

幸緒
@kons_0320
ゆきお 読書記録
- 2025年9月18日星の牧場庄野英二読み終わった「数々の名だたる児童文学賞を受賞した名作の復刊。」(裏表紙より) 読書中ずっと夢心地がした。物語世界は「あった」ことなのか「なかった」ことなのかはどちらでもよく、絲山秋子さんの解説のとおり本書の中身は「『ほんとうのこと』」なのだ
- 2025年9月14日まばゆい僕のマリ読み終わった「とにかくわたしは生活が書きたい。」(「いままでのこと、これからのこと」より) 一編いっぺんをしみじみ味わって読んだ。派手なことは起こらないけれど、何も起こらないわけではなくて、そんな「生活」を掬いとる貴さをおもう
- 2025年9月11日物語のものがたり梨木香歩読み終わった梨木香歩さんの著作を(出ているもの)すべて読もうという取り組み。「『秘密の花園』ノート」が圧巻だった。片山廣子『燈火節』(こないだ手に入れた!)や河合隼雄を読みたくなる。読みたい本が増えるのはよい本だ!
- 2025年9月6日初子さん赤染晶子読み終わった「初子さん」「うつつ・うつら」「まっ茶小路旅行店」収録。「初子さん」も凄かったが「うつつ・うつら」は読みながら加速度的に恐ろしくなっていった。一文の射程?が短く、ゆえに小刻みに畳み掛けてきて、息をつめて作品世界の苦しみを味わった
- 2025年9月3日Mo Story 子猫のモーチェ・ヨンジュ,矢部太郎読み終わった雑貨屋さんでのこの作者の方のポップアップがかわいくて本書を探し求めていたら、日帰り旅行先の静岡の書店さんでたまたま見つけた。そんなエピソードも相まって宝物の一冊になりそう。モーの愛らしさよ……!
- 2025年9月1日二十四五乗代雄介読み終わった「死者が生者に伝えうるのは「生きよ」という願いだけなのだろうか。それともそれは、生者が心を痛めず取り出せる唯一のメッセージに過ぎないのだろうか。」 『違国日記』、仙台……。気になるワードに惹かれて読み始めた。これは再読しようとおもう。豊かなる喪失と、それを埋め合わせるためでは決してないあらたな出会いというものを考えた
- 2025年8月25日月金帳(第1集)牧野伊三夫,石田千読み終わっただいすきなおふたりの共著とあって。コロナ禍中に綴られた手紙のやりとり。世間の不穏な影はあるものの、出てくる植物や風景、食べ物の描写はあざやか。「月金帳」はいまも続いているようで、次集がたのしみだ
- 2025年8月23日往復書簡 初恋と不倫坂元裕二読み終わったたしか紹介してもらった一冊。「初恋と不倫」、正反対にもおもえるのに、こんなに背中合わせで切羽詰まっていて、苦しい。この苦しみをひんぱんには味わいたくないけれど、また再読したい
- 2025年8月18日この庭に梨木香歩,須藤由希子読み終わった刊行されている梨木香歩作品をすべて読もうという試み。『りかさん』併録の「ミケルの庭」の続き?かな、けれどぜんぜん独立した物語としても読める。深雪のように恐ろしくきららかなお話。雪の時期に再読できたら
- 2025年8月16日グアテマラの弟片桐はいり読み終わった俳優の片桐はいりさんの、グアテマラでの旅と弟たち家族にまつわるエッセイ。片桐さんのエッセイは『わたしのマトカ』も読んでいて、軽妙な筆致がくせになる。〈多様性〉というものは認めるも何も「すでにある」のだと読後つよくおもう
- 2025年8月13日西の魔女が死んだ梨木香歩読み終わった何度も読み返している、わたしの人生の要所要所で立ちかえりたくなる一冊。あたたかな生に裏打ちされた、あたたかな死というものが存在することにいつでも感動する。わたしも「まい」のように健やかに「魔女修行」を続けていけたら
- 2025年8月9日
- 2025年8月9日自由を着る光野桃読み終わった何度も読み返しているファッション指南書。これはつまり生き方の指南書だと読むたびおもう。紹介されているアイテムはまったく参考にできない。それはそう、「四十二のワードローブ。これは、わたしが愛した人生そのものである。」(本文より)。わたしもわたしの「人生そのもの」のワードローブを作っていこう
- 2025年8月1日りかさん梨木香歩読み終わったこの夏読んだ本を対象として読書感想文(懐かしい響き……)を書くならこの一冊を選ぶとおもう。人形の、ひいては人間の業と愛憎と限りない優しさ。本作の後日談であるらしい『からくりからくさ』もたのしみに読む
- 2025年7月31日「違うこと」をしないこと(1)吉本ばなな読み終わった「人生は、誰にとっても、基本的につらいものだから。」(第五章「時間、お金、神様、わたし」より) 「おわりに」にもあるとおり、スピリチュアルな本。対談パートはやや置いていかれた感があったけれど、上記のばななさんの一文には、やっぱり敵わないなあ(?)となった
- 2025年7月29日#東京アパート吉田篤弘読み終わった「「部屋を決めてしまうと、人生も決まってしまうような気がして」」(「部屋を決めた日」より) 21の掌編小説。吉田さんの小説には滋味があるなあ、と読後いつもしみじみする。不穏な終わり方をするお話もあってそこが目新しかった
- 2025年7月29日
- 2025年7月28日
- 2025年7月25日水辺にて梨木香歩読み終わった「常若の国」1〜3「一羽で、ただただじっとしていること」がとくに沁みた。梨木さんの随筆にはいつも地に足がついたうつくしさがあって、この世界を生きていこうとおもえる勇気をくれる。「ゆっくりと」に引用されていた河野裕子さんの短歌もよかった
- 2025年7月12日
読み込み中...