サピエンス全史 下
82件の記録
- 滝壺紀行@kuzumisawa2026年3月20日読み終わったなぜ人類が世界に80億人もいて、なぜピラミットの頂点に君臨しているのかを解き明かした一冊。この世界と同時に、自分のことも解剖してくれる本でもある。 人の認識から農業、技術、はたまたお金、愛、宗教、戦争。AtoZですべてを網羅してくれる。 ずっと積んでいた本だが、読んでよかったと心から思った。 学生の時に読んでおけばと後悔もしている。
J.B.@hermit_psyche2026年3月3日読み終わったハラリが提示するのは、近代以降の人類史を単なる出来事の連なりとしてではなく、人間という存在が自らの知識・権力・幸福という三つの軸の間でどのように自己矛盾を生み出し、それを克服あるいは抱え込みながら進歩と淘汰を繰り返してきたかという構造として描き出す挑戦的な叙述である。 本書は、科学革命から帝国主義、資本主義の形成、そして現代のグローバル化の時代までを貫く知の革命が人間社会の骨格を再組織した物語として立ち上がる。 この叙述は過去を振り返るだけではなく、現在の文化的・経済的条件を再定義し、未来への倫理的選択を照らし出す。 科学革命とはただの技術の進歩ではなく、我々は知らないという謙虚な出発点が知識体系の中心に据えられた転換点だったという洞察は、本書の核心である。 ハラリは、近代ヨーロッパが世界の覇権を握った根拠をこの知の態度の変化に求め、科学的な想像力と実験的手法、そしてそれを支える制度的枠組みが資本主義と結びついたことで歴史的な力を獲得したと論じる。 科学的知識はただ真理を追求するためだけでなく、未知を制御可能な力へと変換し、人間社会を計量化し予測可能にする道具となった。 この点において、本書は単なる歴史書を超えて、今日の科学技術主導の社会構造を理解する鍵を与える。 それに続く帝国主義と資本主義の分析は冷徹でありながら洞察に満ちている。 ハラリは植民地主義を単なる権力の拡大としてではなく、科学的知識が一つの民と他の民を文明と未開とに切り分ける理念として機能した歴史過程として捉える。 さらに資本主義を拡大する未来を信じる信仰として捉えることで、経済成長の前提にある人間の心理と文化の深層を暴き出す。 私たちは成長率や市場の効率性を議論するが、この枠組みの下ではそれらは人間が未来への希望を如何に計量的・制度的に組織化したかの反映として理解される。 人間が豊かさを測る尺度が常に相対的であることを見落としがちな現代の幸福論に対して、この書は極めて本質的な問いを突き付ける。 本書の最も難解であり、同時に最も重要な問いは幸福の問題だ。 ハラリは近代文明が物質的条件を飛躍的に改善したにもかかわらず、主観的幸福感の向上を保証しないという観察を丁寧に論じる。 幸福は化学物質や神経伝達物質に還元されうるという生物学的視点と、社会比較や期待値の構造の中で絶えず変動する心理的現象としての側面を統合的に考察する。 この議論は、単なる学術的な理論に留まらず、現代人が自己の生き方を再評価する際の必須の鏡となる。 豊かさの指標をGDPや消費水準に求める限り、人間は永遠に満足の限界を追い求めることになるという洞察は、人類史の物語を倫理的問いへと転換させる。 そして本書は、未来への洞察へと読者を誘う。 ハラリが現代における遺伝子工学、人工知能、バイオテクノロジーの台頭を歴史的文脈の中に位置付けるとき、私たちは人間とは何かという問いそのものが再構築され得る時代に生きていることを認識せざるを得ない。 人類が自己の進化を設計する立場に立つ可能性は、科学革命の帰結としての力の増幅を示すと同時に、倫理的責任の重さを露わにする。 この展望は、未来をただ希望や恐怖で語るのではなく、人類史という長い時間軸の中での連続性と断絶として把握する視座を我々に提供する。 本書は単なる過去の物語を語るのではなく、未来への行動原理を問い直すための哲学的テキストとしても機能する。 総じて、歴史学、人類学、経済学、哲学を統合した人類史の大叙事詩であり、読者に対して単なる知識の提供を超えて、自己と社会、そして未来を再構築するための深い省察を促す。 ハラリの言葉は時に挑発的であり、既存の価値観を一瞬で揺さぶる力を持つが、その根底には徹底した歴史的根拠と論理がある。 この書は、人類の過去と現在を理解し、未来を思考するための必読の書であると断言できる。
ぽぴ@popibobilily2026年2月27日読み終わった現代の虚構の世界について考えさせられる内容。科学と政治の繋がりにも触れられており、研究の際の資金支援の関係から科学の進歩により生み出された兵器についても考えさせられることがある。
ほやぼ@-oka192025年12月5日読み終わった読み終えた!!!!今年中に読みきれてよかった。読んでよかったーーーー。 面白かったところ、納得したところ、わからなかったところ、付箋をつけながら読んでいたら大量になっていた。 下巻は特に科学革命のところが面白かった。「未来はより良くなっていく」という言説は自明のものではなかったことにハッとする。




ほやぼ@-oka192025年12月1日読んでるたくさん付箋をつけながら読んでいる途中。 「歴史を研究するのは、未来を知るためではなく、視野を広げ、現在の私たちの状況は自然なものでも必然的なものでもなく、したがって私たちの前には、想像しているよりもずっと大きな可能性があることを理解するためなのだ」 という文章に大きく頷く。 わかっているはずなのに、なかなか想像が及ばない、それでいてとても重要なことだと噛み締める。
こむぎ@Me12342025年11月1日読んでる読み終わった読み終わった。 最後の「問い」は全然意味がわからなかった…。わかる日が来る気もしない… さまざまな「革命」を経て、「私たちは幸福なのか?」という19章にドキッとした。いろんなことができるようになっているけど、それによって仕事や把握しないといけないことが増えたよなぁ…と思っていたので。 今現在大活躍中のAIは何革命になるんだろう。
モりこ@mooooori2025年10月8日読み終わった上巻は助走、下巻は次から次へと新視点を出してきてギア一気に上げてきた。 人類の宗教と科学の認識に変化が起き認識の革命が起きて近代科学が成立するところから怒涛のおもしろさが来る。- 池田真吾@shingo_ikeda2025年8月9日かつて読んだ種の繁栄と個の幸福は必ずしも一致しない。農業革命や科学革命を経て人類は種として繁栄を極めているが、果たしてそれが個の幸福につながっているだろうか。人類について新しい視点を与えてくれる1冊。



kuyoi@kuyoi2025年5月13日読んでる学び!「日本が19世紀末に西洋に追いつくことができたのはテクノロジーの才や軍事力に起因するわけではない。欧米の社会や政治に学び、手本としたためである」 古語の「まねぶ」が「学ぶ」を意味するように、日本にとって「模倣」は重要な意味を持っていると思う。


kuyoi@kuyoi2025年5月12日読んでる苦痛の排除や更なる快の追求をやめて「今」に集中する。 比較的仏教に近い日本に住んでいても知らない教えだった…下巻は宗教の話から始まり、今まで日常生活で感じていた「なぜ?」が解消されていく実感があって面白い!






駄駄野@enmr3102024年8月3日読み終わった読めば読むほど、“サピエンス”という種の特異さを痛感せざるを得ない。書かれている内容はさほど難しく無いし、どこかで聞いたような話だったりするが、それでも“人類”の在り方、その功罪に自覚的になってしまう。(まあ仕方がないことだけど)やはり西洋文化中心の書き方だったので、イマイチ共感しにくい部分もあった。それだけ世界は一歩日本から出れば欧米中心ということなのだろうけど。
















































