眠れない夜にみる夢は

10件の記録
- あ@7DA8522025年9月24日読み終わった感想ちょっと憂鬱で、でも甘い。 まったくありふれてはいないけれど、わたしちちの近くで起きていそうな煌めく五つの人間関係。 「なにも傷つけないように、おやすみ」 「明日世界は終わらない」 「不自由な大人たち」 「家族の事情」 「砂が落ちきる」 五つの短編が入っており、それぞれ恋人・友人・家族・他人など、様々な人間関係の形があった。そこからそれぞれの織り成す物語、変化は空想世界ながらも時分のすぐそばで起きていそうな、そんな現実味帯びていてどこか生々しい夜の話が詰まっていた。夜というどこか不安や曖昧さがある世界だからこそのそれぞれのぶつかりや葛藤、苦しみというのがより伝わりやすく、社会人になった今だからこそさらに深く刺さった。深沢仁先生のストレートな一文と綺麗な比喩表現とが色々混ざり合っていてとても好きな1冊でした。毎晩仕事終わりの寝る前に一つずつ読む時間が好きだった。
- SEN@___polaris972023年8月14日かつて読んだ大好きな本好きな作家一生好き職場の先輩から「あなたの感性なら好きになると思うからあげるわ」と言われた本。そんなこと言われたら読みたくなる。 案の定、どのお話の設定も大好きだった。先輩すごい。 最初の一編で本の中にぐっと引き込まれて、次の編から「絶対に面白い」って信頼感がもうあった。簡単に信頼してしまった。でも本当に全部余すところなく面白かった。 1番好きなのは「明日世界は終わらない」三角関係のお話。 物語を読みながらたまらなくなって「あああ〜〜っ」て本に顔を押し付けた。清水尋也さんに周の役してほしい。耳にめちゃくちゃピアスつけるのも静かに笑うのも似合いそう。 1番最後のお話は、なんか10年後の私みたいだったな。あんな小説みたいな出会いはないかな。こんな話を読むとつくづく私は若いなと思う。たったの26歳ぽっちだ。 まあまあ生きてきたと思うんだけどな。 登場人物全員好きになるお話もまあない。 みんなみんな幸せでいるといいな。真野さんとヒロくんは10年後に結婚してね。軽率に。