モーム短篇選(下)
11件の記録
せでるはな@orang_laut2026年6月17日また読みたい自分とどこか似たところのある登場人物に出くわすと、文学的な評価は関係なく、その小説がずっと気になり続けてとても大事なものに思えてくる トマス・ウィルソンという順風満帆の人生から脱落することを自ら選んだ極めて平凡な人物が主人公の「ロータス・イーター」がそのひとつ お約束通りの悲惨な結末を迎えても「自業自得www」などと蔑むのではなく、なおその筆にほのかな暖かみを残しているのがモームのいいところ
彩@aya_toto2026年3月10日読み終わった行方昭夫先生訳のモームの文章を読むと、上質で、元気な赤血球たっぷりの血が全身に行き渡る感じがする。 のびのびしていて、気負いがないのに、最後までブレずに文体が整っていて、変なつっかかりや間違ったところがないのに、よく鞣された皮みたいにスムーズで美しい。 モームの洞察力が光る短編集は、人物の造形描写が本当に見事で、違う国、違う時代のひとの物語なのに、すぐ目の前に現れそう。 悪の中に善を、善の中に悪を見出す。 ひとは誰かを憎しみながら愛することもできる。 人間の矛盾を矛盾のままに現すモームの作品が大好き。




真冬@k31x312025年3月14日大切な一冊好きな作家【プロフィールに書いた好きな作家の、特に思い入れのある作品を一冊ずつ選んでみる試み】新潮文庫から出てる新訳版も面白いけど、こっちに入ってる『詩人』という短編が大好きすぎて…。 いわゆる「推し」と呼べる存在がいる人はみんな読めばいいと思う。憧れの存在に対する心の揺れの、解像度の高さにびっくりするはず。結末もモームさんらしくて好き。











