デッドライン
25件の記録
ジクロロ@jirowcrew2026年5月17日読み終わった『千のプラトー』によれば、人間/動物という対立は、マジョリティ/マイノリティという対立を合意している。人間とは、支配的なマジョリティである。西洋の言語では、しばしば人間を表す単語は「男性」も意味する。人間の支配から逃れて動物になる。それがひとつ。そしてまた、男性の支配から逃れる「女性への生成変化」がある。それがもうひとつ。 人間=男性に対するマイノリティとしての、動物と女性。 「ドウルーズは、生成変化を言祝(ことほ)いだわけです」 (p.106) 自分にとっての「デッドライン」と、その線との現在の距離感を再考させられる。 誰にもなれないし 自分の普通をやる毎日 仲間外れじゃなくて そこに居なかっただけ だろ? (『大衆』 OMSB) 修論が進まない主人公に、 リリックが進まないOSMBの楽曲が重なる。 そのタイトルが『大衆』なのである。 マイノリティの不可能性は、 マジョリティに包含されてこそ 生きた可能性として生きる。 時間だけが過ぎていく。 そのラインは消えたりなくなったり、 たまにそれになってみたり。

socotsu@shelf_soya2026年4月12日読み終わったまさか『放浪息子』を読み返したくなる本だとは思わなかった(私にとって)。他者を欲望しながらその他者になりたいと思うこと。「僕が君だとしたら?」と問いかけたかったこと。
yoshi@yoshi2026年2月8日読み終わった解説を読んで再読したくなった。小説自体は哲学エッセンスがあって楽しめた。そして、それ以上に全体から立ち上がる、いや、生成?されているであろうものをまた確認したくなる。 読了後に「そういえば引用されていたな」と『なぜ人は締め切りを守れないのか』を手に取り該当箇所を読み、『DRAWING ドローイング 点・線・面からチューブへ』を再読したくなった。

ぴー@tmr_kr2026年1月2日かつて読んだ哲学者、千葉雅也さんの書いた小説「オーバーヒート」に続いて「デッドライン」を読んだ。すごく面白かった。 めちゃくちゃ頭の良い学生のありふれた生活を描いているのだけど、主人公は、性指向を中心に、周囲に小さな違和をしょっちゅう感じている。 修士論文の指導教授との対話が時折現れる。博学でありながらすべてを語らず、しかし適切なヒントを渡してくれる先生。主人公は手がかりをしっかりつかむ。ゼミの1シーンではなくて、時を止めて神と対話してるように見えてくる。 学生生活が進むうち、ゼミで語った疑問が日常生活にもしみ出してゆくのがわかる。電話で受けた見知らぬ相手からの拒絶、予期せぬ客、友人の映画のために作った音楽、深夜に親友とでかけるドライブ、発展場のマジックミラーと自分の服や携帯電話の色、などなどが、主人公の心のうちを暗示して、暗い夜と明るい木漏れ日のように交互に私を照らす。日常生活もまた、ヒントに溢れている。 私、こういうふうに自分の学生生活を書けるかなぁ書けないよなぁと振り返ってしまった。主人公は世界と自分の違和について考え続けていた。彼の一見ありふれた学生生活には、「自分と世界」をみつめるひとつの視線があった。だから、小説になるのだと思う。 私の大学生活って、なにも考えていなかった。自分の服や携帯電話の色の選び方を自覚的に掘り下げたこともない。なるべく批判しないようにしていて、ぼんやりした学生で、「ぼーっとしてるほうが楽」と思っていた。実際どんなふうに時間を使っていたのかも、よく思い出せない。












