往復書簡 限界から始まる
23件の記録
amy@note_15812026年8月11日読み終わった感想フェミニズムジェンダー読み応えがあった。元AV女優という肩書を持つ作家の鈴木涼美さんと上野千鶴子氏との往復書簡本。 あるPodcastで男性の文筆家の方が女性同士の往復書簡の本を読んで、男同士でやったらここまでの深度のものになるか自信を持てないとまで言っていたことを思い出した。 選び取る言葉に容赦がなくて、ずっと切り合っててすごい。手練れたちのやりとりで、読み応えでいったら間違いなくあった。 ただ上野千鶴子氏の功績を差し引いても、セックスワーカーへの眼差しや主張にどうしても差別的なもの感じてしまったことと、それをぶつけられている鈴木さんに苦しさもあった。 上野千鶴子氏が鈴木さんに放った言葉が忘れられない。 ”ふしぎなのは、あなたが決して自尊感情の低くない、しかも性的価値を売り物にしなくてもほかに承認欲求のために利用可能な資源を持っている―アマルティア・セン流にいうなら「ケイパビリティ(潜在能力)」の高い―女性でありながら、風俗や援交に参入する女性たちと同じ行動をしたことです。” いったい何を言ってるんだと思う。性的価値を売り物にする女性は自尊心が低いのか、潜在能力が低いのか?すごく偏見や差別的な視線を含んだ言葉ではないか。 彼女の功績を知っているからこそ、とても残念だと思う。 何かしら過去の思想などを語るときに即座にそれを提唱した学者が学説が出てくることや幅広い文化に精通しているのはさすがだった。だからこそただ残念に思う。 全体的に上野千鶴子氏が教えを説き、それに鈴木さんが応えるというような形式に見えてしまったので、今ならもっと対等な感じになるだろうかと気になる。

積読本を減らしたい@tsundoku-herasu2026年5月28日かつて読んだ『セックスは侵襲性の高い、やっかいでめんどうな、人間の相互行為の一種です。しかも生殖行為でもあります。セックスワークの対価には、「乗り逃げ代」が含まれているという男もいます。生殖の果実に責任をとらないですむという補償金のことです。そのやっかいさやめんどうさに見合った人間関係の手続きを、カネの力ですっとばして自分の欲望だけを満足させるのが、男にとっての性産業でしょう。そのとおり、あんたたち、「どぶ」だよ、とどんなに言いたいか。 はっきり言いましょう、カネや権力や暴力で女を意のままにしようとする男は、「どぶ」と呼ばれてもしかたのない存在だ、と』 ブックデザイン:鈴木成一デザイン室 2021年8月14日毎日新聞書評欄掲載

m@kyri2025年6月26日かつて読んだひらりさ+上坂あゆ美『友達じゃないかもしれない』読んでこの本のことを思い出したのだけどそういえばこの本他ならぬひらりささんから勧められたんだった…と思い出した (昔ひらりささんとTwitterのspaceで話したときに教えてもらったんだった)
Ken@ken_book_lover2025年5月30日読み終わった二人の往復書簡、めちゃくちゃ響いたのです…。自分のパンツを被ってオナニーをするバカな生物(男)と真面目に対峙する価値はあるのかと問う鈴木に対し、男なんてというのは冒涜であるという上野。風俗嬢の主体的な言葉を奪われたくないという鈴木に対して、それが男を免責するという上野。 男性の一人としてこの書簡をどう受け止めるのか、よく分からんというのが本音。その戸惑いの1つの要因は、圧倒的に二人がヘテロセクシュアルの男性と女性を語っていたから。改めて、ジェンダーが語られるときのセクシュアリティの後景化を感じた。 例えば、「女を買う男」という構造的なジェンダー非対称性を問題にする上野に対して、ゲイ/レズビアン風俗についてはどうなのかと問いたい。上野のロジックなら同性愛風俗は肯定されそうな気もするが。一方、若いイケメンを買うおじさんに対しては鈴木の目線は同じように当てはまるのだろう。 鈴木の経歴的に「性」の話題多めではあったものの、独身者の辛さ、結婚に対する焦燥感みたいな極めて「普通の話」も出てきたのがとても良かった。上野の凄さ、個人的には独身を貫いたことだと思っており、その上野から鈴木に宛てられた言葉は最高に良かったのでした。色んな女性に届いて欲しい。
彩@Alice2025年3月9日読み終わったあるpodcastでこの本が紹介されていて、その際に話されていた「ウィークネス・フォビア」という考えについてもっと知りたいと思ったことがきっかけで読むことを決めた本。 おふたりの言葉に共感し感銘を受けるだけでなく、知的好奇心を刺激された。また、それぞれがお相手の考えを知ったことで新たな自分に出会う様子を見たことで、人は何歳になっても成長することができ、新たな自分に出会うことができるということが分かり嬉しかった。伝える相手が1人であるということが往復書簡の良さであると感じた。










