ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー 2
92件の記録
ちゃせん@arbata_caj2026年9月17日読み終わった読書日記第二巻。やはり平易ながら変わらぬ文章のうまさでするすると、あっという間に読み終えてしまった。中学二年になり、息子さんが自立した個人として成長していくとともに、だんだんと親に話さないことも増えていく。それでも家族みんな真摯に、率直に対話をしていると感じる。社会を信じるとはどういうことか、ということに考えを巡らし、ありきたりな結論になってしまうのが歯がゆい、やはり聡明で思慮深い男の子だと思う。息子の成長とともに彼自身の「ライフ」が確立され、親にも話さないことが増えていくがゆえに、ここでこのシリーズは完結なのだと思う。家族を題材にしたエッセイの是非が問題になることもあるが、ある意味で筆を置いたことが親として、文筆家としての一つの真摯さなのかもしれない。
kirakirapoppy@kirakirapoppy2026年9月11日「うん。テーマは『社会を信じること』っていうんだ」 何かめちゃくちゃ深淵な答えが返ってきたことだけはわかった。が、ホームレスの避難所問題と社会をじることがどうつながるのかはわたしにはわからなかった。 「いいテーマだと思うけど、それがどう日本で起きたこととつながるの?」 「ちょっと想像してみて。ものすごい巨大な台風が来ていて、雨風も激しくなって、ここに入れてくださいってホームレスの人が訪ねてきた、その避難所に自分が勤めていたとするでしょ。そこで『ダメです』って言った人のことを僕は考えてみた」 「うん...?」 「避難所にいないと危険なぐらいの嵐だよ。そんなときに『あなたはダメです』って追い返したら、命にかかわるとわかってる。その人に何かあったら自分のせいだ。そんなの嫌だよね」 「それは、絶対に嫌だよね」 「だったら、どうしてその人はダメって言えたの?」 確かに、人間にとって誰かが自分のために亡くなるかもしれないという状況は究極の心の負荷だ。誰だってそんな重荷を負う決断は下したくない。だったらなぜ追い返すことができたのだろう。 「たぶん、その人はそのとき自分のことは考えていなくて、というか、自分のことを考えていたとしても、それは避難所にいるほかの人たちとか、一緒に働いている人たちが自分のことをどう思うかということを考えていて、なんていうか、うまく言えないんだけど、本当には自分のことを考えてなかったんじゃないかな」 あの出来事の後で、日本のネットでは「日本人は自分のことばかり考えて他人のことを考える余裕がなくなっている」みたいな主張が散見された。が、息子はちょっと違うことを考えているようだ。 「避難所にいるほかの人たちとか、そこで働いている人たちは、みんなホームレスの人を受け入れたくないはずだと考えたから、追い返したんじゃないかな。ライフ・スキルズの授業で、先生が『社会とは、早い話が、あるコミュニティの中で共に生活している人々の集団』って言ってた。だとしたら、ホームレスを追い返した人は、避難所という社会を信じていない」 社会を信じる、と息子は言ったが、それは社会に対する信頼と言い換えることもできる。 これはより大きなスケールでの「社会」にも拡大できると思った。ホームレスの人を受け入れなかった避難所は、メディアや一般の人々からも激しく非難されることになった。そうなることを予見できなかった避難所の職員は、社会を見誤っていた、というか、見くびっていたのだ。 逆にその職員が、社会の人々も自分と同じように感じるはずだと信じることができれば、社会には必ず自分の決断を後押しする人々もいると信じることさえできれば、たとえ規則や慣習がどうなっていようとも、現場や個人の判断で誰かの命を守ることはできるはずなのである。
どんぐりころすけ@dongrik2026年9月6日読み終わったイギリスに住む親子のポリコレに関するエッセイ第二弾。 文化に対する敬意を示したつもりでも、本当にその文化の背景を知らないと逆に映る可能性がある。ヒジャブを被ることでイスラム文化に敬意を払ったように思っても、女性からすると抑圧のシンボルに感じる人もいるように。 移民に対するジョークについて、息子さんと旦那さんはそんなもん笑って流せばいいと思っていることでも、どこか気になってしまう著者の感覚。ブラックユーモアの境界は難しいと思った。 当事者としてその場を経験するのか、又聞きで想像するかでも感じ方は違うよなと思う。 合唱コンでちゃんと練習しない人に対して感情的になる人がいるような温度感の違いみたいなものが、ポリコレにも少しあるような気がした日曜日の午後。 NGワードを含む楽曲について、時代が変わっただけで楽曲と作者には罪はないと思う。時代が変われば価値観も変わるという客観的構造に真摯に向き合うことができれば良いのかなと思う。 『誰かのことをよく考えるっていうのは、その人をリスペクトしてるってことだもんね』 『自分とは違う世界で生きる人たちを知るのは健康的』
なびやまあるたに@chis2t2026年9月3日買った読み終わった再読数年前に読んだ時と感じ方が違って、たった数年前なのにどちらかというとブレイディさんや配偶者の方の気持ちに寄り添っていることに気づく。ターバン母さんとの再会と和解のエピソードとその選曲、副校長の解説が最高。A change is gonna come 、いい歌詞。 それにしてもここの学校は授業科目もそうだけど、日常の暮らしの中で学べることがたくさんあって、わたしも通うならカトリック校じゃなくてこっちがいいなと思った。ロマンティックなだけかもしれませんが…

あお@aoao_book2026年5月26日読み終わったブレイディさんの息子さんの成長を感じられるし、やっぱり文章が面白い。シリアス(という程でもないかもしれないが)とユーモアがいいバランスを取っている。イギリスの生活を軸として綴られているため、そんな実態があるのかと発見もあるし、日本に通ずるところもあるなと感じた。
おなつ@onatsu32026年5月10日読み終わった前作は4年前くらいに読んだので内容を忘れてしまったが、今作もゆったりと日常的な話が書かれていて読みやすかった。登場人物の人間模様が淡々と描かれていて、それでいてそれぞれの視点からの悩みが見て取れて面白い。ちょっと海外生活を齧った身としては、より身近に感じながら読めるのも面白さのひとつ。
ふみたき@readsmomo25102026年4月10日読み終わった急にfaggotの話が出てきてヒェーとなった イギリスはめまぐるしく変わる、ブレグジットの裏で人々がどう暮らしたかの証言のようにも思った
きくへい@KikuchiKohei2026年3月1日これが売れたってことが日本もいい国だっていうことだという証左である。遠いイギリスの生活を通じて、日本や世界のことや社会のことを想うためにみんな読んでいるのだ。 しかし、文章が上手い。
だっしー@chik_4482025年12月13日読み終わったまた読みたい「母ちゃん」と「父ちゃん」と「息子」君が、かなりセンシティブな話題も、借り物ではない自分の言葉で正面から語り合っていて、感銘を受けた。 第6章を電車の中で読んだのはまずかった。じいちゃんと息子君の手紙のやりとりは、泣ける。


- 河中さら@Sunsun_0172025年12月7日読み終わったコミュニティーにやってきた人を追い返すか、受け入れるか。そこの判断に「自分の意思」はどれだけ含まれているのだろうか。「社会を信じること」「社会に対する信頼」のパートが個人的にグッと刺さった。そして、これが『2』全体のテーマっぽくなっているんじゃないかと思えてくる。選挙の時期にあわせて、中学校でもマニフェストの読み合わせをする時間が設けられているというのはすばらしいと思った。それより息子さんのセリフが度々深いところを突いてくるというか、読んでいるこっちがたじろぎさせられるというか……13歳でこんなに物事を突き詰めて考えられるんですか? ……経験とか諸々の差かなあ。これからもこの一家が幸せに向かっていかれることを願います。 自分用メモ↓ ポリティカル・コレクトネス(poritical correctness)……「カメラマン」を「フォトグラファー」、「保母」を「保育士」というように、言葉に基づく差別や偏見を含まない中立的な用語を用いること。PC、ポリコレ。 NHS(National Health Service)……イギリスの国民保健サービスのこと。




ヨル@yoru_no_hon2025年10月2日読み終わった読了@ 自宅ブレイディさんの本を読んでると世界を知りたくなる。無知な自分を恥じる。もっと勉強したくなる。 「誰かのことをよく考えるっていうのは、その人をリスペクトしてるってことだもんね」p.31 「ヒジャブは女性への抑圧と差別のシンボルだから、一国のリーダーならよけいに被ってほしくない。」p.28 「この曲を作ったのはサム・クックですが、彼にインスピレーションを与えたのはボブ・デイランでもありました。ボブ・ディランの『風に吹かれて』というプロテスト・ソングを聞いたサム・クックが、それに大いに触発され、自分もこのような歌を書くべきなのだ、書いてもいいのだ、と思って作った曲が「ア・チェンジ・イズ・ゴナ・カム」です。そのことを我々は覚えておくべきだと思います」 副校長は一度も「黒人」「白人」という言葉を使わなかった。けれども、白人のボブ・デイランが人種差別に抗議する曲をつくり、それに黒人のサム・クックが触発されたという、人種の垣根を超えたインスピレーションについて語っているのは明らかだった。p.40 「僕自身も大好きな曲だから、妙な加工を施して台無しにはしてほしくない。でも、他人を罵倒するときに「FAGGOT』という言葉が平気で使われた時代があったことは忘れるべきではないし、この曲を覚えた小さな子どもが『FAGGOT』と嬉しそうに大声で歌っている婆はやっぱり見たくない。大人は、この言葉がどういう言葉なのかきちんと子どもに説明する必要があると思う」p.182










まるめ@marume_bk2025年7月25日読み終わった1に続いて2も読了。 個人的に関心が強かったのはノンバイナリーの教員の話。 先生(大人)側が当事者・アライであると存在を示すことで救われる子はいるのではないかと思った。 また、ビジネスの授業の話ではフリーランスになることを考えた授業にいいな〜と思っていたが、その背景には政府が失業保険などを払わずに済むように独立を促す動きや、その結果望まざる起業をする人も少なくないという話があり悲しい気持ちになった。 分断や差別を煽るような演説もあった参院選後に読んでよかったなと思えるシリーズだったし、改めてあらゆる差別を許さないという姿勢、声をあげ続けたいと思った。
にわか読書家@niwakadokushoka2025年7月18日読み終わった@ 自宅わかりやすさを求めすぎることに危機感を感じていて、わからないで終わる方がリアル。 たしかに「ずっと考えていかなければならない」はよくある終わり方だけど。 イギリスの緊縮財政や教育などの日常から正解がないことに向き合っていきたいと思える。



幸緒@kons_03202025年6月23日読み終わった前作を読んで本作も。8章がいちばん印象的だった。「社会を信じる」ための処方箋は子どもにも大人にもなかなか見つけられない。たしかに陳腐だけれど、考え続けることだけがその処方箋たり得るとおもう


kasa@tool2025年5月4日読み終わった「ライフってそんなものでしょ。後悔する日もあったり、後悔しない日もあったり、その繰り返しが続いていくことじゃないの?」 今回も息子さんの言動にハッとさせられる。 勉強システムも1でも全然違ってたけど、今作もまた選択科目の多さやスピーチなど英国の中学生すんごいなと圧倒された。










































































