プロトコル・オブ・ヒューマニティ

5件の記録
- book & wine 方方@houbou_enzan2025年10月4日読み終わった“今日からも、不穏や不幸に見舞われて、思ったように生きられないことはある。そのときも、何もかもを含めて、自分の人生を許そうと思えた。” AIの話かなと思ったら想像以上に人間の話。 しかも食べる排泄するなどの生き物としての人間が色濃く、ノンフィクションを読んでるみたいな感覚に近かった。 言葉による描写のみにもかかわらず肉体に訴えかけてくる小説で、とくに介護の描写は読むのが苦しかった。2050年代を舞台にしてるのに、自動運転・ミールキット・AIつき義足など、ちょっとした近未来の設定がぶっ飛ぶくらい、すごく人間の話。 装丁の絵に「ペテロの足を洗うキリスト」を選び、この配置にしたデザイナーさんすごい。
- はぐらうり@hagurauri-books2024年5月21日読み終わったダンス小説と思って取り掛かったら、介護小説であり、肉体と機械とAIと父親とのコミュニケーションの小説だった。とても重たい。 SFで受賞しているとおり未来の話だが、テーマとしては純文学でもある。すべて読み取れたとは到底思えないものの、読後は立ち上がれないし、なかなかない読書体験だった。