四季 春 Green Spring

四季 春 Green Spring
四季 春 Green Spring
森博嗣
講談社
2006年11月15日
34件の記録
  • @s_ota92
    2026年5月4日
    p9 「空間、そして時間。それらのいずれとも、彼女は乖離していた。」 p14 「たとえるならば、それは天体の運行に類似している。たまたま、彼女の軌道と、僕の軌道が、最も接近する位置に、そのときの二人が存在しただけのこと。つまり、偶然。次の瞬間にはもう、僕たちは遠ざかる一方で、以後二度と、そんな近しい距離へ、そんな奇跡的な関係へは、戻ることができなかった。」 p25 「「四季といいます。」」 p29 「「自分自身をコントロールすることを忘れてはいけないわ。」」 p32 「「ありがとう、パパ。」」 p33 「数ヶ月で、彼女は、英語とドイツ語を完全にマスタした。」 p34 「つまりは、彼女と会話ができる機会は、一人一度きり、数分間しかない、ということが周囲に知られるようになった。」 p36 「森川が来るようになって、再び四季は電子工作に熱中し始めた。」 p38 「「不思議。」」 p40 「「その心配はありません。見せてくれたら、私はますます貴方が好きになるでしょう。貴方の描いた絵を見たときのように、もっと貴方のことを知りたくなるわ。」」 p44 「「僕の方が死んでも良かった。そちらの方がずっと簡単だけれど、それには、彼女がうんと言わなかった。自分は残されたくない。自分の方がさきに死にたい、と彼女にお願いされてしまったんだ。」」 p45 「しかし、四季自身は、計算高い人間の方が「便利」だと、僕にもらしたことがある。」 p47 「「そうみたいね。私も期待はしていない。お母様の判断は、実はとても優しいものだし、それに正しいわ。」」 p51 「静かだ。空間が、止まって。時間が、黙って。四季は、表情を変えず、軽く微笑んだまま、僕を見据えている。」 p53 「「私には、貴方が見えるわ。」」 p60 「「見ては駄目?私、死んでいる人間を一度も見たことがないの。是非、見てみたい。」」 p62 「「人は、いつかは必ず死ぬのに。」」 p73 「真賀田教授というのは、四季の父親のことである。四季の母親も教授であるが、旧姓で呼ばれている。」 p80 「「どこにいても、自分には影響がほとんどない、そういう場所を選んでいます。完全に外的要因を遮断できるような、理想的な環境は滅多にありませんけれど。」」 p83 「「貴方にとって価値がなくても、私には価値があるの。ですから、私に黙って消えてしまわないで。」」 p85 「新藤清二も裕見子も、森川須磨とはこのときが初対面である。」 p89 「彼女が表情を変えることは、彼女が計算してそうしている場合以外にはないといえる。しかし、このとき、僅かに漏れ出た光のように、ほんの一瞬だけ僕には見えた。」 p91 「「また、其志雄君と話していたね。どんな話題?」」 p91 「「物理学、工学のプロセス、あるいはツールとして数学を学んでます。」」 p92 「「今は、私の手は、とても文字が書けるような耐久性を持っていません。文字を書いていたら、どれだけ時間があっても足りないでしょう。思考の記録をもっと迅速に行うようなシステムがあれば、嬉しいのですが。」」 p93 「「叔父様、それよりも、一度遊園地に連れていってもらいたいの。」」 p96 「「そう、人が沢山いた。どうして、あんなに人間が沢山必要なのかしら。密集することに、価値が見出せない。」」 p97 「「作りものだとわかっていても、その場では楽しめる、というのは、高等な精神構造なのか、それとも単純なのか、少し考え直さなければいけないわ。私が想像しているよりも、人間の感情コントロールは回路が多そう。誰でも切り換えられる。何のために、こんなストラクチャになったのかしら。どうして、一つの躰に一つの精神を据えて、着実なコントロール系を構築しなかったのだろう。生きるためには、そちらの方が絶対に都合が良いのに。必要とはとうてい思えないものが、沢山あるの。」」 p99 「同じ大学の森川須磨、それに、新藤病院の看護婦であった阪本美絵、この二人の女性が、浅埜と知り合いだったことは、事実だ。」 p105 「「はじめまして、佐織と申します。」」 p108 「「神様の仕事は、人間を騙すことです。」四季は言った。「お金を稼がれますように、そして、今度お会いするときには、私に新しい靴を買っていらしてね。」」 p110 「このまえに会ったときには、彼女はコンピュータの話をしていた。」 p115 「「私には、今のところ、書物で充分です。読む本がなくなったら、どなたかに伺いに参ります。何をどなたにきけば良いかくらいのことはわかります。大学へ入学するメリットは、実験設備を使用できる、ということでしょうけれど、これもまだその必要性に迫られてはいません。それほど先駆的な領域へは私が到達していない、ということかと思います。四ヶ月後に、もう一度判断させて下さい。」」 p120 「「そろそろ、入力も最終段階に入っています。一年後には、今ほど本を読む必要はなくなっているでしょう。私は、私の躰が生きている、この世界、この時代に、これから定着を図る必要があるの。今は、単なる子供です。ちょっと変わった子供だと思われている。理解者は少数ですが、これから増加させる必要があります。私の立場、私の権利、私の資格を、明確にさせて、人々の意識の中で、私が記号化されることが望ましい。」」 p124 「「過小に評価されることは、安全側です。」四季は普通の口調で冗談を言った。」 p128 「「貴方は、自分が思っているほど単純な人格ではありません。コントロールが難しいことは事実ですけれど、貴方にはその力があります。ご自分をお信じになって、どうか諦めないでください。」」 p132 「「ええ、栗本其志雄です。初めてってことはありませんよね?」」 p132 「「あえて言えば、兄妹みたいなものです。」」 p135 「「怒っているね。」僕は彼女に聞いた。「私が?」四季は目を丸くする。「まさか。」」 p137 「「君は遠くを見すぎている。すぐそこに見えて、今にも手に届きそうに思えても、それはまだまだずっと遠い、ずっと先にあるものなんだよ。君は、誰も見えない、はるか彼方のものを見ているんだ。」」 p138 「四季は笑った。「どさくさに紛れて……。」」 p142 「帰って、四季のために、新しいプログラムを組もう。」 p146 「「明日の約束を信じないのに、何故人間は、ずっと未来の約束ならば信じるのでしょうね?」」 p150 「次のアトラクションは、回転木馬である。」 p151 「「私が支配したいのは、私以外にないわ。」」 p154 「「そうね。でも、それが正解。論理とは、そういうもの。結果がどんなに信じがたいものでも、論理的に導かれた結論を受け入れること。それが科学の発展につながる最初の一歩でした。」」 p155 「「はじめまして。各務亜樹良と申します。」」 p159 「実のところ、眠っていたのは表層部だけの彼女で、内面の活動は、まったくいつものとおり。この世界には、彼女以外に立ち入ることはできない。」 p161 「「私は、私が誰なのか知らないわ。」」 p170 「「ありがとう。貴方はとても優しい。」四季は目を細めた。「とても純粋で、それに、とても有能です。」」 p171 「僕はもともと四季の双子の兄としてこの世に生を受けた。名前は栗本其志雄という。」 p177 「彼女の庭園を散策できたら、どんなに幸せだろう。想像するだけで楽しくなる。見せてもらえるだろうか。いつになったら、それが見せてもらえるだろう。僕の可愛らしい妹。世界一の妹。君のために、僕が望むことは、それだけだよ。」 p179 「「真賀田其志雄。」彼は答えた。」 p182 「「誰もが、結局のところ、生かされているのだよ。四季。」其志雄は言った。「僕だけじゃない、君もだ。」「私は、私によって生かされています。」」 p187 「額に彼女は接吻した。僕は泣いていた。」 p191 「「貴方のことが好きよ。」僕は、彼女を見つめる。抱き締めたい、と思った。けれど、僕の手は、そういう手ではない、それに相応しい手ではない、と思い出して、諦めた。」 p195 「人は知らないうちに、思考の経路を制限する。発想を無意識のうちに否定してしまうものだ。それが一瞬のことだから、自分でも認識できない、という理屈だろうか。」 p199 「「四季?怒った?」「いいえ。」」 p202 「「コンピュータ分野の技術者を集める。五人もいれば充分です。日本人でなくても良い。お互いがコミュニケーションを取る必要はありません。一人は、もう決まっています。私の兄です。」」 p204 「「彼は、四季様に是非お会いしたいと申しております。できれば一度、どこかで。そう、フランスにいらっしゃいませんか?」」 p205 「「世の中、どうしてこんな善意に満ちているのだろう。」僕は囁いた。「そう見える、そう見ようとする善意があるからじゃないかしら。」四季は答える。」 p206 「どうやら僕は、空間とも時間とも乖離しているようだ。」 p210 「「どうして人間って、すぐに使えなくなってしまうのかしら。」「使われたくないからだよ。」」 p226 「四季は、いつも、基本的に生命に執着していない。自分の命さえ、彼女はなんとも思っていない。」 p228 「「生きていることが、どれだけ、私たちの重荷になっているか、どれだけ、自由を束縛しているか、わかっている?」」 p232 「「よくやった、お前の役目はもう終わった。ゆっくりと休むことだ。」」 p234 「彼女に勘違いなどありえない、と僕は思った。しかし、黙っていることにする。」 p239 「でも、それだからこそ、四季は四季なのであって、僕にとっては、それがこのうえなく愛おしい。彼女のことが好きだ。僕以外に、いったい誰が彼女をちゃんと理解できるだろう。この近さは、それでもアンドロメダほども隔たりがある。単に最も近い、というだけのことだ。」 p240 「高原で見た、あの女。」 p243 「「あら、また会ったわね。」彼女は言った。僕には覚えはない。きっと、四季が会ったのだろう。」 p243 「少しだけ、普通の人間よりも反応が速い。ときどき、この種の人間に出会うことがある。僕は試してみることにした。」 p245 「相手を見くびっていたことに僕は気づいた。軽く処理できる相手ではない。ちゃんと接しよう。しかし、四季を呼び起こしたくはなかった。なんとか僕一人で対処しなければ……。」 p247 「「反応する時間でわかります。」」 p248 「これが驚かず最後だ。僕は、彼女の目をじっと見た。それが、どう変化するのかを……。けれど、彼女の表情は、意外なほど穏やかなまま。変わらない。」 p249 「こいつは、何者だ?」 p249 「「もう、どうでも良いことですけれど……。」四季が答える。」 p250 「「違う、どうして、もっと早く起こしてくれなかったの。それが迂闊だって言ったのよ。」「え?」「あの女のこと、調べさせて。」四季は言った。「瀬在丸紅子って聞いたけれど、会ったことがあるんでしょう?」「えけ、一度だけ。」」 p260 「「はい、そのとおりです。美千代様のお姉様に当たる方でした。結婚して、姓はクリムト。」」 p262 「四季が泣いている。「四季?どうしたの?何故、泣いているの?」」 p266 「僕は、僕という人間は、脆かった。それが嬉しい。なんだ、普通じゃないか。僕は、普通の人間じゃないか。」 p266 「「私はね、貴方に殺されるために、今まで生きてきたのです。」」 p268 「この世は、全部、なにもかも、四季が思い描いている物語。」 p272 「「これは、約束なんだ。」僕は静かに呟いた。ずっとまえに決まっていたプログラム。」 p276 「「其志雄!」四季は叫んだ。」 p282 「四季、さようなら。」 p284 「「あぁ、ええ、西之園博士。」四季はお辞儀をする。」 p284 「「お嬢様ですか?」」 p285 「「お名前は?」四季はきいた。」 p285 「少女はじっと四季を見つめていたが、突然表情を崩し、泣きだした。」 p286 「今は春、彼女はそれを思い出す。」
  • いと
    いと
    @ito_
    2026年4月27日
    今日は111ページまで。
  • いと
    いと
    @ito_
    2026年4月22日
    今日のお昼は72ページまで読んだ。
  • いと
    いと
    @ito_
    2026年4月21日
    今日も昼休憩に読書。 眠かったのでBLACK⭐︎BLACKを噛みながら読んだ。 現在46ページ。
  • いと
    いと
    @ito_
    2026年4月20日
    2:09 目が覚めてしまったので読み始めてみようと思う。 今日から会社でお昼に本読もうかな。
  • いと
    いと
    @ito_
    2026年4月20日
    お昼休みのちょっとの時間。 31ページまで読んだ。
  • レフティ
    @9116fs
    2026年4月13日
  • eka
    eka
    @eka_22
    2026年2月22日
  • eka
    eka
    @eka_22
    2026年1月28日
  • yuki
    @keep12real
    2026年1月15日
    真賀田四季を主人公にした物語。 四季さんへの考察が深まりました。 S&Mシリーズの後に読むのがオススメ
  • yuki
    @keep12real
    2026年1月10日
  • えーじ
    えーじ
    @9ijii
    2026年1月10日
  • KaiusEdiek
    KaiusEdiek
    @KaiusEdiek
    2026年1月6日
  • しろ
    しろ
    @bruckner_organ
    2026年1月1日
    連休中に秋まで読んだ 真賀田四季の思考を一部垣間見ることができてよかった 他のシリーズで四季は多重人格であるという認識があったが、正解かつ不正解だったという感想
  • Book Worms
    Book Worms
    @bimhim
    2025年12月12日
  • 𓇌𓅱𓇌
    𓇌𓅱𓇌
    @dccxxiv___
    2025年11月4日
  • 藤松
    藤松
    @seu_ng16
    2025年9月9日
    四季シリーズ1作目 VシリーズがS&Mシリーズよりもずっと昔の時系列で語られてる理由がわかった。Vシリーズの10作目の赤緑黒白で出てきた佐織や紅子さんと少女の会話が、すぐに春で出てきたのはよかった。これなんやっけ?ってならんですんだ...。 其志雄がようけ出過ぎててどういうこと?ってなったけどだんだん理解できた。其志雄が自分の母親を殺したシーンで、すべてがFになるの真賀田四季のあの望みはそういうことだったのねって理解したよ🤦🏻‍♀️ ああもう面白すぎる...本をずっと読んでたらお尻痛くなるから長時間本を読んでも疲れへん姿勢を誰か教えてくれ。
  • mk
    mk
    @mk487
    2025年8月16日
  • 昏解
    昏解
    @kurakurage
    2025年7月17日
  • seica
    @se_ica
    2025年7月5日
  • @vutsr99
    2025年6月29日
  • 茅野
    茅野
    @mizuumis
    2025年6月28日
  • @who_you
    2025年4月18日
  • tomika
    @to_mi_ka
    2025年3月15日
  • 星
    @hosikuzu_01
    2025年3月6日
    読むのに時間がかかった
  • tea
    tea
    @tea
    2025年2月13日
  • 𓇌𓅱𓇌
    𓇌𓅱𓇌
    @dccxxiv___
    2023年11月3日
  • moray
    @indigo-giraffe
    1900年1月1日
  • 大きい犬
    @ookey-inu
    1900年1月1日
  • こうや
    こうや
    @s2bump
    1900年1月1日
  • えむや
    えむや
    @csg593
    1900年1月1日
  • 麦茶
    麦茶
    @mokichi10-07
    1900年1月1日
  • ちゃき
    @chaki0809
    1900年1月1日
  • ヒビ
    @ampm_1221
    1900年1月1日
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