ルワンダ中央銀行総裁日記増補版
26件の記録
白玉庵@shfttg2025年10月30日読み終わった好きすごかったー。 シムシティというかシム国家を、ラバウル帰りの法学部卒の47歳が相談相手もなくルワンダでお雇い外国人としてやり抜く。 1965年って、電卓すらない世界ではないか。もちろん誰でも使えるエクセルなんてないところで、あてにならない統計をベースに鉛筆なめなめ算盤で計算して国家運営…フランス語で…。 公定外貨レートの切り下げからコーヒー生豆の買い入れ、バス路線の設定まで、シミュレーションしまくって成果を出していく。資本主義の幸福な実験。旧宗主国に搾取されていた経済を、国民経済に取り戻して国民を自立させ、幸福にする。 経済学のことは全然わからないが、胸が熱くなった。ルワンダのためにまさに馬車馬のごとく働いた記録である。 ちなみにスタートは賢治の『猫の事務所』人間バージョンで笑った。好きな人はそこだけでも読んでほしい。 増補版を読んでよかったのは、増補でその後のルワンダの状況が丁寧にキャッチアップされている点。本編を読んでいるときに「とは言ってもこのあと大変なことになって…」ともやもやしていたのが増補でカバーされる。 これが960円ってすごい。







kasa@tool2025年7月2日読み終わった遠い異国で見事な手腕を振るう銀行マン服部さん。沢山の問題を抱えながらも見事に切り進めていくのが痛快でした。 ルワンダコーヒーを飲むたび聞くたびに、彼の功績を思い出そう



- 🐈⬛@tsiolkovsky1900年1月1日読み終わった「最後に、今回の事件でもわかるように、世界はいまだ力が支配していることを痛感すべきで、ただ「平和、平和」と一国で喚いても、一人で祈っても平和は来ない現実を直視すべきである。弱者の悲哀は、ルワンダの惨状がまさまざと見せつける。また、国連憲章にもかかわらず、大国は気が向けば適当な大義名分を掲げて、武力で他国を攻撃することや、自分が気に入った他国の党派に直接に、または第三国をつうじて、武器を補給することが公然と行なわれているのが現実なのである。」 「冷戦が終わったから軍縮だというのはおめでた過ぎるのではないだろうか。平和、平和と叫ぶよりは、戦争は必ず起こるものとして、その被害を局限するための自衛策をとり、また、小国の争いでは犠牲を限定するため、武器輸出禁止を大国間で合意すべきであろう。国際収支のため武器輸出をすることや、累積償務の支払いのため武器輸出で外貨を稼がざるを得ない情況に追い込むことは、資本主義経済の道義的破産といわざるを得ない。」































