カミュ ふたつの顔
13件の記録
dstar10@dstar102025年11月18日読み終わったモラリスト、正義の人として人気のカミュ、と言ったら安易すぎでしょうが、その表現に一面の真実はあります 本書は迷いと不実のなかにいるカミュ像を掘り下げたもので偶像に対する一撃としては充分な威力があるといえます サイードの「文化と帝国主義」(93年)の中でも指摘されていたカミュの植民地への態度の問題点をサルトルとの論争や小説の構造に至るまで敷衍し論じる内容は一面的過ぎるとの誹りを避けられるものでは無さそうですが、彼の創作物理解への補助線を引いたとも言えるでしょう
めりっさ@mel_reads2025年5月10日気になる翻訳をされた木岡さいさんのBlueskyの投稿を見て、これは読みたい!と鼻息荒くなった。 フランス文学における植民地表象を問う批評エッセイとのこと。 "フランスが植民地化した国の名前を出すとフランス出身の友人との話が終わってしまった"というエピソードが、今日参加したディスカッションテーブルで共有されたばかり。 搾取した側に立つ筆者の客観的文学批評となるのか。読むのが楽しみ。発売は5/26。















