

いあに
@IANI83
気まぐれに文字を摂取しています。
- 2025年8月26日ベル・ジャーシルヴィア・プラス,小澤身和子読み始めた
- 2025年8月23日両膝を怪我したわたしの聖女アンドレア・アブレウ,五十嵐絢音,村岡直子読み終わった十歳の少女2人の決して清廉とは言いがたい汚なくて乱暴な日々をスペインのカナリア諸島を舞台にして描いた話だった。人前で読むのは憚られるくらいひたすら卑猥な言葉が十歳の女の子のロから延々発せられるのだけど、早熟な子はこんなものなのかもしれない。しかし祖母がやたら売女と叫んでいるし、孫を痩せさせようとちゃんと食べさせないのはなんか……すごい。私の常識を容赦なく壊していく。少女2人はどんどん危うい方へ進んでいくから後半はページを繰るのが止められなかった。ヒリヒリするラストだった。
- 2025年8月20日文化が違えば,心も違う?北山忍気になる
- 2025年8月15日ぼくはきっとやさしい町屋良平読み終わった図書館で読み切った。大学時代、その数年後の男のこ(作者はこの表記を使う)の話なのだ。初読みの作者さんだが以前漢字開きすぎてて読めないと思ったいたのだけど読めた。主人公はいわゆる男性の不思議ちゃんなのだが、社会に出て彼が不思議ちゃんのままでも緩やかに日々を過ごせるのは、主人公が男性であるからだろう。女のこに容易く全身を委ねられるのも幼すぎて幼児を前にしているみたいだ。でもこういう部分、男性にあるよね。女性を神聖化している部分(恋の相手)と無自覚に消費(母親)している部分もある。これは作者が自覚的に書いているんだろうか、それとも無自覚なんだろうか。女だとこうは生きていけない。なぜなら社会に出た途端に真っ先に強者に喰われるから。強かにならざるを得ず、不思議ちゃんだったり天然ちゃんであってもそれすら捨てざるを得ない状況に放り込まれる。もし不思議ちゃんや天然ちゃんを継続できるなら、本人を保護する別の力があるだけだ。主人公は自分が強靭な自分を守る繭を持っていると言う自覚がないように見える。見える世界のあまりの違いに気持ち悪さと虚しさでくらくらした。……で、これは自覚的に書いたんですかね?(やっぱり気になる)
- 2025年8月12日
- 2025年8月9日
- 2025年8月3日
- 2025年8月2日帰れない探偵柴崎友香読み終わった何てこった、よかった!話がずっと不穏だったのは、私の今がこの話から見てどの時点なのか分からなかったからだ。話の中で日本がヤバいことになっていて、“これは、今から十年くらいあとの話。”という挿入のおかげで、私がいる世界とこの話は実は地続きなのでは?もしかして読んでいる私の今から十年後なのでは?と揺さぶりをかけてくる。SFぽさはディストピアを描いているからだ(とは言え現代に限りなく近い)。それとは別に、話の中に風景があり、空気や風を感じられ、音楽が鳴っていたのもよかった。
- 2025年8月1日
- 2025年7月29日
- 2025年7月29日4 3 2 1ポール・オースター,柴田元幸読み始めた
- 2025年7月28日
- 2025年7月27日
- 2025年7月27日DTOPIA安堂ホセ読み終わった一気読みしてしまった…。初めからほぼノンストップで圧倒され続けて終わってしまった。デートピアの意味を最後まで読んでも分からず、topiaで検索して、ああ最後の話がそういうことかと腑に落ちた。しかし問題は日本を飛び出して、でも日本も決して蚊帳の外ではなく、人種差別の話が大きな柱となり、至る所で展開していた。私たちが目にした映画が白人たちの免罪符ではないか?という問いが最初の頃にあり(と私は理解した)、まず大きな波に呑まれた。時が分割され追跡され、編集される中で、鎹になったものないし世界を繋ぎ止める接着剤になった、世界の部品になった子どもたちの話だ。でも私たちは部品から抜け出そうとしている。そういう話だったんじゃないか。
- 2025年7月27日DTOPIA安堂ホセ借りてきた
- 2025年7月27日
- 2025年7月26日ギリシャ語の時間ハン・ガン,斎藤真理子借りてきた読み終わった今まで読んだハン・ガンらしくないなあと思いながらのろのろと読み進めたのだが、途中からその空気が濃くなっていって最後に高まって弾けた。今まで読んだ彼女の話より前の話なのかな?失ってしまうこと、元に戻らないこと、それでも何かを見つけることをその希望を描いていたように思う。いい話だった。
- 2025年7月26日ジェイムズパーシヴァル・エヴァレット,パーシヴァル・エヴェレット,木原善彦気になる
- 2025年7月25日
- 2025年7月25日フラッシュヴァージニア・ウルフ,出淵敬子借りてきた読み終わったフラッシュ!かしこいわんこ!コッカー・スパニエルという犬種がどういうものかはわからないけれど貴族的な良い生まれらしいフラッシュはエリザベス・バレットのわんこになり、愛くるしく過ごした一生を、伝記作家が書いたという体の話だ。フラッシュが愛くるしくて最後その時が来ると目次でわかっていても悲しかった。それにしてもバレット嬢の勇敢なことよ。周囲の男どもの反対をすべて押し切って、それが当時どれくらい難しかったのかを含めてもやりきったのだ。挿絵も写真もかわいかった。
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