったのは、「気まずいな、書くことないな」である。ちなみに私は身体的健常者。 この本への反応として多いのが、文化的で人権意識が高い自覚のあるいわゆる知識人層が、自分自身の意識されざるマチズモを暴かれてびっくりしちゃったって感じに見える。自分は理解ある感じで振る舞っていたのに、後ろから当事者に刺されたような。その結果として新たな知見がひらかれたと評価するものもあれば、憤慨して拒絶するものもある、ような。 この本で感銘を受けられる人は一定水準の人権意識を持ち合わせていると思う。言い換えると、世間一般のゆるふわ人権界隈がフリとして効いているというか。「何がいいのかワカンネ」的な人は、もうほんとにただの昭和ジジイか、弱者側だと思う。弱い人同士って連帯するより敵対しがちに見えるから。
  • 2026年6月26日
    武道館
    武道館
    お上手な小説。 アイドルにとっての武道館とはなんなのか。 個人にとって自分がアイドルであるということの意味。 柵を身体性が凌駕する瞬間。 不可逆な成長。知るということは甘い呪いだ。 自分にとっての武道館はなんだろう。 アイドルが恋愛をすることが本人の自由だとして、その代償としてアイドルとしての立場を失うことも自らの責任であるとして、ファンの気持ちの行き場はどうしたらいいのだろう。そういうものだと覚悟してファンになるしかないのか。そうではないものという幻想こそが偶像としてのアイドルではないのか。その幻想を追っている時間を買っているのであって、幻想が終わったこと自体は甘んじて受け入れるべきなのか。なぜファンはアイドルに処女性を求めるのか。 これが10年以上前に書けていたということ。 それからの10年でアイドル業界は、それまでの10年に負けないくらい変容したように思う。 男性アイドルは多様化し、女性アイドルはパターンが収束しつつある(ように見える……)という、逆ベクトルの動きを見せているのが興味深い。 何を選び取るのかという問いは、何を捨てるのかという問いでもある。 何を犠牲にして何を得るのか。何かを得るには犠牲が必要なのか。それは本当か。
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