幸せな結末 大滝詠一ができるまで
15件の記録
カミーノアン@kaminoan36992026年3月26日読み終わったまた読みたい心に残る一節感想音楽「迷ったときは墓参り」という言葉に象徴されるように、大滝詠一の思考は常に原点へと立ち返りながら、そこから未来を見据えている。過去に埋没するのではなく、時間軸を横断して現在の表現へと接続していく姿勢が印象的だった。戦前から現代までのカルチャーを横断的に捉え、それを音楽として提示できる存在は、きわめて稀だと感じる。 また、「作品はその都度のアリバイ証明にすぎない」という言葉からは、彼の創作姿勢の独自性が伝わってくる。リスナーに届けるためでも、評価されるためでもなく、その時点での自分の思考やアイデアを『記録する』。ソングライティングが徹底して実験と記録に根ざしている点は、非常に興味深い。 さらに、「高まっているものっていうのは時間が占拠される」という感覚も示唆的だ。誰かに理解されるためではなく、あくまで自分の内側の高まりに従う。その姿勢は、発信や評価を前提とする現在の環境とは対照的に映る。 読みながら感じたのは、「精神的に自由であること」の強さだ。好きなことに没頭し、浮かんだアイデアを形にして残していく。その膨大な記録は、後から自分自身を発見するための手がかりにもなるのだろう。原点に立ち返りながら未来へ進むという循環が、彼の創作を支えていたのだと思う。 大滝詠一とは、自らの過去を参照し続けることで、自由に現在を更新し続けた存在だったのではないか。









みつき@mitsuki-o2026年3月24日買った読み終わった音楽くまざわ書店e-hon@ 自宅大滝詠一さんが二〇一三年の暮れに亡くなって以降毎年三月二十一日に◯周年記念盤やら発掘音源集やらベスト盤やらがリリースされるのがお決まりのようになり、二〇一六年の”DEBUT AGAIN”までは私もなんとなく買っていたのだが、そのうち? という音源集や、はては盆踊り大会やギャラリー展示まで開催されるようになり、なんか違うな、と感じ十年近く遠ざかっていた。さて二〇二六年三月。”NIAGARA TRIANGLE Vol.1”の五十周年記念盤は買わなかったが、この本は買った。脳内で、一九九〇年代のお二人の声で再生しながら読んだ。お馴染みの名言がいっぱい書きとめられている。今でもぐっとくるのは「(前略)君の中にお家再興っていうのがあるならば君の城を建てろよ、と(後略)」(pp256-257)。新鮮味を感じたのは奥様との出会いのエピソード(pp100-105)。
阿部義彦@xtc1961ymo2026年3月15日読み終わった私の青春を彩った大瀧詠一さんの、一番弟子の萩原健太さんが生前にインタビューした膨大なテープから今まで詳らかにされてなかった私生活よりの話と、音楽遍歴の裏話などを、死後公開だな、と言う言葉を守り、ナイアガラトライアングルvol.1の50周年バージョンが発売されるタイミングに合わせて出版の運びとなりました。ここで重要なのは同郷の友人千葉の存在でした。彼が居なければ奥様との出会いも、その後の結婚も無かったとは!また奥さんもよくできた人でした。普通なら離婚ものの危機を良く支えたものだ、そしてそれは母の援助もそう、最初の会社でもお姉さんがたに可愛がられてサボリを公認された上に庇って貰えたりまでして。本人はモテなかったって散々言うけど、これは持って生まれた人柄なのでは?亡くなってから十年以上経つのですね。坂本龍一さんにしても高橋幸宏さんにしても覚悟の上病院で亡くなったのに、大瀧詠一さんは自宅で突如で、死に際には奥さんに「ママありがとう」とまで言えたのでそれこそ、幸せな結末だったのではないですか、でもそれにしても早すぎました。私が一番好きなアルバムは「EACH TIME」二番目は「レッツ オンド アゲン!」です。















