葬送のフリーレン(1)
20件の記録
ジクロロ@jirowcrew2026年1月11日読み終わった「フリーレン様は何故、魔法を集めているのですか?」 「ただの趣味だよ。」 「そうは思えません。」 「本当にただの趣味だよ。前はもっと無気力にだらたらと生きていけたんだけどね。私の集めた魔法を褒めてくれた馬鹿がいた。それだけだよ。」 「くだらない理由ですね。」 「そうだね。」 「シードラットは餌を外敵のいない安全な場所に埋めて隠すといわれている。」 「…賢い動物なのですね。」 「そうでもない。何か所にも埋めるから、よく埋めた場所を忘れるんだ。」 「なんでそんなに魔法に一生懸命に…理解できません。」 「わかるはずだよ。フェルンだって、魔法使いになることを諦めなかった。」 「それは違います。私は一人で生きていける力さえ手に入ればなんでもよかったのです。別に魔法じゃなくたって…。」 「でも魔法を選んだ。」 「…そうですね。」 (『蒼月草』) シードラットは「種を食べる害獣だよ」。 フリーレンはそう定義する。 「外敵のいない安全な場所に埋めて隠す」 大切に保管したいもの、それが シードラットにとっては種であり、 フリーレンにとっては魔法であり、そして ヒンメルにとっては像であったということ。 「何か所にも埋めるから、よく埋めた場所を忘れるんだ。」 だから、誰かが偶然にそれを見つける。 そしてそれは、それを見つけた人にとっては かけがえのないギフトとなる。 重要なのは、 タネを明かすことではなく、 「種」を隠すことにある。 ということか。 「結局、馬鹿みたいに無難なポーズに落ち着いたんだよね」 ヒンメルの像についてそう形容するフリーレン。 彼女は、物語られ装飾された「英雄」たちを 「生身の人間」として蘇らせる。 「魔法を集める」こと、 それが彼女にとっての 「馬鹿みたいに無難なポーズ」である。 生身の人間は、いつも欲張りすぎて 自分が撒いた種のことを忘れる。 「私の集めた魔法を褒めてくれた馬鹿がいた」 シードラットも、フリーレンも、ヒンメルも、 等しく「種を食べる害獣」である。 動物も、エルフも、そして勇者も。 しかし害獣たちは、等しく「馬鹿」だからこそ、 あとに残していくものがある。 「馬鹿」はすぐに忘れてしまう。だからこそ、 彼らは等しく「魔法使い」である。 「でも魔法を選んだ。」 成り行きであれ、偽りであれ、 「一人で生きていける力さえ」、 そんな強がりであれ、 自らの意志で選んだものを、誇りに思うこと。 第3話『蒼月草』に描かれていることは、 この「後日譚ファンタジー」の隅々にゆきわたる その花の香りのようなものじゃないか。 アニメ放送が始まるとたまたま書店で知り、 続けて8巻まで読んでみた所感。 「この話だけでも読んでほしい」 種を残して忘れる欲張りな馬鹿、 「葬送」の意味を問う。
ちゅん@chun_momo2025年7月20日買った読み終わったアニメを見て全巻買い。アニメは人生で1番好きなアニメになったくらい好き。2期楽しみ。 長命種から見た人の儚さや心の機微に胸がじんわりとする作品。 原作があるらしいけどどこで読めるんだろう?















