歌集 Dance with the invisibles

21件の記録
- ryo@mybook122222025年5月15日読み終わった素敵すぎて言葉が出ない…… これは短歌を超えたある種の芸術品 瀟洒という形容詞の似合う、 ひとときの夢を見ていたような時間体験 大切に胸に閉まっておきたい 「わたしの彼女になつてくれる? 穂すすきのゆれてささめく風の分譲地」 「幸せな家族ではない人たちもはごろもじやすみんのゆめのなか」 「いつか小さなアパートになつて冬の日の窓辺にあなたの椅子を置きたい」
- ぬ井(3匹のペンギン文庫)@omomochiroom2025年4月8日読み終わったこういう短歌を求めていた気がする。とにかく良い! 特に好きな3首↓ わたしたちの定員二名の箱舟に猫も抱き寄す 沈みゆかなむ わが生まぬ少女薔薇園を駆けゆけりこの世の薔薇の棘鋭(と)からむに 生きてまた百年先のデニーズで季節の鉱石のミニパルフェを
- 𝕥𝕦𝕞𝕦𝕘𝕦@tumugu2024年12月31日読み終わった今年出会えてよかった本は睦月都さんの歌集『Dance with the invisibles』でした 本の手ざわり、装丁のうつくしさ。普段「目に見えないとされているものたち」、レズビアンというクィアとしての日々の生活の一瞬を短歌という形に結晶化したような作品でした この歌集を開くたび、映画『TOVE』で自分たちを「わたしたちのようなおばけ」と称したヴィヴィカ・バンドレルを思い出します 途中から猫が出てくるのですが、歌集のいちばんさいごに収録された歌は猫と一緒に暮らしていた/暮らしているひとにぜひ読んでほしい