激動の時代

20件の記録
dstar10@dstar102025年12月10日読み終わった今年4月に亡くなったリョサの最後から2番目の小説。1950年代のグアテマラ近代史を、またしても複数人の視点から、時間を交差させながらの自在の語りで活写する名人芸。マッカーシズムを背景にモノポリー経済のためにアメリカが中米の小国を操る姿を描きながら、最後はひとりの人物に収斂させる手際の凄さ…『チボの狂宴』のドミニカ共和国がこの小説と対になるんだな
mikechatoran@mikechatoran2025年9月13日読み終わった海外文学1950年代の冷戦下のグアテマラ。時の大統領ハコボ・アルベンスはグアテマラをアメリカのような民主主義国家にしようと農地改革(農地の農民への分配)に手を付ける。焦ったグアテマラでバナナの生産を行うアメリカのユナイテッド・フルーツ社は腕利きの宣伝マンを雇ってアルベンス大統領が共産主義者だというでっちあげの主張を展開する。それに乗じる形でアメリカ政府も軍事的圧力を強め、ついに大統領は辞任する。バルガス=リョサが丁寧に描くのはそうした目まぐるしい激動の状況の表と裏で生きる個々の人々。こうやって大国はどれだけ人々の暮らしを踏みにじってきたことか(現在も進行中だが)。それにしても印象に残るのは虚像と実像両方のミス・グアテマラである。最晩年のバルガス=リョサが手練れぶりを発揮した軽やかな筆致を楽しんだ。







阿久津隆@akttkc2025年9月5日買った@ 紀伊國屋書店 府中店ラテンアメリカ文学にハマるきっかけになったのがグアテマラを舞台にした『無分別』だったので、「冷戦期グアテマラで展開される、権謀術数渦巻く国際政治の闇を複眼的に描いた傑作」と言われると読みたい気持ちがむくむくと湧きまして。























