有限と微小のパン

有限と微小のパン
有限と微小のパン
森博嗣
講談社
2001年11月1日
46件の記録
  • はんざき
    はんざき
    @GAiBLGfR
    2026年5月26日
  • あぁ…。これでS&Mシリーズ終結かぁ…。 犀川先生の頭の冴えた言葉も萌絵ちゃんの上品さと心の奥の繊細さもすべて自分に刺さったシリーズだった…。 本作のトリックには「そういうことだったのか!!」と驚かされた(ミステリ全部そう)。 やっぱりS&Mシリーズ最高だなぁと思うラスト。 余韻がじわ〜っと胸に染み入ります。
  • mimitome
    mimitome
    @mimitome
    2026年5月13日
    読んでしまった。終わってしまった、S &Mシリーズ。最終作は真賀田四季まで出しといて微妙な出来栄え。それがありなら何でもありやないか。また、レクター博士的な真賀田さんをどの程度気に入っているかによって評価が分かれる気がする。犀川西之園コンビが出る作品は他にもあるようなので続けて読んでいくとしよう。以下、このシリーズの好きな順番のまとめ。 今はもうない 詩的私的ジャック 数奇にして模型、封印再度 夏のレプリカ すべてがFになる 笑わない数学者、冷たい密室と博士たち 有限と微小のパン、幻惑の死と使途
  • Jen
    @Jen-A
    2026年5月8日
  • あめ
    @inuiame
    2026年5月2日
  • 郷愁旅情
    郷愁旅情
    @saori
    2026年4月27日
  • ひまわり
    @aona_1947
    2026年4月18日
  • 本作でS&Mシリーズがひと段落することが寂しい…。一言一言噛み締めて読む!
  • @s_ota92
    2026年4月12日
    p9 「手に取る必要のないもの、見る必要のないものは、すべて意味がない。存在する価値がない。したがって、存在しない。」 p9 「有限の秩序が無限の連鎖を生み、微小な複雑が巨大な単純を織り成す。」 p11 「生きている人間の中で、最も速い頭脳。最も強い頭脳。」 p14 「「貴方の返答が一瞬遅れただけで、私の知りたい答になっています。」」 p16 「「真賀田四季と握手をすることです。」」 p31 「「えっと、えっと、そうそう、萌絵さんでしょう?うんうん。ほら、あのシャア先生の秘書だった……。」」 p37 「西之園萌絵と島田文子は、そこで、とてつもない事件に遭遇したのだ。三人が殺され、主犯は逃亡。三年以上経った現在も、事件は解決していない。」 p48 「おそらく、人間の顔面を構成する皮膚の伸縮性を彼女は信じていないのだろう。」 p49 「クリスマス、といえば……。」 p55 「しかし、そうだとしたら、何故、前絵のことをこんなにきくのか……、それが、愛には少々不思議だった。」 p60 「犀川にこの風景を見せたい……。これを見ている彼を見たい、と萌絵は思った。」 p71 「彼と彼女は正反対。」 p82 「犀川は、今日は東京に出張である。今頃は新幹線の中で読書だろうか。きっと北側のE席に座っている。」 p91 「「用事がない?」萌絵は目頭が熱くなった。」 p93 「死の獲物。その死にこそ望み叶う。世まさにさ迷う仲溝の底。」 p94 「いつもなら、読書の時間である。」 p95 「ところで、死ぬか生きるか、などというと、相反する、両極の状態のように感じてしまう。」 p96 「むしろ、我が子を殺す意志こそが人間性だ。」 p98 「真賀田四季だ!」 p100 「「お気づきになりましたね?」」 p101 「「お会いできますか?」同じ言葉を四季は言い返した。」 p104 「木馬が待っている。」 p112 「「五十五番目を、お尋ねになるのね?」」 p114 「塙理生哉は、犀川助教授が一生かかっても口にできないほどの美辞麗句を僅か5分間で披露した。」 p115 「夢物語にずっと酔っていられるほど、彼女はもう子供ではない。」 p119 「「ええ、たぶん、貴女が想像している以上に、僕は貴女のことを知っています。興味のあるものについては知りたいと思う、手に入れたいものは手に入れる、いえ、誤解なさらないように、無茶なことをするほど馬鹿ではありません。しかし、今まで、知りたいことは全て調べましたし、欲しいものはすべて手に入れました。失敗したことは一度もありません。」」 p127 「「人格だけじゃない、すべての概念、価値観が混ざっていないのです。善と悪、正と偽、明と暗。人は普通、これらの両極の概念の狭間にあって、自分の位置を探そうとします。自分の居場所は一つだと信じ、中庸を求め、妥協する。けれど、彼ら天才はそれをしない。両極に同時に存在することが可能だからです。」」 p134 「「私のこと、覚えているかしら?」」 p135 「「真賀田四季……博士。」」 p135 「「そう。狐を犬が追いかける。狐はどこに逃げても良い。犬は狐の後しか追えない。狐は自由。犬は不自由。」」 p136 「「そのどちらでもけっこうですよ。ひとかけらのパンかしら?それとも人類の歴史のすべて?どちらも、まったく同じものよ。貴女には、それがわかるはず。」」 p151 「「でさ、そのゼミ旅行から帰ってきたら、もう、びっくり。全然、別人なんだから。」」 p154 「人工的に歪められた彼女の精神状態は、真賀田四季によって指摘され、溶解する。」 p158 「「西之園萌絵の死」」 p160 「「真賀田博士に会った?」」 p175 「「ラヴちゃん」萌絵は顔を上げて、反町愛に言った。「その人を診て。」」 p182 「萌絵は構内に足を踏み入れる。彼女に続いて、牧野洋子と反町愛も中に入った。彼女たちはもはや三位一体といえる状態だった。」 p185 「認識し、理解して、彼女たちは恐怖を感じた。恐怖が、理解を基本としている証拠だ。」 p197 「「あの、西之園さん、真賀田四季博士のことは……。」」 p199 「「子供は、あんなパパが大嫌いだ。」」 p217 「「ええ、ご心配なく。」片手を広げて、芝池は微笑んだ。」 p219 「「私たちみんなが、おもちゃなんだわ。」」 p234 「黒髪は長く伸び、肩で前後に分かれている。鋭角的な顎のラインが、周囲との同化を拒絶し、勇者の振りかざす剣が弱者を威嚇するかのように、鮮明だった。しかし、表情は優しい。その瞳は、意志によってのみ初めて抑制可能な輝きを放っているように見えた。」 p235 「「では、常に意味があって行動しているの?いつも、すべでがそうかしら?いいえ、そうじゃないわね。人は、意味があることを願って行動するだけです。夢を見るためにベッドに入る。それと同じこと。」」 p238 「「ええ。」真賀田四季はあっけないほど簡単に頷いた。」 p254 「バネと滝」 p276 「1コイルと滝の行き止まりの意味。2最後のドアのなぞなぞの答は?3どうして、パンなの?」 p297 「装飾?」 p305 「「生きている」という言葉が、既に存在を増殖している。」 p307 「もしかしたら、理解したという感覚が本質であり、それをバックアップする論理こそ、究極の装飾ではないのか。」 p317 「彼女のそのしゃべり方は、第三次キャット・カバー・モードである。」 p322 「犀川の右手が萌絵の左手を握ったまま引いていた。そんな奇跡的なことが、今までにあっただろうか。」 p330 「「夏と冬のことですね。」」 p331 「「春夏秋冬……、つまり四季。」」 p332 「「あ、先生……。思いついたんですけれど……。何のために私がこの世にいるのか、今ここで告白して良いですか?」」 p341 「「七の二乗だからね。」」 p343 「犀川は、観客は自分一人だと確信していたからだ。実は、最も危険なのは西之園萌絵なのである。」 p348 「「いや、それは錯覚だ。意味のないことを面白い、やる価値がある、と考えるのが人間の高尚さじゃないか。」」 p352 「一瞬の大人の表情だ。おそらく、何かを諦める瞬間の繰り返し……。その蓄積が、大人になることと同義だからだ、と犀川は思った。そうして、意味を切り放して、どんどん無感情になっていくことが、すなわち、死に近づく儀式なのだから……。」 p377 「「真賀田四季博士だ。」」 p378 「生きていることと、無理をすることは、ほとんど同義なのだから。」 p388 「人形は目を閉じていたが、その顔は、真賀田四季にそっくりだったのだ。」 p388 「Deborahと書かれている。」 p392 「「孤独は、7です。」」 p393 「「すべてがFになる」」 p393 「「認識しました。真賀田博士、おやすみなさい。」」 p409 「というよりも、教会を見ている犀川と、別のことを考えている犀川がいる、の方が正確だろう。」 p421 「彼女が最後に見たものは、闇の中に浮かぶ二つの青い瞳だった。」 p425 「「僕の試算では、九十四パーセント。ただし、忘れないで下さい。馬鹿は、悪いことではない。低いことでもない。卑しいことでもありません。死んでいる人間は、生きている人間より馬鹿ですし、寝ている人間は、起きている人間より馬鹿です。止まっているエンジンは、回転しているエンジンよりも馬鹿です。それが馬鹿の概念です。」」 p447 「「人間の持っている最大の力。最高の価値です。」」 p453 「ここにも一人、天才がいる。」 p470 「「ノースじゃなくて、ア・ロット・オブ・ファン。」」 p480 「「自分で思考を限定してはいけません。ものごとを推定する場合には、最初はできるだけ広い範囲を見た方が良い。」」 p494 「光と、闇。」 p505 「その当たり前の方向性に対して、真賀田四季博士は、こう言っているのかもしれない。「何故、自然を求めるのか」と。」 p506 「「よく、そんなことでは生きていけないとか、健康的ではない、なんていうけどさ、生きているとか、健康であるということに、いったい何の意味があるっていうんだろう?」」 p512 「彼女の前に、真っ黒な人形が立っていたのだ。」 p519 「「頭よ。」」 p522 「真賀田四季の小さな顔は、彼女の殻を突き抜ける。それは、彼女の頭の中へ飛び込んだ。」 p536 「「一つになっては、いけないわ。」」 p544 「「私の頭の中に……。犀川先生は?どうして、ラヴちゃん……。もう大丈夫です。」」 p547 「まるで、透明な水が、周りの色で、赤く染まったように……。」 p552 「西之園萌絵が振り返った。彼女は、いつもの表情とまるで違っていた。」 p561 「犀川を見て、一瞬だけ萌絵は微笑んだ。ほかの誰にも見られない機会に、犀川に送ったサインだった。犀川は理解した。」 p565 「「綾波レイみたいでカッコいいじゃん。」洋子がくすっと笑った。」 p571 「この場合、見えないことは、存在しないことと同義である。」 p573 「つまり、両者を比較すれば、明らかに現実世界の方が非現実的なのである。」 p575 「「我々が観察しているものは、はたして現実だろうか?」」 p583 「「西之園君、それ以上、しゃべらない方が良い。しゃべると、自分の言葉で増幅されて、よけいに腹が立つよ。」」 p592 「残念ながら、真賀田四季から電話はかかってこなかった。」 p595 「犀川は統合されていない。犀川は、統合しない。」 p597 「内が外かが、統合されていない。」 p611 「眠いとか、疲れているとか、楽しそうだとか、そういった情報を、彼女の声や口調から読み取ることは不可能だ。もっとも、実物を目の前で見たところで、状況はほとんど変わらない。」 p622 「諏訪野が淹れてくれるコーヒーならすぐにでも飲みたかった。」 p627 「「それに、来るなと言っても、来る奴は来る。」」 p627 「「国枝君、浜中君、あとは、金子君かな……。」犀川は答える。「賭けても良い、この三人は五十パーセント以上の確率で来る。」」 p643 「真賀田博士が言っていた装飾とは、そのことだったのだ。」 p644 「意識と思考。それだけだ。つまり、それだけが、個人であり、人間。それだけが、一人。」 p649 「つまり、個人にとって、自分以外の人間は、装飾といえる。」 p651 「「もう、不思議なことは何もない。方程式は綺麗に組み立てられた。解が求められるか、それとも不定なの、僕には興味がない。」」 p657 「「通路がSIKIの形になっているんですね?それも真賀田四季博士を示しているんだ。」」 p659 「「人の行動のパターンなんて、乱数で処理できる範囲内だ。」」 p661 「「僕が考えて僕が動く。君が考えて君が動く。それも、博士の思考の一部なんだ。博士の頭脳は、博士の躰の中にあるんじゃない。現に、僕らだってコンピュータを使うことによって、思考作業の一部を既に躰の外に出しているだろう?コンピュータも、ほかの人間の頭脳も、さらに偉大なる頭脳の、有限かつ微小な細胞に過ぎない。」」 p661 「真賀田四季の頭の中に、自分がいるのか。自分の頭の中に、真賀田四季がいるのか。内と外。どちらが内で、どちらが外なのか。」 p665 「「真賀田四季を、並び替えた名前だから。」」 p672 「男性が三人、ゲートのところに立っている。しかし、それは見間違いだった。」 p679 「「そのなぞなぞを解いたキャラクタだけが、次のステップへ進むってわけだ。」今まで黙って話を聞いていた金子勇二が口をきいた。「だから、犀川先生と西之園が、今、そのゲームの続きをしてることになる。」」 p682 「「そんなこと言ったら、このパークの入場者全員がキャラクタだし、もっと大きく見れば、人間の社会だってゲームになる。」金子が低い声で言った。」 p689 「「レッドマジック?」」 p693 「「パンのため。」国枝が答える。」 p703 「文字は緑色だったが、たまに現れるRED MAGICの文字だけが赤い。」 p704 「「えっと、SIKさんね。」」 p705 「「pansyって名前だけど、これどこかな……。」」 p718 「「ダーク・ルームって呼んでるんですけど、ちょっと新しい技術なんですよ。」」 p722 「「そう、西之園さんの言うとおり。でもね……。」島田文子は微笑んだ。「そもそもVRなんて技術が、人間の懐古趣味に根差しているわけでしょう?やっぱり本じゃなくちゃ駄目だ、って思うのと同じように、相手が目の前にいないと会話できないとか、広い場所に住みたいとか……。ね、全部、見せかけなんだよ、みんなが欲しがっている環境って。そもそも全部バーチャルなんだなあ。つまり、装飾的なのね。」」 p727 「「慌てないでね。」後ろから国枝桃子の声が聞こえた。」 p729 「「デボラって真賀田研究所のシステムですね?」」 p739 「「だから、手をつないでいけばいいんじゃない?」文子は簡単に言った。」 p740 「Idealization of Darknessと書かれていた。」 p744 「位置を確認するために存在しているのではない。価値を確認するために生きているのではない。」 p748 「パンだと言われれば、パンに見える。小さなロール型のパンだった。」 p750 「「真賀田博士」」 p751 「「生命の存在そのものが、プログラムですよ。西之園さん。」」 p754 「天才の微笑だ。真賀田四季は、片手のパンを、そっとこちらに投げた。」 p755 「ここが、真賀田四季の部屋。彼女だけが存在する部屋だ。」 p757 「「生命もまた、点滅を繰り返しているのよ。」真賀田四季はゆっくりと言った。彼女は青い目を閉じ、静止する。「生きたり、死んだり、の点滅を繰り返す……。」赤い口元だけが、僅かに動く。とても僅かに……。「ずっと、生きている、という幻想を、抱きながら。」」 p758 「国枝桃子はといえば、驚くべきことに、ジョギングの続きをしている。」 p766 「真賀田四季は手にしているパンを投げる。」 p782 「「特に、被験者が西之園さんであれば、なおさらのこと。貴女は……、予測できない美しさを持っている。私にとって、貴女の思考と感情の飛躍は、万華鏡のように綺麗なランダムなのよ。」」 p784 「「貴女は、両親の死に起因した破滅的な記憶を、私、真賀田四季の印象によって転嫁し、無意識のうちに封印している。でも、本当は、そのプロトコルは最初は、犀川先生だった。自己防衛の手段として、貴女は、人の死に接する自分の感情を、闇雲に遮断しようとしている。貴女の計算能力が、その力任せの感情コントロールを可能にした。そして、そのポジティブな極に犀川先生を配し、それが不完全だと思われると、一方のネガティブな極に私を配した。西之園さんの中で、犀川先生と私は、プラスとマイナスなのです。貴女はその二極のシステムで、感情のバランスを保持している。ところが、その構造は依然として極めて不安定だった。何故なら、その理由は……。」」 p785 「「そう……。言語による単純化こそ、人間のノスタルジィの起源。」」 p785 「「記号化はすなわち退化。単細胞の生命への逆行です。西之園さんの精神を分析して、貴女が崩壊するのを観察したところで面白くはありません。ただ、三年まえの夏、私は貴女の精神のその欠陥に気づきました。それは、私が幼いときに経験した歪みと類似したものだった。だから私は、貴女の隠蔽された記憶を引き出し、貴女が無意識に拒絶していた精神の安定へと還元した。私は貴女に興味があったの。貴女は望んでいないのに、生きようとした。貴女の内部のほとんどは、死を望んでいるのに、貴女は一部だけで生きていた。その矛盾を抱えていたのよ。そんなことが可能なものなのか、と私は驚きました。とても、興味があったのです。」」 p786 「「それは、私自身に触れることにもなる、そう予感したわ。」」 p786 「「もしかして、あれは、そう、私の好意だったのかしら?」」 p789 「「一見、二人の本来の能力とは正反対の指向といえますけれど、人間というものは、自分に直交するベクトルで夢を見るものです。塙さんのような一流のプログラマこそ、コンピュータの限界を誰よりも知り尽くしている。一方の藤原さんが抱いていた夢こそ、ナノクラフトをここまで成長させた要因でした。」」 p793 「「なるほど、言葉とは本当に便利なものですね。」」 p795 「「まさか……。」彼女は口元を緩ませる。「パートナーが必要な人間に見えます?それは、欠陥がある証拠ではありませんか?」上目遣いで四季は微笑む。」 p795 「真賀田四季のその仕草は、戦慄するほどのインパクトがあった。萌絵は、身震いがした。この天才は、女性だ、と萌絵は初めて感じる。その青い瞳は淡く、蒸散寸前の液体を宿している。唇は赤く光り、誘惑の形を知っていた。こんなに完璧な美が、ほかにあるだろうか?」 p798 「「その場合はね、西之園さん……。」真賀田四季が優しい声で言う。「貴女は行方不明になっていたわ。」」 p798 「「一人の女性が僅かなお金をもらって、言われたとおりの嘘をついただけのこと。人間って一番安く動く機械ですものね。」」 p800 「「西之園さん。私は、とっくに死んでいるのよ。」」 p805 「核心の犀川は、真賀田四季とともに、この世界に生きたい、と思った。」 p807 「「言葉が通じるなんて、奇跡だわ。」」 p825 「「こんな不思議な感情は今までになかった。希代な経験です。」」 p825 「「ああ……。」四季は目を細め、やがて微笑んだ。「貴方は、天才だわ。」」 p825 「「どこから来た?私は誰?どこへ行く?」四季はきいた。」 p826 「「貴女は、貴女から生まれ、貴女は、貴女です。」犀川は答える。「そして、どこへも行かない。」」 p826 「「先生……。私、最近、いろいろな矛盾を受け入れていますのよ。不思議なくらい、これが素敵なのです。宇宙の起源のように、これが綺麗なの。」「よくわかりません。」「そう……、それが、最後の言葉に相応しい。」「最後の言葉?」「その言葉こそ、人類の墓標に刻まれるべき一言です。神様、よくわかりませんでした……ってね。」」 p830 「「もし先生が死んだら、私は泣いてみたい。一度で良いから、泣いてみたいわ。」」 p848 「生と死を対比させ、実と虚を裏返そうとする思索こそ、人間だけが到達した高みではなかったか。」 p850 「諏訪野は礼を言うのに三分あまりも話した。」 p850 「「はい……、良いお年を。」」 p850 「生きていると、やがて生きていることを忘れるように。」 p856 「「昨日いらっしゃるかと期待していたのに。」彼女はにっこりと微笑む。「私の計算は、大いに狂いましたわ。」」 p856 「「本当、幻滅です。」くすっと彼女はまた笑った。」 p857 「真賀田四季は、人形のように伸ばしたままの片手を差し出した。」 p858 「七の倍数だ。」 p858 「瀬戸千衣。せとちい。」 p858 「一歳、春夏秋冬、つまり四季か……。」 p859 「現実と虚構の差はないのかもしれない。」 p860 「それくらい、僅かな違いなのだ。そんな僅かなものに、我々は怯え、そんな微小なものに、我々は生と死を分ける。有限の生と、微小の死を。」 p860 「部屋の片隅に転がっていたものに気づき、犀川は、それを拾い上げた。一口だけかじられた、小さなパンだった。」
  • 高木無限
    @mugen
    2026年4月9日
  • ででい
    @dedei
    2026年3月22日
  • a
    a
    @book_fun
    2026年3月21日
  • ヤマ
    @Links0819
    2026年3月14日
  • 蟹投げ
    蟹投げ
    @kaninage
    2026年3月12日
  • あおこ
    あおこ
    @aoko--09
    2026年3月2日
    ああ、終わってしまったなあ。 残念であり、やっと解放されるって思いもある。 どんどん分厚くなる本に支配された毎日。 時々仕事サボって本読んでたもんね(だめです) 自分の中にあるもう1人の自分というか、別人格というか、 それは1人だけではなくて何人もいるみたいなの。 そういうこともあるよねぇ〜っていう感覚。 その辺を考え出すと、頭の中に混乱が広がって、 いいぃってなるの、何となくおかしくないのかもなあと思えるシリーズでした。 順番はまたよく考えるとして、また1から読みたい本である。 1巡目はどうしても早く読んでしまうから、2度目はゆっくりじっくり味わいながら。 こんなにハマると思っていなかったから、図書館で借りられなかった分を買って読み始めたら、気づけば全巻買い集めてしまってたのでした。 他のシリーズも面白いのかなぁ。 でも次に読む本は決まっているので、森さんはまた今度。 順番は、なるべく早めに考えたい。
  • あざらし
    あざらし
    @azrs_book
    2026年2月5日
  • るるるん
    @goth02
    2025年12月9日
  • UCHIKAWA Hiromu
    UCHIKAWA Hiromu
    @masomqso
    2025年10月4日
  • UCHIKAWA Hiromu
    UCHIKAWA Hiromu
    @masomqso
    2025年10月1日
  • 07
    07
    @cocoa007
    2025年9月21日
    生物にとって一番重要なのは、次世代に命を繋いでいくこと。よく聞く言葉だ。だから子殺しは最大のタブーになる。 でも大切なのは命ではなく、遺伝子の中の情報、それだけなのだとしたら。 どんな形であれ、「情報を未来に運ぶ」ことが重要なのだとしたら、あらゆる情報を誰よりも速く大量に収集し解析し、残していける四季は、人類全部の命よりも価値がある、ということになる。 情報さえ運べるのなら、「子殺しは罪」という価値観も無意味になる。それは、命を繋ぐことしかできない生物にとっての、原始的なタブーなのだから。 …というようなことを考えさせられる内容だった。心情的には抵抗感を覚えるが…。 この本の登場人物は、体を置き忘れている人が多い。「部屋が全部バーチャルだと何が困るの?本がないと困る?本は電子でいいでしょ?」という島田さんのセリフとか。 部屋になくて困るもの、最初に出てくるのは本じゃないよ…と思ってしまう。 この小説全体に感じる体の希薄さと四季や犀川の持つ特殊な価値観は、底で繋がっているような気がする。 でも、犀川先生を現実に引き止めるのは煙草なのである。なくてもいい、なんなら有害な煙草を吸い続けるのは非合理的で、一見先生っぽくないような行動だが、煙草の中毒性だけが彼に体を捨てさせないのである。 大掛かりなトリックももちろん興味深かったが、こういうミステリー以外の思考要素がとても面白かった。
  • UCHIKAWA Hiromu
    UCHIKAWA Hiromu
    @masomqso
    2025年8月26日
  • あらすじではなく、本質を探りに行く… 深淵の縁に立つ。
  • 茅野
    茅野
    @mizuumis
    2025年6月23日
    萌絵の個人的な問題がもっと解決されるかと思ったけどそうでもなかったな。
  • ことは
    @yomi_21tiny
    2025年6月21日
  • つちのこ
    @mt_4
    2025年5月30日
  • ポキール
    ポキール
    @poquill
    2025年4月27日
  • 珀
    @mol-1
    2025年4月21日
  • 犀川先生と萌絵が繋いだ手をこれからも離しませんように
  • 藤松
    藤松
    @seu_ng16
    2025年3月7日
    S&Mシリーズ10作目!ラスト! これ一晩で読んだ自分結構すごい、、、?笑 みんなして萌絵を騙しやがって!!! 個人的に好きな記述 「すべての問題は、現実と理論のギャップに帰着する」
  • 星
    @hosikuzu_01
    2025年3月6日
    S&Mシリーズ最後の作品。鈍器本(860ページ)
  • @who_you
    2025年2月28日
    S&Mシリーズ終了。 一作目の副題「THE PERFECT INSIDER」との対比が格好いい。 15年密室に居た「INSIDER」と、VRでどこにでも居られる「OUTSIDER」かなと愚考。
  • あさり
    あさり
    @reply_aaaa
    2024年11月8日
    有限と微小のパン
  • @htmks_reads
    2024年10月6日
  • どんぶり
    どんぶり
    @Mori-1207
    2024年6月20日
  • 𓇌𓅱𓇌
    𓇌𓅱𓇌
    @dccxxiv___
    2023年9月10日
  • 麦茶
    麦茶
    @mokichi10-07
    1900年1月1日
  • KaiusEdiek
    KaiusEdiek
    @KaiusEdiek
    1900年1月1日
  • はまこう
    はまこう
    @hama_k
    1900年1月1日
  • ヒビ
    @ampm_1221
    1900年1月1日
  • こうや
    こうや
    @s2bump
    1900年1月1日
  • えむや
    えむや
    @csg593
    1900年1月1日
  • ちゃき
    @chaki0809
    1900年1月1日
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