
三毛猫ななこ
@mikeneko_nanako
- 2026年8月22日
幻のアフリカ納豆を追え!高野秀行読み終わった前作で東南アジアと日本の納豆の歴史・製造方法を調査した探検家が、今回は西アフリカと韓国で現地の〈納豆〉を探るルポルタージュ。そこには日本とは異なるが美味しい〈納豆〉文化があった。 調査する場所が辺境の危険地帯(過激派活動地域など)のため物騒な目に遭いそうになるが、著者の運の良さと呑気でユーモアのきいた文体のおかげで、終始笑いながら読んだ。 ブルキナファソ(アフリカにある国)のスンバラ飯(納豆炊き込みご飯)は、ホクホクとした納豆出汁の旨みが文章から伝わり、食べたくなった。 - 2026年8月1日
モームの謎行方昭夫読み終わった「人間を観察して私が最も感銘を受けたのは、首尾一貫性の欠如していることである(p246)」 血の通った人物描写と高い物語性で人気のサマセット・モームの12の謎 -スパイ活動、医者・劇作家としての側面、日本訪問、結婚と離婚、一人娘との関係など- を、日本のモーム研究者が解き明かす。 著者の文章は、率直でユーモアのあるモームに通じるものがあり、読みやすかった。モーム好きにはおすすめの本。 付録の「モームとの架空の対話」はこれからモームを読んでみたい人におすすめ。自分の興味が向くモーム作品がわかると思う - 2026年7月19日
仕事! 上スタッズ・ターケル,中山容読み終わった仕事について、1970年代初頭アメリカに住む普通の人へのインタビュー記録・上巻 俳優、売春婦、広告、勧誘、自動車の溶接工、運転手、電話交換手などさまざまな職業が登場。個性的な口調で、話題が飛んだり有耶無耶になるのが自由で、生々しく面白かった 生産性が重要視され始めた時代の業績数値化について 警察官レノー・ロビンソン「人々を傷つけてじゃなくて、助けることで点数をあげられるような制度にならなくちゃどうしようもない(p405)」 銀行出納係ナンシー・ロジャーズ「人が人でいることをきらう職場がすごく多い。・・・働く機械になることを望んでいる(p673)」 50年後の今に刺さる言葉だった。変わっていない - 2026年7月18日
老人と海/殺し屋アーネスト・ヘミングウェイ,齊藤昇読み終わった84日釣果がない老漁師サンチャゴと彼を慕う少年マノーリンの85日目の物語 簡潔で余計な装飾のない文章と鮮やか描写が、生き生きとした情景を頭の中に再現させる。 大魚との対決や港への帰還など名シーンはたくさんあるが、特に好きな場面は「酒場での腕相撲」。夜の闇と灯油ランプの揺れる光、漁師たちの熱気とざわめき、ラム酒とタバコの煙たさが文章から香り立つようだった 文春文庫版はニック・アダムスを主人公にした短編が併録。ニックが人生で深く影響を受けた事象-死に初めて触れた瞬間や失恋、父との関係、戦争、自分の子どもを持つなど-の10の物語。 こちらも深く味わえる作品で面白かった - 2026年7月5日
読書案内ー世界文学モーム,W.S.(サマセット),西川正身読み終わった「楽しく読める」を条件にモームが選んだ約50人の作家の本の読書ガイドブック。 解説ではなく読書の楽しみ方の案内で、欠点も書くがそれを上回る長所や読み方の工夫をユーモア溢れる文章で指南している。 私が特に面白いと思ったのは「カラマーゾフの兄弟」 ・全体の統一を欠き、分量が多く、冗漫な箇所があるが読者の心を強くとらえる ・自然災害を見て楽しむ感覚でこの本を楽しむ ・退屈なところは読み飛ばすとより楽しめる 冷静かつ具体的。「これなら読める」と思えた。 またモームのベストセラー論も現代に通じる。とても共感した。 - 2026年7月2日
おとなしいアメリカ人グレアム・グリーン,田中西二郎読み終わった1952年サイゴンの川で若い男の遺体が見つかった。男はパイル、おとなしい真面目なアメリカ人で戦時下のインドシナ(ベトナム)の経済支援をしていた。表向きには彼が死ぬ理由はなかった。 主人公のイギリス人記者ファウラーは、愛人である地元女性フォンを奪われながらもパイルと奇妙な友人関係にあった。今と昔を行き交うファウラーの回想からパイルの死の真相が明らかになる。 登場人物がそれぞれの地域(欧州、アメリカ、アジア)を象徴した性格・考え方・行動をし、それが物語を流れるように動かしていく。 また作者はインドシナ戦争を現地で体験しており、闇夜の攻撃や戦闘機の描写がリアル。その上で主人公の「戦争は嫌だ」という言葉に痛いほど共感を覚えた - 2026年6月27日
シャーロック・ホームズは引退しましたホリー・ヘップバーン,廣瀬麻微読み終わった1932年、ロンドンベーカー街にある住宅金融組合には実在しない名探偵宛の相談の手紙が毎日届く。組合で働くハリエット(ハリー)の仕事は、その手紙を読んで「名探偵は引退しました」と返信すること。ある日気になる手紙を見つけたハリーは、少しでも助けになりたいと「名探偵の秘書」を名乗って依頼者に会い、事件に巻き込まれていく。 男爵令嬢のハリーは探偵の素人。名推理はできないが気になることに首を突っ込み、物騒な目に遭いながら真相に近づいていくので、危なっかしくてハラハラする。サポート役が頼りになる 解説によると、住宅金融組合は過去実際に存在し、相談の手紙も実際に届き、その内容をホームズ研究家がまとめた本がでているとのこと。読んでみたい - 2026年6月20日
外套・鼻ゴーゴリ,平井肇読み終わった・「外套」質素に生きてきた真面目な官吏が、素敵な外套を手に入れて人生の喜びを知り、外套を失って絶望を味わう話 ・「鼻」ある朝食べようとしたパンの中から他人の鼻が現れて処理に困る男と、ある朝起きると鼻を失っており取り戻そうとする男の話 どちらの主人公もとても酷い目に遭い、状況を打破しようと一生懸命。懸命すぎて感情と思考がおかしな方向に進むところが面白く、妙に共感を覚えた - 2026年6月20日
ブラウン神父の無心ギルバート・キース・チェスタトン,G.K.チェスタトン,G.K.Chesterton,南条竹則,南條竹則,坂本あおい読み終わった満月のような丸い顔に小柄な身体、風采上がらない地味な探偵・ブラウン神父が不思議な事件を不思議な論理で推理する、ロンドンを舞台にしたミステリー短編集。 事件の概要がはっきりしないうちからブラウン神父が犯人を見つけてしまうのに、相棒フランボーだけでなく読んでいる方もびっくり - 2026年6月12日
コン・ティキ号探検記トール・ヘイエルダール,水口志計夫読み終わったノルウェーの探検家によるノンフィクション航海記 「ポリネシア人の始祖は、6世紀ごろインカ族から南米大陸を追われた酋長ティキではないか」 この推論を学者から否定されたヘイエルダールは証明のため、当時の技術で造った筏「コン・ティキ号」に乗り、人力と風と海流のみでペルーからポリネシアの島々目指す。 出発前の資金調達から筏の建材探し、同志となる乗組員との出会い、そして約100日の航海とたどり着いた美しい島での夢のような時間まで、臨場感とユーモア溢れる文章で楽しく読み進め、最後読み終えて冒険が終わってしまうのが寂しかった。 *ヘイエルダールの探検は葦舟ラー号航海記、ティグリス号探検記と続くが、入手が難しい - 2026年6月4日
旅行者の朝食米原万里読み終わった日常的な食べものから、缶詰「旅行者の朝食」や絶品菓子ハルヴァといった聞いたことのない食べものまで、食いしん坊な作者(ロシア語翻訳者)の美味探究エッセイ。美味しいものもそうでないものも、試しに一口食べたくなった - 2026年6月1日
- 2026年5月28日
五月 その他の短篇アリ・スミス,岸本佐知子読み終わった - 2026年5月26日
夢の丘アーサー・マッケン,平井呈一読み終わった - 2026年5月23日
移動祝祭日アーネスト・ヘミングウェイ,Ernest Hemingway,高見浩読み終わった - 2026年5月21日
地球はグラスのふちを回る開高健読み終わった - 2026年5月18日
アメリカ人はどうしてああなのかテリー・イーグルトン読み終わった - 2026年5月14日
嘘つきアーニャの真っ赤な真実米原万里,長尾敦子読み終わった - 2026年5月13日
人間の絆(下)サマセット・モーム,金原瑞人読み終わった - 2026年5月10日
瓶のなかの旅開高健読み終わった
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