キャベツ炒めに捧ぐ
15件の記録
猫島みい子@cestopis2026年1月31日読み終わった読んでいる時は面白くて、3人のそれぞれの痛みも苦しさも、日常の中のちょっと気持ちが浮上する瞬間も、わかる気がする、とあっという間の読書だった。 だが、何か読後に引っ掛かるものがあり、この話が男女逆だったら?と思うと、お米屋の進への3人の接し方に正直ゾゾっとした。進がいたからこそストーリーが展開する部分があるし、スパイスとしても進の存在は物語に必須なのだけれども。そして、登場人物が全員品行方正なんてつまらないしとも思うけれども。 それでも還暦のおじさんが二十代の女性に冗談でも「結婚して」と言ったら、完全にアウトだよな、と思うと飲み込めない何かがあった。 セクハラ警察に自分はなっているのかなと若干自己嫌悪しつつも、フィクションの世界だから…とは流せなかった。文庫本が発売されてからはまだ10年ちょっとしか経過していないが、そんなに急激に時代の空気は変わったのだろうか。


麻乃@asano042025年11月16日読み終わった借りてきた読了。 50代の3人の惣菜屋で働く女性が主人公。 みんなそれぞれあって、いくつになっても悩みは尽きないものだし、目に見えるものが全てじゃないんだよなぁと思った。 惣菜屋の店主江子は一緒に店をしていた女性に旦那を取られ、今でも別れた旦那に未練たらたら。 ぱっと見は明るいおばちゃんって感じだけど、心はデリケートな人なんだなぁ。 ツンツンしてるように思った麻津子は若い時から一途に好きな人がいて、乙女ちゃんだったり。 郁子は小さな時に子どもを亡くし、少し前に夫も亡くして闇を抱えていたり。 お惣菜屋さんの話なので、出てくる料理がどれも美味しそう。 前向きになれる読了感のいい小説だった。 続編も借りているので読むのが楽しみ。

annamsmonde@annamsmonde2025年6月10日読み終わった人それぞれのままならない人生が、3人の女性視点でかわるがわる語られる、奥深い読み応え。思い出が、料理やご飯と紐づいていて、食の与えてくれる豊かさが染みてくる小説。 「植物が伸びるように人間は生きていく以上は笑おうとするものだ。」 「十年。じゅうねん。それはある期間というより、奇妙な風景、風変わりな生きもの、微妙な味わいの食べもの、のように思い出される。」










