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@ymym_zzz
  • 2026年7月30日
    パースペクティブキッド
    巷に噂のパースペクティブ・キッドは容姿端麗な謎めいた美青年。誰とも口を利かず、ふと街に現れては消え、現れては消える。摩訶不思議な空中浮遊の術を持つ彼を取り巻き、恋焦がれ、地の果てまで追いかける男たちの群像劇。  パースペクティブ・キッドは空虚である。パースペクティブ・キッドは質量を持たない。彼が浮遊させるモノたちのように。彼の持つ具体的な、質量を持つ何某かを男たちは欲望しているのではない。彼は彼を欲望すること自体を要請する、空間に開いた台風の目、その虚ろ。パースペクティブ(遠近法)と銘打たれた彼は正にユークリッドの原論に示された“点”の定義そのものである。  パースペクティブ・キッドの端正な横顔を中心にし、男たちの欲望がそこへ真っ直ぐに収斂してゆく。しかしその欲望という名の投影線はついに彼に到達することはない。無限遠の最奥にある消失点は、畢竟、平面に置かれた仮構の機構だからである。欲望の銃撃戦にひらりと身を躱したキッドは、我々の心中に永遠の無限遠点を穿ち、夜の闇へ消える。
  • 2026年7月3日
    蒼穹と伽藍
    シュルレアリスムをより推し進めた作品が並ぶ作品集。「夢みたいな」と形容される作品多々あれど、ここまで無意識の中の世界に迫ったものは吉田知子、(そして残雪!)くらいではなかろうか。
  • 2026年6月29日
    梅蘭芳ー世界を虜にした男ー
    映画『さらば、我が愛』の主人公、程蝶衣のモデルとなった京劇俳優の一代記。不遇の幼年時代から梨園の大スターに駆け上がる姿はドラマテックで映画に引けを取らない。晩年、政治的思惑に翻弄されつつも己が芯を曲げない信念、雅量に富んだ人柄の窺い知れるエピソードなどは読んでいて目頭が熱くなった。
  • 2026年6月21日
    老人と海
    老人と海
  • 2026年5月30日
    他者の苦痛へのまなざし
    他者の苦痛へのまなざし
  • 2026年5月30日
    廊下に植えた林檎の木
    廊下に植えた林檎の木
    『蒼老たる浮雲』に続いての残雪二冊目。何か掴める予感がした途端にその何かは既に手の先から逃げ去っているような感覚がずっと続く。蜃気楼か。作品についてはっきりとしたことが言えない。読み手としての未熟さにただただ恥じ入るばかり。
  • 2026年5月27日
    黄金仮面の王
    黄金仮面の王
    表題作、「顔無し」、「木の星」が好み。原文がそうであることは承知の上で、それぞれの翻訳家たちの訳がとても美しいと思った。
  • 2026年5月23日
    中国哲学史
    中国哲学史
  • 2026年5月1日
    幸せではないが、もういい (新しいドイツの文学シリーズ 12)
    幸せではないが、もういい (新しいドイツの文学シリーズ 12)
    題名だけがバズっているのが歯痒い。実際に読まれるべき作品。
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