あつあつを召し上がれ

26件の記録
- ぼう@book_252025年6月17日読み終わった味と思い出が描かれた短いお話が集まった作品。 心が温まったり、切なくて胸がキュッとなったりしました🍧 同じ料理を作っても全く同じ味ができないように、その時その場所でその人と食べる食事って実はすごくかけがえのないもので、儚いことなんだと感じました🍴 作り手にも食べる方にも料理には思い出があって、食べるたびに思い出すような強烈な記憶や、ふとした瞬間に突然思い出す懐かしい記憶とかたくさんの想いがつまっているはず。 これからの人生でもっともっと思い出を増やしていきたいと思いました。 7つのお話がある中で、「こーちゃんのおみそ汁」「いとしのハートコロリット」が刺さって、うるうるとしてしまいました。
- みくら@mikura7272025年4月6日読み終わった祖母の介護、プロポーズ、別れ話。それぞれの主人公たちの人生の節目には、美味しい料理が寄り添っている。六篇からなる短篇集。 どの作品も切なさと、それでも生きようとする希望のひかりが満ちていて美しいし、なにより料理の描写が美味しそう。特に、奥能登の旅館で離別前の最後の晩餐として松茸フルコースを一緒に食べるカップルの話「さよなら松茸」が心に残りました。
- 猫@mao10122025年3月7日かつて読んだ『美味しい物を食べている時が、一番幸せなのだ。嫌なこととか、苦しいこととか、その時だけは全部忘れることができる。』 『食べ物』に対する意識や価値観の違いは、案外とても大きい。 七つの物語のそれぞれに、あたたかさと慈しみが溢れるように込められている。 あつあつの食べ物たちに、思いを込めて、あつあつのうちにその美しい食べ物たちをぺろりと頂くのだ。