牧師館の殺人
14件の記録
いちのべ@ichinobe32026年2月8日読み終わった> 「まあ、牧師さまったら」ミス・マープルはいった。「ほんとに世間知らずなんですのね。わたしのように長いこと人間性を観察してきますと、多くのものを期待しなくなるんです。たしかにむだなおしゃべりはほめられたものではありませんし、残酷ですけど、たいてい真実をついていますのよ、そうじゃありません?」(p38) 小学生の頃、図書室にアガサ・クリスティーの作品集があった。 刊行されたばかりのものだったのか、最初から全巻揃っていたわけではなく、少しずつ棚に増えていくそれらを、10歳の俺は片っ端から読んでいた。殺人、憎しみ、妬み、恐怖などなど、大人が子どもに見てもらいたがるコンテンツにはない、人間のグロテスクな側面を味わえるのが楽しかった。一番好きな作品は『洋裁屋の人形』で、当時から嗜好がホラーに傾いていた。 先日、おそらく児童向けの作品集には収録されていなかった、『春にして君を離れ』を読み、人間性に対するクリスティーの細やかな観察眼と洞察力に感じ入った。 同時に、ここまで感じ入ることが出来たのは、自分が不惑を過ぎたからでは?とも思った。 そして、今の年齢で、クリスティーを読み返す意義は大きいのでは?と思い至った。 30年以上ぶりに『牧師館の殺人』を読んで、こんなにもさまざまな人間模様が描かれた話だったのか!と驚いた。 当時は殺人事件やトリックへの興味関心が強かったが、今読むと、それぞれの人間性や思惑、言動が面白くて仕方ない。誰もが、あまりにも人間らしい(とくに終盤のヘイドックの言動は、子供の時分には「論理的」には理解できないものだったろうなと思った)。近所の老婦人から次々に手紙が届くくだりなど、コントめいたおかしみすらある。 それは決して、子どもには面白さを理解できない、ということではなく、子どもの頃の俺にとっても、クリスティーの小説は寝食を忘れるほど面白いものだった。そして、歳を重ねたことで、まったく異なる面白さを見出すことが出来るようになった。もしかすると、更に歳を重ねた後に読み返したら、また新たな発見があるかもしれない。 それほどまでに豊かな小説を、図書室の一番奥、伝記まんがの棚に隠れた秘密の部屋めいた一角に揃えてくれていた当時の司書さんに、時を超えて感謝したくなった。

Louis Cyphre@louiscyphre2026年1月7日読み終わった小旅行のため『薔薇の名前』を持ち歩くのも躊躇われて、ミス・マープル登場作をKindleで。 再読のような気もするけど中身は完全に忘れていたので(ほぼ)初読。 マープルの主役感はまだ濃くなく、セント・メアリ・ミード村の情景も含めて、手探り状態で書き上げられたような印象。事件も派手さはなく、静かに楽しめる一編。

- hands_rec@hands_rec2025年5月16日読み終わった初めてのミス・マープルシリーズ。キャラクター的にはポワロよりも好きなはずだが、なかなか物語に入り込めなかった🤔ミス・マープルというよりも世界観なのか🤔しかし最後の展開はそう来るか!?驚かされた。












