キャベツ炒めに捧ぐ
12件の記録
麻乃@asano042025年11月16日読み終わった借りてきた読了。 50代の3人の惣菜屋で働く女性が主人公。 みんなそれぞれあって、いくつになっても悩みは尽きないものだし、目に見えるものが全てじゃないんだよなぁと思った。 惣菜屋の店主江子は一緒に店をしていた女性に旦那を取られ、今でも別れた旦那に未練たらたら。 ぱっと見は明るいおばちゃんって感じだけど、心はデリケートな人なんだなぁ。 ツンツンしてるように思った麻津子は若い時から一途に好きな人がいて、乙女ちゃんだったり。 郁子は小さな時に子どもを亡くし、少し前に夫も亡くして闇を抱えていたり。 お惣菜屋さんの話なので、出てくる料理がどれも美味しそう。 前向きになれる読了感のいい小説だった。 続編も借りているので読むのが楽しみ。

annamsmonde@annamsmonde2025年6月10日読み終わった人それぞれのままならない人生が、3人の女性視点でかわるがわる語られる、奥深い読み応え。思い出が、料理やご飯と紐づいていて、食の与えてくれる豊かさが染みてくる小説。 「植物が伸びるように人間は生きていく以上は笑おうとするものだ。」 「十年。じゅうねん。それはある期間というより、奇妙な風景、風変わりな生きもの、微妙な味わいの食べもの、のように思い出される。」









