看取られる神社 変わりゆく聖地のゆくえ

11件の記録
- あずき(小豆書房)@azukishobo2025年6月14日紹介「建物」ではなく「土地」として神社をみたとき、その姿は実に多様である。あらゆる理由によって、そこは神社となったり、神社の形を成さずとも何らかの聖地となったりする。その土地のコミュニティの存続に関わるような重大な、忘れてはならない何かをその場所に刻み込む。そして、人口減少、だけでなく、ありとあらゆる理由によって終わりを迎える。または、それでもなお拠り所として生き続ける聖地もある。 著者の聖地をめぐる旅は、聖地の記憶を記録したいという想いにつながってゆく。
- 森@mori162025年4月12日読み終わった誰もいなくなる土地に神社を再建して残す。または神社を解体して更地に戻し、自然にかえす。誰にも手入れされず廃れていく前に、自分で解体する。看取られるくらい、生きられた土地なんだなと。 そこまで場所や共同体に強い思いを持ったことがなくて分からないけど、切実さに呑まれた。
- つたゐ@tutai_k2025年3月26日読み終わった『看取られる神社 変わりゆく聖地のゆくえ』島田奈穂子 あいり出版 読み終えた。タイトルには「神社」とついているが、神社でない国内外の聖地などもあった。ある集落にすむ人たちと、「聖地」の関わりについて書かれていて、とてもよかった。聖地、特に日本だと神社をイメージするかもしれないんだけど、信仰心、というものを現代ではどうしても儀礼的な行動だと思ってしまう。でも、そこに生きているひとたちの心の動きや大切なもの、としての「慕う」が、丁寧に記録されていてとてもよかった。