

ryo
@mybook12222
上質に、しなやかに、ことばと知性をたぐりよせたい
- 2025年8月18日あなたの名小池水音読み終わった疼く傷が癒えてゆくのか、 抉られてゆくのか、 その感覚すらも曖味になりながら、 それでも喪失を描き続ける小池さん自身の、 祈りが、 願いが、 美しい色彩となり、 音となるようだった、 数多の喪失の先に佇むその音の響きが、 あまりにもうつくしかった
- 2025年8月16日大人の友情河合隼雄読み終わった買った狭く深く付き合いたい僕は、無意識のうちに、というよりもむしろ、分かっていながら、一心同体の友情を見つけんとする亡霊としてあちこちをさまよっている。心酔すればするほど、傷も失望も大きくなるとわかっているのに
- 2025年8月4日
- 2025年7月28日
- 2025年7月27日海がきこえる 〈新装版〉氷室冴子読み終わった買った満員の映画館で『海がきこえる』を観て、その足で紀伊国屋書店に行き原作を買う。 大体の話の流れとセリフは同じだけど、ちょっと違うところもある。水色の夏服に髪をなびかせて東京ドームを拓と歩く里伽子、こなれすぎててたまらんよ…。 そして何より、これだけ色々、色々あって、タイトルが『海がきこえる』なところね、、、お洒落すぎる、、最後の最後に、海がきこえる、、、出てくるほぼすべての土地に縁がありすぎて、読んでるだけで何もかもが映像として浮かんでくるの、完全に青春の疑似体験、映画も小説も素晴らしすぎる。
- 2025年7月21日理由のない場所イーユン・リー,篠森ゆりこ読み終わった感情を麻痺させているかのような冷静な対話から、立ち上がってくるのは普遍的な悲しみ もういない息子の影をすこしでもつかもうとする理性的な母を前に、ぼくのほうが感情をあらわにしてしまいそうだ 物や匂いに宿る記憶の尊さと切実さを知る
- 2025年7月18日
- 2025年7月5日刑務所に回復共同体をつくる毛利真弓読み終わった買った高校生の頃、心理学を志した僕に対して友達が「カウンセラーになるんやったら、自分の心のケアをしてくれる人もおったほうがいいね」と言ってくれた。 僕は犯罪心理学を専攻したけれど結局カウンセラーにはならない人生を歩んでいて、これを読んでいるとやはり相当な思いや覚悟が必要で、自分にはそれが足りなかったのだと感じる。物理的にも文化的にも閉ざされた異質な世界で、それまでの常識をまるごとひっくり返すような矯正方針を掲げることの苦悩たるや、計り知れない。 我々が望んでいるのは犯罪者が刑務所から甦らない世界なのか?抵抗されないように権威を振りかざし、萎縮して生きさせることが目的なのか?そして犯罪者云々の以前に、人どうしで心からの対話をすること自体の難しさをひしひしと感じる。 一方で、「これを読んだだけで何もかも分かった気になるなよ」というメッセージを毛利さん自身が発信しているようにも思う。心理職の目線だけでなく、多角的な視野をもって、もっと考えなければならない。
- 2025年7月4日ことり小川洋子,小川洋子(小説家)買った
- 2025年7月4日筏までの距離水原涼買った
- 2025年6月29日
- 2025年6月21日
- 2025年6月19日
- 2025年6月19日
- 2025年6月14日
- 2025年6月14日
- 2025年6月8日湖まで大崎清夏読み終わった人とひとがめぐり逢うささやかな幸せと、目の前にいる人にも憧れのひとにも確かに存在している、その人にしかない物語を深くかみしめるような作品集、そこにいないひとの思いを携えながら、水は流れてゆくのだと
- 2025年6月1日
- 2025年6月1日
- 2025年5月29日
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