ハンチバック
49件の記録
ゆい奈@tu1_book2025年11月22日読み終わったなにをいっても強者であることの罪悪感の垂れ流しになるような気がして、なにもいえず、だからといって強者である自覚はなされずままであったので、ほんとうに読めてよかった。そして小説はもちろんのこと、荒井裕樹さんとの往復書簡もすごく良かった。強者性と弱者性は誰もが持ち得るものであり、環境・対人によって変わりゆくものであること、あたりまえにあるものへの優位思想に気づけるひとでありたいとおもいながらも、わたしはやはり紙の本がすきだとあっけらかんと強者の言葉を述べてしまうのだろう、という、抱くことが間違いか正解かわからない居心地の悪い罪悪感につつまれる。そして複雑なことを複雑なままに書くことってなによりもむずかしいことだよな、とおもって、いや〜しかし、凄まじかった…と感動している。すごいなあほんとうにすごい。小説としての面白さもピカイチ。









yokackyの図書録@yokacky2025年11月7日読み終わった第169回芥川賞受賞の小説。100ページも満たないミオチュブラー・ミオパチーを患っている主人公、釈華の物語。 印象的な引用:「目が見えること、本が持てること、読書姿勢が保てること、書店へ自由に買いに行けること、ーー5つの健常性を満たすことを要求する読書文化のマチズモを憎んでいた。その特権性に気づかない「本好き」たちの無知な傲慢さを憎んでいた。」







ヒナタ@hinata6251412025年10月31日読み終わった単行本は電書で買って読んだんですが、文庫化されたのでこちらは紙で購入。荒井裕樹さんとの往復書簡も掲載誌は持ってるんですが(だいぶんファンだな…笑)、さらに一往復追加されていてうれしい。 「妊娠と中絶がしてみたい」という切実さが、障害者と性(生殖とエロも含む)をこんなにも〈存在しない〉ことにしてしまっている社会の、そして〈健常者〉の欺瞞をボロボロと剥がしていく。切れ味も凄いんだけど笑いもあるところがいい。 往復書簡の中の「プロテストソングがあるならプロテストノベルもあってもいい」という市川さんの言葉が好きです。市川さんのプロテストノベル、これからも読み続けたいです。



雫@sukinamono2025年10月27日読み終わった皆さん感想で言及しているけれど「紙の本が好き」と言えることの無神経さにハッとする。恥ずかしくなる。 人間はみんな平等だ!とか声高らかに一丁前に言ってたって、私たちは常に自分中心の世界でしか生きていないのだ。自分の見えているものしか見ず、もし何か不都合なことがあったら見ないふりをする。 目でモノを見ることができるから。目を逸らすことができる筋力があるから。 こんなに心の芯を突く小説なのに、語りはユーモアがあって気づいたら読み終わっていた。 恐るべし、市川沙央…。




はち@harry-2025年10月26日読み終わった衝撃すぎた、、なんの前情報も入れずに読んだけれどこんなに薄いのに読む手が進まないのは初めてで。本を読むという行為が当たり前ではなくて読書好きを語るだけでも無意識のうちに差別に繋がっているのかもしれないと思った。読書が好きな人にはぜひ読んで欲しい…けれどもおすすめしたくないっていうか再読もできたらしたくないというか。そう思ってしまう私は現実から目を背けたいからなのかとかぐるぐると考えてしまった







m@kyri2025年10月19日読み終わった@ 自宅紙の本が好きって気持ちをそんなふうに言われてしまうとすみませんでした!!!っていう…気持ち…でもマチズモと言われようが紙の本が好きです… 考えることはたくさんあるけど釈華がツイートする前に一回「冷却」して考えるみたいに、わたしのこの思考は果たして大丈夫なんかなと考えてしまってこういうSNSに書くことではないように思えてくる 絶対そこじゃないんだけど「マツケンサンバのケンさんの語尾がエキセントリックに裏返るところみたいな声」(p.10)がどんな声なのかが気になりすぎてしばらく脳内でマツケンサンバが流れた




bitter100%@bitter1002025年10月15日買ったちょっと開いた@ 自宅文庫。歯医者さんからの帰りに郵便受けを覗いてみたら届いていて、開いたら当然読み始めて止まらなくなった、のを無理やり止めた。今夜は少しでも早く眠らなくては。


北村有(きたむらゆう)@yuu_uu_2025年10月15日読み終わった芥川賞受賞の本作、文庫化になっているのを発見して、ようやく。 当時の授賞式の様子はチェックしていて、かつこの小説が「何も考えずとも紙の本の読書ができること、それ自体が健常者優位主義」とするメッセージを発していることを知っていたので、なかなか前向きに読もうと思えずここまできてしまった。 私自身、健常者であることに引け目を感じることになるだろうな、と思ったから。そしてまんまと、形容できない罪悪感にまみれている。ああ〜〜〜







植月 のぞみ@nozomi_uetsuki_r4101900年1月1日読んだ衝撃的な小説だった。 主人公は市川沙央さんそのものなのだろう、と思いながら読んだ。 重度障害者の賃労働、介護、性の現実が、この小説を読んで、心に迫ってきた。













































